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「真綿荘の住人たち」島本理生◆それぞれわけありの恋愛事情を抱えた真綿荘の住人たち。普段は自分のことで手一杯ですが、たまに誰かに寄り添おうとしてみたり。一人一人がマイペースに奮闘する姿が微笑ましく、下宿内のドロドロ劇でないところが良い。健気で誰にでも優しい鯨ちゃんが可愛らしい。
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登場人物のそれぞれが抱える未熟さや歪みを鮮やかに描いていて気に入った。「鮮やかに」ってのは、色を使った描写が多いというそのまんまの意味もあるけれど、詳細な描写が多い。時にはラノベのように描写が諄く感じることもあるけれども。
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綿貫さんのことを、わかるような気もするし理解不能な気もする。しかし、晴雨のことはわかる。
この不思議な男女の繋がりは、物語の最後に予想もしなかったところへ昇華した。
タイトルからは本当に読めない内容の本だったが、どんどんのめりこんでいったなあ…。
複数の下宿人たちの目線で、互いのことが明らかにされていくごとに、物語はあっけらかんとした明るさを少しずつ失い、救いようのない暗さに沈んでいく。
人の思いは…本当に人それぞれだ。他人のことを理解しようなんて、金輪際思わないでおこう…そんな気持ちになっていた。
読後感なかなかに微妙。
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北海道から上京してきた大学生の大和君。
彼の下宿先「真綿荘」に住まう人々のお話。
真っ直ぐに育ってきた大和くんに、大昔の自分を重ねて、恥ずかしく痛々しい気持ちになった。
ビッグサイズの鯨ちゃんの、素晴らしい女性らしさとモテモテ具合に、気分が上がる。
椿さんと八重子ちゃんに幸あれ!
そして、大家の綿貫さんと晴雨さんの謎の関係。その決着のつき方が「養子縁組」とは。
うん、面白かった。
恋愛ものでも、この位、グログロしてる方が好きなのかもしれない。
最終的に少し大人になった大和くんと、荒野先輩と付き合いだした鯨ちゃんにホッとした。
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三浦しをんの「本屋さんで待ちあわせ」で紹介されていた本。この本は誰目線で読むかでも感想が違ってくるし、甘さと切なさと狂喜、苦しみなどいろんな視点で読める本。軽くて重たい本だった。
残念なのは、大分の地名がでて(^o^)と思ったのに、関東からくるのに博多経由で来ると書いてたり、快速で別府入りなんてあり得ないこと!!地元民としては残念感強い…
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三浦しをんさんが紹介してたんだー。本屋さんで待ち合わせ読んだのに覚えてなかったや。再読したいなー
島本理生さんは個人的に当たり外れが激しくて。どれもいい作品なんだけど、読後によかった!って思えるものとドロドロしたものが残るものがあって。これははじめドロドロの方かなーと思ったんだけど読み終わってみたらそうでもなかった。いろいろ経験したからかな?
無数の わたし がでてくる話。下宿の住人のひとりひとりが自分であって自分じゃない
いくつでもひとは考えて行きているし、いくつになっても中身はそんなに変わらない。違うのは経験だけで、意味のない経験はなくて、ひとつひとつの経験が個人を、個性を、作ってる。
下宿やりたいなー。
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真綿荘の下宿人たちそれぞれにまつわる短篇集。なんかしっくりこないとか、なんか気持ち悪いなとか、うまくいかないもんだな~とか、そうなっちゃうのか~と納得しかねるような印象の話が多くて、まあでも実際の人生っていうのは、けっこうそういうものだよね、と思ったり。
そういう点ではなるほどすごい小説なのかもしれないけれど、読み終わるとちょっと心が重たくなる感じでした。
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真綿荘の住人たちの物語。
ほんわかしたものだけでなく、ドロドロしたものもあるごく普通の日常なのが良かった。
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題名、表紙の絵、冒頭の大和くんの話・・・から受ける印象は、とっても楽し気なものなのに、それとはちょっと違った内容だった。
大和くんは好感が持てて好きだったけど、綿貫さんと晴雨さんの過去は理解しがたくて興ざめした。
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【レトロな下宿で青春と恋の始まり、のはずが……】真綿荘に集う人々の恋はどれもままならない。性別も年も想いもばらばらだけど、一つ屋根の下。そんな奇妙で切なくて暖かい下宿物語。
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下宿の人たちのお話。人物のいろいろな恋愛模様を描いている。百合系のお話もあったりしてびっくりしました。女性受けするお話なのではないでしょうか⁇
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何度も挫折しかけた本。
最後、なんとかまとめた感があったけど途中がなんとも退屈で、変わった人がたくさん出てくる。
多分、作者はこの変わった人たちを描きたかったのだろうけど、私には理解できなかった。
変わった人がたくさん出てくる中で、いわゆる普通の人がとてもつまらない人であるかのように描かれて、それもまた疑問だった。
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「救ってもらうためではなく、自分を自分で救うために好きであることを続ける。そういう恋があってもいいと思うのは、いま自分がここにいてもいいと思うのと同じ…」と「女子は口に出したりすることよりも、空白の方が百万倍重要…」そんな言葉が残った。でも最後の章は私には何となく理解できなくて複雑な気持ちに…
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最初はちょっととんちんかんな感じだった大和君が、だんだん色んなことに気づいて大人になっていく様子がおもしろかった。絵麻との逃避行は、一大転換点だったんだろなー。
大和君に恋する鯨ちゃんもかわいらしい。
綿貫さん&真島さんカップルは思いが通じ合っているようでそうでない、お互いずれた一方通行な感じがとても変。変な人たち、だけで終わってしまった。
この2人の物語を、物語の一部にしてしまうのはかなり無理があるように感じた。もっと長く読むことができれば、興味を持てたかもしれない。
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真綿荘という下宿に住む男女。
そこに住む人たちの様々な恋愛とか、歩んできた過去とか。
私は独り暮らしとか、こういった下宿とかしたことないから、ちょっと羨ましかったり。
年代を越えた人たちとの繋がりって、意外と少ないよね。
2016.6.26