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恩寵の力と肉親のつながり
2015/08/20 14:21
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投稿者:くまくま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルス公家の支配する敵地に赴いたヤエトは、そこで彼の過去視の恩寵を前提とした真上皇帝陛下kらの伝言を受け取る。恩寵を隠し通そうとすれば、陛下の伝達官にして商人のナグウィンが死ぬ。彼を助けようとすればルス公家の内紛に巻き込まれかねないし、何より恩寵がばれてしまう。巧みに作られた罠にはまったヤエトは、こういうときにはまず、自分のことよりも北嶺王のことを、誰かのことを考えてしまう。
ひとまず危機を乗り越えて北嶺と戻ったヤエトだが、ナグウィンの問題は何も解決していない。他国に介入するため、強大な力を持ちながらも幽閉されているル=シル・ル=ウル・ア=ヴルスと協力関係を結ぶことを考えるヤエト。それには、皇帝陛下の気を別の方面にそらす必要がある。そのための策を練ることにするのだが、それはいくつかの成功と、いくつかの傷跡を残す結末をもたらすことを、ヤエトはまだ知らない。
ちょっと時間が空いてしまったので、ストーリーを忘れてしまいそうになっていた。まあでも読んだら大体思い出した。今回、ヤエトはかなり勤勉に働いている。
魔王に関する情報も加わり、アストラあるいは古き竪琴ハルウィオンという人物が登場し、神々の一部も積極的に動き始めた気がする。しかしそれとは関わりなく帝国は運営され、そこに生きる人々も、日々、小さな想いを交わし合うこともあるわけだ。肉親同士がいがみ合い、あるいは無関心を貫く関係がある一方で、元々は何の関係もなかった人々がつながり、互いを思いやる関係も、またある。
今回は特に、ヤエトの台詞に良いものが多かった気がする。
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