コバルト文庫侮るなかれ
2013/06/22 14:32
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
児童向けというより、しっかり大人が読んで面白い作品となっている。
恋愛、ドレス、イギリス、貴族、男装、美形の眼帯・・・と少女の喜ぶツボ(?)をおさえていながら、キャラクターの心理描写も優れているし、なにより「マザーグース」の扱いが上手。
なんとなく、お飾りとしてマザーグースを登場させる小説もあるけれど、しっかりと絡んでいて感心させられる。
時代背景もよく調べられており、「へ〜そうだったのか〜」みたいな事も含めて楽しめる。良質の少女小説でした。早く次巻が読みたい。
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投稿者:にゃお - この投稿者のレビュー一覧を見る
この昔のイギリスの感じがだいすきです。
巻数もだいぶあったので楽しめると思い全巻購入。
想像通り面白かったです。
タイトル通りのマザーグースの詩がメインになってるお話です。
お父さんの失踪事件の鍵となる裁判ももう直ぐですし、ジュリアンとセシルがどんどんいい感じに…
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貴公子ってそっちなのか…そっちなのか…。
帯にあった通りの急展開でした。
彼が抱えているのは兄の失踪と跡継ぎの件なのだと思ってました。そんな秘密があったのか。
純粋に協力してくれていると彼を信じていたので、少し寂しいところはありますが…完全な敵ではないと信じたい。信じたい。
レスターはセシルのことをはじめから知ってたらしいから、実はジュリアンのことにもうすうす気づいていて、番外編での心理としては、
最近 セシルに本当に惹かれていくジュリアンに、つかの間の思い出と言うだけではなくて、何かきっかけを持ってくれればって思った
とかだったら良いなぁ笑
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第4巻を読破。
サブタイトルが「裏切りの貴公子」とあったので、あの青年が動き出すのか……と思っていたら!!
まさかあの人のことを指していたとは((゚Д゚ll))
なんという展開ですかー!!
それにしても冒頭に出てきたあの「ガイ・フォークス・デイ」というお祭り――
なんか、すごい怖いんですけど((゚Д゚ll))gkbr
わら人形を市中引きずり回しの刑ですか……。
国家転覆を謀った悪党はこうなっちゃうよ、という見せしめでもあるのかな?
お祭りとして子どもたちに見せるってことに、なんだかちょっと眉をしかめてしまいました。
でもそれって日本でもあることなのかな?
起源を知らないだけど、私の周りにあるお祭りももしかしたら怖いものなのかもしれないな……と思いました。
そんなお祭りの中で出会った女性・アビゲイル。
彼女の存在がセシルとジュリアンにどう影響を与えるのか、ドキドキハラハラです。
どうもクリストファーとも知り合いのようですし。
もっとお話に絡んでくるのかと思えばそんなことなくて。
次巻に持ち越しなのかなあ。
今回はどちらの秘密がばれてしまったので、それも合わせて次巻が楽しみですね(*゚∀゚)
それにしてもダニエル兄様とエリザベス。
なかなかいいカップルだと思ったのですが、どうでしょう?
二人の会話シーンを読んでいてニヤニヤ(・∀・)ニマニマしてしまいました。
笑
さて、作者さんいわく「怒涛の言い訳編」がどんな騒ぎとなるのか、wktk。
ふと気づいたのだけれど、いつもストーリーの締めにあった「セシルが婚約者の正体云々」の文。
あれって二重の意味があったんだなあ。
最初から仕掛けられていたんだなあ。
すっかり騙されていた!!
笑
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急展開!父の失踪の事件の核心に迫る裁判を前に緊張感の高まるロンドンと、ついに…!の展開
+番外編『幽霊屋敷にはお気をつけて』
二人の気持ちの寄せ合いの甘い展開でニマニマさせられて、がつんと裏切られる感じです
切なげな彼がなんとも哀愁が漂って、あきさんの絵でさらに萌えです。
史実を絡めながらの創作がとても興味深く大人から子供まで楽しめるシリーズになってきました。
謎解きなので、一巻から読むことをおすすめ
http://books117117.blog110.fc2.com/blog-entry-2789.html
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“「きみたちふたりのつきあいが、もともとどんなふうに始まったにしろ、いまのきみはあの子に対して真剣なようにわたしには思えるよ。だからこそきみは、慎重になっているんじゃないのかい?」
ジュリアンは無言で視線を伏せた。幾度かためらってから、告白する。
「本当に大切なことは、いつまでも伝えられないんです」
わずかに目許をゆがめ、つぶやく。
「簡単に口にしては、言葉が汚れてしまう気がして」
「それはまた、新聞社で働いている人間の台詞とは思えないね」
レスターが呆れたように笑う。
ジュリアンは肩をすくめてみせる。
「ですね」
「このままでは、仕事にさしつかえそうだ」
「仕事なら、大いにさしつかえていますよ」
そして目を閉ざし、ため息のようにささやいた。
「近ごろのぼくは、とりつくろうだけで精一杯なんですから」”[P.132]
4巻目。
副題で指している人物を捉え違えていた。
最後にがつんときて次が楽しみ。
“「聞いたか?セシルはきみをこんなに信頼している。さぞ満足だろうな」
「ダニエル、セシルのまえだ」
低く、ジュリアンが指摘する。その冷静さが、ダニエルの感情をふりきらせたようだった。
ジュリアンを見すえるダニエルのまなざしが、にわかに鋭さを増す。
「それをきみが気にするというのか?結婚など最初からする気もないのに、散々この子の心をもてあそんだきみが?」
「ダニエル!」
叱責するように、ジュリアンが叫んだ。そして頭をうつむけ、乱れかかった髪に乱暴に手をさしいれると、懇願するようにささやいた。
「やめてくれ、頼むから」
そんなふたりの様子を、セシルは呆然と見つめていた。ただただ悪い予感のようなものが全身に広がり、その場に立っているのがやっとだった。
「……結婚ってなに?」
セシルがつぶやくと、ふたりが弾かれたように顔を上げた。
「……もてあそぶってなに?意味が、わからないの。なんの話なのか、ちゃんと説明してくれないと、わけがわからない」”[P.221]
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シリーズ4巻目。
裏切りの貴公子がまさかのあの人!?みたいな(笑)
謎の多い人だとは思っていたけどね~。
そしてそんな気になる所で終わっている所へあの番外編。これなら1話目が終わった所で番外編入れて欲しかった。
ザ・フォークス・ナイトも怖いけど、クリストファーも怖いわ!!(笑)街中を人形引きずり回して最後に燃やすとか、自分で目に釘を刺すとか。想像したらひぃぃ!ってなるww
晒された真実にセシルがどう動くのか気になる。新聞社に行かなくなったりするのかな?屋敷に引きこもる、とか?
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雛鳥のように口をあけ幸せが運ばれくるを待つのでなく
自ら獲得してこそ物語の主人公
それはともかく「結婚詐欺師」はよい言葉
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ここにきてセシルが性別を偽っていた事が明らかに。
その事を以前から知ってたと言うジュリアン。流れで婚約者の話までいくと見せかけて、いかない。そこは言わないんかいと呑気にツッコミを入れてたら、最後の最後に爆弾投下。
ダニエルとの言い争いの末に、ついにセシルに婚約者の真実が知らされる・・・と思いきや想像の斜め上をいくジュリアンの告白。
いやいや、ジュリアン。あなたの秘密、読者が想像してたものと違うんですけど。
予想外な展開。面白くなってきた。