紙の本
作者のセンスはいつも外さない!
2016/02/13 13:16
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投稿者:雲のこぶた - この投稿者のレビュー一覧を見る
ここまで無茶なことを書くひともいないのではないかと、小説と別世界なことばにひかれる。
大人だったら、本は「買いましょう」と言われれば、やはり頷かざるをえません。慎重な方は図書館で「下読み」してから、買いましょう。
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長嶋有さんが書いた書評を集めた本。
私は読んだ本の感想をこうやって論理的に書くことがめちゃくちゃ苦手なので、書評が書けることだけで、やっぱ作家さんってすごいなぁ、と思っちゃうな。
書評を読んでいると、どの本も難しく見えちゃう。
でも何冊か読んだことのある本があって、なんだか嬉しかった。
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本の解説とか、書評とか、ブックレビューとか、その著者以外の人が、その作品について語っているものって楽しい。
自分が既読の作品についての書評も、この本には入っていて、「そうそう、そうだよね」と思ったり、それとはまた別に、はーん!と別角度からの解釈を見せつけられたり。
長嶋有さんというフィルターを通して、作品に対する「見方」が見える。
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おかげさまで読みたい本がチョモランマ!
ここに列挙したら萎えてしまいそうなほど。
順番にぼちぼち読み続けてゆきましょう。
にしても。
傾向がちょっと違うだけで、こんなに既読の本が違うなんて。
本の世界は広いな~と再認識。
にしても。
長嶋先生はやっぱり好きだな。再認識。
たとえこれまで知っていた部分が氷山の一角だったとしても。
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―――小説っていうのはただの線―――
―――言葉はただの道具―――
―――文学というのは「感じ方」のことだと思っている―――
本書は長嶋有が初めて出した「書評」である。
「書評」という堅苦しさはなく、「レビュー」「エッセイ」といったほうが適当な感じがする。
6章に構成されており、1~4章は巷でよく見る「書評」の形に近しいが、5章と6章は変わっている。
5章では、文学賞の選評を読むのが好きな著者が選評してみる。
6章は、著者が実際書き上げた「解説」がまとめてある。
私が長嶋有を一番好きな作家だと口酸っぱく申し上げる理由に、本書の題名はピタリとあてはまる。
「本当のことしかいっていない」。
これを著者は自分のこととして言っていないのだが、彼の書く小説に深くうなずいたり笑ったり時にぐっときたりするのは、「本当のこと」を書いてくれるからだと思う。
「本当のこと」を書いてくれると、読者は自分の本当の体験を思い出し、本にあてはめ、笑ったり泣いたり怒ったり憤ったり感情を動かされる。それこそわかりやすく、動く感情ではないこともあるかもしれない。でも、何かしらの「感じ方」をする。
著者が紹介している作品は、イコール作者になる、と言っている。
イコール主人公、ではない。あくまで「作品」である。
それはとてもよくわかるし、だからこそみんな読書を飽きずに続けるんだろうなあ。
紹介してくれた本のいくつかは読みたいリストに挙げました。
ただ、私はやっぱり、長嶋有は小説でこそ輝く、と思っている。
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「私の箸がありません」…確かにロボット説はあたっているかもしれない。それにしても表紙の絵の風船をわろうとする少女の表情が怖い!!
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長嶋有が雑誌や文庫の解説などとして発表した小説・漫画などに関する書評(?)集。コミック・ゲーム本・絵本・ラノベもあり、かと思えば大江健三郎あり、守りの広さに驚き。読んでみたい・もう一度読みたいと思わせる力はスゴイ。
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いろいろな方の書評が好きで、特に好きな作家とあれば尚興味深い。長嶋有の独特な視点で切り込んだ書評はどれも読書への興味を誘うものだった。この本の中に出てきた本を何冊か今度読んでみようと思う。
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長嶋有さんが色んな媒体に寄稿した書評をまとめた書評集。長嶋さんといえば脱力感に満ちた小説やエッセイの印象が強いけど、ここに収められた書評からは小説や漫画の微細な表現を見逃さない観察力や感性の豊かさを感じられます。こういう目の確かさが小説家としての活動を支えてるんだろうなと思います。
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読んだことのある作家さんや本には納得したりへえって思ったり、読んだことのない本は読んでみたいリストに入ったり、まあそのうちに忘れたりもするでしょうが、、、ジャンルも多岐に渡り、面白かったです。
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パリパリの新刊。
装丁がステキで手に取った瞬間に「読みたい」と思った。
久々に読んだ書評集。長嶋さんのカラーが出てて面白かった。
小説が多く、実際この中から読むものは少ないだろうが、
何冊か読んでみたいと思う本が見つかるだけで、
書評集というのは成功ですね。
筒井康孝のことについて書いた「線の上に」はとても良い文章だなあ。
文芸賞の評が、その小説のことが分かんなくても、
読んでみると意外に面白い、というのが面白かった。
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著者の文章、考え方、感じ方は好きだが、延々と続く未読の本の書評を読まされ続けるのはやはりちょっと、苦痛だった。けど、終盤の筒井氏に関する本、読書することの意味。については感じ入るところがあった。こうやって我々は、ますます感じ方を鍛えていくのだな。
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「なべてこの世はラブとジョブ」誰発信の流行語だっけ、と調べてみたら。
うむ。そうでした。
夏石鈴子「いらっしゃいませ」
この小説が「泣かない女はいない」の創作に繋がったのだろうか。読んでみたくなった。
あとがきにあるように、全体を通して小説のような読み心地。
取り上げられている多数の作家が、どこか物語上の人物めいてることも一因かと思う。
角田光代さんや穂村弘さんなど、他の人のエッセイにもよく登場するし。
文章にして残したい!と思わせるおかしみや意外性、チャーミングさをもつ人なのだろう。