0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
柳田国男の作品として、わかりやすくて興味深く読むことができました。日本の各地に伝わる伝説の素晴らしさがわかり、よかったです。
投稿元:
レビューを見る
子供向けに書かれてるので読みやすかった、と思う。
今の子供に読みやすいかは別として。
全体に一つの流れがあって、関連する話が順番に。
それよりも前の話題も織り交ぜながら。
興味を持って読めるつくりかな。
同じような話が日本全国によくもこれだけ散らばってるものだなぁと思う。
投稿元:
レビューを見る
各地方に伝わる庶民的な昔話を収集し
内容ごとに整理して検証したもの。
杖をついて湧き水お出す大師様の話は
史実と関係なく全国的に広がっているという。
その他目次を見ると
咳止めのおババ様・片目の魚・機織り・お箸から大木
地境・たもと石・石の背くらべ・神戦・伝説と児童と並ぶ
投稿元:
レビューを見る
日本昔話を子供の頃、よくテレビや絵本で見ていたが、ほとんどの話はハッピーエンドに終わる。それは子供の教育に良くないということで、「砂糖漬け」してしまっている現状だ。原作の昔話は、婆を煮て食べてしまうなど、残酷な話も多い。その昔話が伝える教訓やメッセージを読み手が汲み取ることが大切なのではないか。
欲を起こすと、自分に返ってくる。夫婦仲良くすることが大切など、示唆に富んでいる。
投稿元:
レビューを見る
咳のオバ様、神社の片目の魚、神様が決めた国境と山の背比べの話など、日本各地に残る昔話や神話として語り継がれた物語で、似たようなものを集めた本。
類似した昔話がある場所には、「姥ヶ池」などの似たような地名が残っているというのも印象的だった。
また、日本各地には様々なバリエーションのお地蔵様が記録されていた。願掛けのたびに墨汁や酒粕を掛けられて臭くなっているところを見かねた村人が綺麗に洗ったらバチが当たった話や、子供に悪戯されていると思い子供を叱ってお地蔵様を元の位置に戻した人の夢枕で「せっかく子供と楽しく遊んでいたのに」と怒る地蔵、歯が剥き出しの地蔵など。今では語る人も居なくなって、どうしてそのお姿なのかもわからなくなったものも多数。
コニュニケーションが希薄になった現在、語られなくなった昔話を、こうして記録していくことはとても重要なことだと思う。この記録を読むことができたのはとても貴重な体験だと感じた。
話のネタになるので、柳田國男の本は他も見つけたら読んでおきたい。