投稿元:
レビューを見る
■心理学
A.心理的距離が縮まると、遠慮がなくなるため、お互いにわがまま出やすくなる。
そのため関係が深まれば深まるほど衝突することが多くなる。
関係の浅い相手なら気にならことも気になり、許せることも許せなくなる。
B.許せない思いを抱きやすい人は、他人の行動をコントロールできるといった幻想に惑わされているといって良い。
他人と自分をもっと切り離して見る必要があるだろう。
C.許すことは心の健康につながる
投稿元:
レビューを見る
榎本博明さん、最近いっぱい本出してるなあ。けっこうこのひとの本は好きです。
本書のテーマは「許すこと」について。タイトルにぼんやりと共感したので読んでみました。
「許されること」で罪悪感を覚える日本文化、ということがとても示唆的でした。普段から感じていることをまさにそのまんま言い当ててくれてた。
さらに、父性文化の欧米、母性文化の日本、ということもなるほど、と思いました。
本当に、この本に書かれているように、「許すこと」でお互いががんばれるような、そんな関係がどこかしらでもう少しだけ生まれることを願います。
投稿元:
レビューを見る
怒らないことは、実は心がけるとできます。
「許す心」のメリットを簡単に書いたもの。どうして、許すことが必要なのか、許す方が常にメリットが大きいのであれば、人間はどうして怒りを持っているのだろうか。そのあたりにまだ疑問を持っている。
長期的な視点、俯瞰的な視座に立てば、怒りに積極的なメリットが見いだせることはあまり多くない。怒り、以外の方法で、他人に情報を伝えることもできるからだ。大抵のことは工夫で解決できる。
しかし、多くの人は怒る。私ももちろん怒る。それはなんでだろう。本書では答えにはたどり着かなかった。怒り癖がついてしまった人は、一度読んでもいいかも。
投稿元:
レビューを見る
「許し」をテーマにした本です。許せない人の立場に立って考える、どうしても許せない人のことは考えないようにする。週刊少年ジャンプの敵を許して見方にするという王道パターンを思い出しました。いろいろな許し方があることが分かり参考になりました。誤字脱字はありませんでした。
投稿元:
レビューを見る
タイトルの通り仲がいい人ほど考えや価値観など違うと「許せない!」という怒りが募ってくるのが今の日本の現象なのではないかと思う。昔は本音を言い合うのが友人関係だった(私は読んで初めて知ったが…)。しかし、今は本音も言えず、気を使う関係になってしまっている。そもそも、友人の考えや価値観など同じだと思い込んでいるからトラブルが起こる。保つためには違う人間だと割り切ることだ。そうすれば起こりにくくなるだろうし、仲間から得るものが出てくるかもしれない。知らない人ももちろんだが、もっと注意しなければいけないのは友人関係である。
投稿元:
レビューを見る
もう一年近く、「許す」ことを試みながらできない人たちがいる。
なんとかその一助に、と思って読んでみたけれど、うーん、わかる。言っていることはわかるんだけど・・・・・・と、この一冊でぱっと晴れることはできず。
でも、最後の『海辺のカフカ」の引用は感動した。著者の手柄じゃないっちゃあないんだが。
投稿元:
レビューを見る
自信のない人は、人から軽く見られているのではないか、馬韓いされているのではないかといった見下され不安を抱えている。
人は軽蔑されたと感じた時もっともよく怒る。だから自信のあるものはあまり怒らない。
日本文化のもとでは、何かトラブルが生じたときに、どちらに非があるかを明確にしようと争うよりも、場の雰囲気を良好に保つことを重視するから。
怒りや恨みの気持ちを持ち続けることはストレスを受けるから、許すことでココロの健康を手に入れる。
投稿元:
レビューを見る
許された時の「罪悪感」といわゆる罪悪感(guilty?)をそもそも同じ語で言い表していいものか?相手が罪悪感を抱くことでうまく機能する「許し」は本当のところは「借り」だろう。彼の言う「許し」を介して良好な人間関係が構築されるということは否定できないが、それは彼の言うところの母親的な許しではなく、もっと異なる言葉(仁義とか?詳しくないのでわからないが)で言い表されるものではないのか?
投稿元:
レビューを見る
文字通り、近い人を許すための説いた指南書。
日本人特有の「許す」感情を大事にしましょう、というのはよくわかるのだけど、実際に身近に許せない人がいる環境では若干弱いと感じた。
投稿元:
レビューを見る
許す心は大事ですが、それ以上に世の中に作中で書かれている「自己愛」が強過ぎる幼稚で神経質な人が多過ぎる気がするので、個人だけでやるにも限界がある気はしないでもないです。
ですが、作中で書かれていた浄土真宗が元になった「内観法」という心理療法は初めて聞いたので、その点は勉強させていただきました。
許せない事を書き出して、気持ちと頭の中を整理して、かつ溜め込んだ感情を吐き出す「カタルシス効果」があることが書かれています。
結果として気持ちを吐き出したした人は、直後はストレスを感じても、時が経つとトータルとしてはしてない人よりストレスが緩和しているという事がかかれています。
ただ、認知療法はストレスだけでなく、トラウマとも向き合わないといけないため、吐き出している最中は辛いと感じる。
「内観法」は書き出すことでも、ストレスのもとになっている人のイイ所やお世話になった事を書き出す事で、許せる気持ちを促すといったものでした。
個人的にはこちらの方がまだ心穏やかに出来る方法だと思い、良い事を知れたと思います。
投稿元:
レビューを見る
西洋の裁く文化に対して、日本の許す文化。
そこを取り巻く諸問題という感じの展開かな。
こんな問題があって、こういうことが原因で、こういう下地があって、行為考え方と行動で変化することができる。
河合隼雄さんの本を読んでる気分だった。
ただ、何で近しい相手ほど許せないんだっけ?甘えだったかな。
投稿元:
レビューを見る
心の中に溜まり続けていた許せないという感情が私を苦しめていることを感じていたので、ちょうど良いタイトルだと思い読んでみたら、とても参考になりました。
何か怒りの感情が湧いたとき、相手の立場に立ってみること、自分は自分、相手は相手という考えがあるということ、一度冷静になる自分が必要だと感じたし、近しい相手にこそ愛を持って許したいと思えました。
父性本能と母性本能についての深掘りした内容とその宗教的な歴史も面白く拝見させて貰えました。
ただ、アンケート結果から許せない人が多いのは女性だと考えるのはやや安易だったり、歴史の深掘りが多すぎて、本当に許せない相手に対しての感情を読んで解決できるとは言い切れない気がしました。
日々のちょっとした許せないという感情には、この本は参考になる気がします。
投稿元:
レビューを見る
自分の場合許せない相手と言うのは案外少なく、そのようなタイプの人はなるべく距離を置くなど関わらないようにするのでこの本に書かれている内容はあまり自分には役に立たないかも。
内容は脳科学とか神経系とかその辺まで突っ込んで欲しいなという希望がある。
ちょっと物足りなかったかな。