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外交の現場が交渉は交渉も複雑だろうし、国を背負っているから大変なのはなんとなくわかるのですが、本書を読んでもあまり臨場感が伝わってきませんでした。外交の交渉はその特殊性も強いので、ビジネス交渉はビジネス交渉を題材としたほうが良い気がするので、交渉術についての知識を蓄えるなら他の書籍をオススメします。
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元日経新聞の記者が自らが見てきた外交・安全保障の現場から、外交のプロたちの技術を学ぼうという本。
うむ、交渉術というより日本の政治史的な本のような気がします。マスコミで報道される政治的なあれやこれやのメッセージは実はこういうことなんだよ、という事はよくわかりますがそれから実際に学べる交渉術というところまでは・・・どちらかというと当たり前の原則論のような気がします。その原則論はしっかり日本の政権史や外交の場面で見ることができるよ、という本としては良いですが。
ひとつ一つもいやーちょっと違うんじゃない?って内容もあって結構微妙ですが、まあ頭の整理をするには良いのかもしれません。
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フルテキストの原則、はとても参考になりましたが、その他の話は普通。平々凡々といったところでしょうか。
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言葉の使い方、捉われ方などを、記者経験のある著者が、具体的国内外の政治的出来事を例えに解説するもの。
色々なるほどと思えるものもあり、読み易い。
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あらゆる人間関係における交渉をうまく進めるにはWin-winで行う。この交渉をまとめれば自軍の栄達につながる、こちらのメリットになるということが顔に出るのは相手になめられやすい。
ダメなものはダメと訴える。
まだ発表文の全文を見ていないので、全文を見てからお答えしたいです、というのが決まり文句。
交渉を続ける簡単な方法の1つは対話の枠組みを残しておくこと。協議機関を設置し、必要があれば、それを動かし、必要なければそのままにしておく。
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『外交のプロに学ぶ・・・』というタイトルですが、自分が外交官だった訳でなく、外交官の記者から聞いた話というガッカリ。
なので、実際の交渉の実務をやっていた訳ではないので、実際の仕事に活かせるような実務的な交渉術はいっさいなく、駄作でした。最近、読んだ本の中で、ダントツの駄作です。
交渉術の具体的なネタが、「まだ発表文の全文を見ていないので、全文を見てからお答えします」と切り返そうという提案があったが、そんなレベルの本です。
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過去の政治、外交交渉から交渉を優位に進める例が書かれた本。
「ダメなものはダメと訴える」(p.28)、「全文を見てから・・・という原則」、「『距離の専制』を利用せよ」(p.74)が参考になった。
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政治外交面のエピソードを題材に、交渉術のフレームやノウハウが満載で、一気に読み進めました。
Win-Winをベースにして、内容と時間軸の明確度の調整や、良い警官と悪い警官による自分のペースへの取り込み、対外や対内など複数を意識した二重のメッセージ術など、かなりの納得感を得ることができました。
きっと著者の思考でもある、相手あっての交渉であり、単に相手に勝つということではなく、相手にもWinとなることや、人の世に永遠の敵はいないという良心的信条が、自分の読後感を爽快にさせたのかなと感じます。
二枚舌や、真理が中間にあるという点など、曖昧さの必要性についても、最終目標であるWin-Winへの通過点ということでしょう。
タイトルで少々感じるドロドロしたイメージは一切ない、読み味スッキリのいい本でした。
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「外交【Diplomacy】とは、文書【Diploma】を作るための交渉であり、それを行うのが外交官【Diplomat】である」と本書で論じる伊奈氏は、早稲田大を卒業後に入社した日経新聞で政治部記者として取材活動を長く続け、近年では外交・安全保障における特別編集委員を務めたジャーナリスト。1972年の自民党総裁選における「角福戦争」や、2003年のイラク戦争に自衛隊派遣を強行した際の「小泉発言」、さらには2011年の東日本大震災での対応が後手に回った民主党の菅首相によるお粗末な「危機管理」などの事例を挙げ、国の命運を左右する局面における「言葉」と「交渉」の重要性を訴える。外交においては、日米首脳会議における言葉のレトリック、尖閣諸島をめぐる中国との問題解決の先送りによる弊害、ロシアとの北方領土交渉における「外交カード」の入念な準備など、プロの仕事に学んだ数多くの知見からビジネスにも通用する交渉術を披露する。残念ながら伊奈氏は2016年に胃がんのため62歳という若さで死去したが、ジャーナリストとしての功績は後進に大きな影響を与えている。