紙の本
タイトルの深い意味
2013/01/11 09:43
7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:破魔ちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「欠落」の意味がいまだ解りません。考えさせらえる?と言った方がいいかもしれません。警視庁捜査一課の若き刑事の宇田川は、転勤してきた同期の大石女史が身代わりで拉致された所に、殺人事件。三鷹署のベテランと組んで身元調査に入るが何かおかしい。足りない情報、隠匿情報…疑問がq駆け巡る。本庁の上司、相棒の先輩たちを巻き込みながら、懲戒免職になった蘇我(実際は公安)の存在浮き彫りにしながら驚く展開に行きつく。実は・・・
さすがに今野作品、警察内部の情報操作が今回は面白い。
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警察社会の仲間意識
2015/11/18 15:30
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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
立てこもり事件の人質に、同期の女性警察官が指名されて物語が始まり、やがて死体遺棄事件にもつながっていく。件の女性警察官を見守る主人公の心境は、男と女を超えたものがあり、それはタテ社会である警察という組織特有の繋がりでもある。警察小説の旗手ともいうべき今野氏ならではの作品だが、このタテ社会に生きる主人公と女性警察官の心模様は、まさに同志。そんなキャラクター、シチュエーションがしっかりと書き込まれた傑作だと思う。
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蘇我の登場の仕方がキーポイント
2013/08/09 12:13
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投稿者:BACO - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「同期」よりは良かった気がする。
蘇我の中途半端な登場ぶりが期待を持たせるが、少なすぎても本シリーズの面白みを欠いてしまうので、微妙なバランスが必要と感じる。
なんとなく、隠蔽捜査シリーズとストーリーの展開が似てきているかも?
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「同期」シリーズ第2弾。
今作では捜査一課刑事の宇田川と、形式上は懲戒免職だが、実は公安の蘇我に加え、もう1人の同期・大石がSIT(特殊犯罪捜査係)に異動してくる。
3人の同期を登場させるためか、殺人・人質立てこもり・公安事案と、むりやり3様の面を結びつける方法が宇田川の刑事の勘というのには無理がある気がする。
宇田川と一緒に事件解決に動く同僚も個性的で良さそうなのだが、話の展開の胡散臭さに、折角の良さが生かし切れておらず残念。
警察と公安に分かれた同期の話を描く難しさを感じる。
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同期の続編。SITに配属になった同期の女刑事が人質に・・・
前作はイマイチだったような記憶があるんだけれど、これは良い。
私が思う所の今野敏らしいなって感じの作品。
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7月-2。3.5点。
シリーズ第二弾。今回は、蘇我の登場が多かった。
大石という同期の女性刑事が、SIT(特殊班)へ異動。
早速都内で人質立てこもり事件が発生し、大石が人質と入れ替わる。
同時に発生した、河原での死体遺棄事件、主人公が捜査。
何故か、死体の身元がわからず、不穏な空気が。
まあまあかな。サラッとしすぎの気がする。
こんなものかな。
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新作が出たら必ず読む今野敏さん作品のこの同期シリーズは、第1弾も読みましたが、第2弾の本書でまた頼れるベテラン先輩が増えて、うらやましくなりました。
今野さん作品を読むと、警察の仕組みが分かったような気になれて面白いんです。多作の今野さん、「隠蔽捜査」次作も間近だと何かで見た気がします。楽しみです!
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捜査本部VS公安部の攻防戦ということになるのかな。事件の輪郭がなかなか見えてこない。その間に宇田川を中心としたチームが出来つつあるのだが、結果的に見ればこのプロセスは必要だったりする。よくある組織同士の対立ではなくて、刑事としての使命感やプライドを忍ばせつつ、徐々に核心に迫っていく構図が面白かった。
気になったのは主人公のキャラの弱さ。勘が鋭かったり幹部から気に入られたりするのだが、際立った特徴があまり垣間見られないので、周りが評価すればするほど何となく白けてしまったりする。チームの面々もいい人でいい刑事。出来すぎている気がしないでもないが、それを許してしまう雰囲気がこのシリーズにはある。それも不思議。
ラストのドタバタは、全体としてまとまってるから何とか許容範囲でいられる。着眼点がよく、テーマがはっきりしてるのでストレスなく読み進められるのが強みかも。でもあまりキレイにまとまりすぎると逆に食傷気味になりそうなので、次回はピリ辛的な展開を期待したい。
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名作「同期」の続編。今回も同期3名を中心に刑事と公安が複雑に絡み合い、最後まで怒濤の展開で読ませてくれました。さすがです。続編を期待します。
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事件が二転、三転どうなっていくのかハラハラした。
同期の警察官との交流や先輩、組織との関係もおもしろかった。
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同期シリーズの第2作
主人公は警視庁刑事部第一課勤務の若手刑事、宇田川亮太
人事異動が落ち着いた4月末、東京で立てこもり事件が発生、犯人は警視庁特殊犯係(SIT)のひとりを人質の身代わりとして取って逃走してしまう
人質に取られたのは同期の大石陽子らしいと聴いて宇田川は落ち着かない
そんな折、多摩川で女性の他殺体が発見され宇田川も捜査本部に参加する
捜査がすすむうちにうちに連続殺人事件らしいと判明するが捜査本部はなぜかその体制を取らない。そんななか立てこもり事件と連続殺人事件との関連に宇田川は気づく。
物語は宇田川のもうひとりの同期、懲戒免職扱いで公安の潜入捜査をしているらしい蘇我や先輩刑事達もからんで予想外の方向へ進展する
大石陽子は無事なのか、ふたつの事件の関連は?
ハラハラなラストシーンもみものです
警察小説の第一人者らしい出来栄えに大満足の一冊
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同期の続編ですね。
警察とは、公安とは、こういうところです。というようなお仕事についての紹介みたいだなと思いました。
同期の連帯感や、彼らを支える周りの刑事たち、みんないい人ばかり。
ちょっと仲良しごっこ感がいなめない。
おもしろくないことはないけれど、盛り上がりもなく読み終えました。
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前作「同期」ほど引き込まれるものはないが、安定したストーリーであり、一気に読み終えてしまった。
新たに女性の同期が加わった展開となったが、個人的にはもう少し蘇我の存在が見え隠れする方が面白いストーリーになったと思う。第三弾にも期待したい。
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今野敏氏の作品は、難しいことを考えず小説として面白く読み進むことができる。この「欠落」も前作「同期」の続編ということになっているが、前作を知らなくても全然面白い。事件の裏にある警視庁内部の事情、それがどんなふうにつながるのか、読み始めたらあっという間に読み切れる。娯楽としての小説はこれでいいと思う。