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格差社会に生きる男女二人の恋を描いた物語。冒頭に二人が最後自ら命を絶つことが書かれている。
自分も今の社会には夢も希望も持つことができないので共感を持つことが出来たが、そういう非とが読むと余計に暗い気持ちになる恐れがあると思う。
こういう世界もあるのかと客観的に捉えることが出来る人にはおすすめの純愛小説。
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幸せには、格差なんて関係ないのかなと思いました。
たとえ、貧しくても幸せな人はいるし、お金持ちでも寂しい思いを抱えている人もいる。
自分のまわりに心から大切に思ってくれる、そばにいてくれるだけで安らげる人がいるだけで、幸せなんだろうなと・・・。
幸せになろうと、二人は様々な行動を起こすのですが、なかなか上手くいきません。
現代版のロミオとジュリエットなので、結末は寂しいのですが、二人にとっては、その結末こそが幸せだったのかなと思います。
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石田衣良さんが描く『ロミオとジュリエット』。
簡単には、これだけでいいんじゃないかな。
個人的にはもう石田衣良さんの本は合わないなーと認識。
彼の本、ありえないキャラ設定がありふれてるよね。
この物語も全体的に薄っぺらい。
いまさら読むまでもないものだったなーと後悔。
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現代版ロミオとジュリエット、よく使われるフレーズだけどそれがよく似合う
ぼっちゃんのスミオと不幸な少女のジュリア
ふたりは運命により出会い、最後の恋を駆け抜ける
なんだか話が当たり前すぎてなにか薄っぺらく感じられた
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親指で出会ったふたりが、最期はワインのリボンで繋がって死んでいく。親指で伝えることは、自分の全てを相手にわかって欲しくて伝えるのではなく、相手への感謝の言葉へと変化する。そんな言葉たちのために、親指は言葉を生み出すのではないだろうか。
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著者としては珍しい、単純にハッピーエンドとはいえない終わり方。テーマがはっきりしている作品が多い中で、今回は言いたいことがイマイチ分からず、染みて来なかった。作品トータルで面白みはあると思う。(石田衣良作品は基本的に好きです)
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ただ、ただ暗くなるだけの内容だったなぁって読後感。
救いはなくとも、暗くても読んで良かったと思える作品はたくさんあるのに。読んで何かが落ちてくるわけでもなく…
石田衣良の気取った文体もダメなんだろうなー。
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最初から結末が分かっている、という珍しいパターンでした。
私個人の意見としては、スミオがあまりに世間知らずというかお坊っちゃまというか。
ジュリアは厳しい世界から這い上がろうとしているのに、自分はやりたいことを探すと言って恵まれた環境を利用しない。
もし、スミオが与えられた環境(父親の影響力)を利用してでも働いて稼げば、ジュリアを守ることだって出来たのでは、と思うのは行き過ぎでしょうか。
きっとこういう形の愛もあるのだろうけど、私は憧れはしないなぁというのが感想です。
現代日本だってやはり格差社会なんだなと思い知らされる作品でした。
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読み終わりたくなかった。
ずっとずっと、二人が出会って、惹かれあって、苦しい現状でもふたりでいれば幸せって思っていたかった。
格差を埋められるほどの気持ちがあってもダメなの?って悲しくなった。
振り乱しても、泣き叫んでも、手に入らないものなの?
ちょっと絶望する。
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「ジュリアに会うまでのぼくは、半分しか生きてなかった気がする」。終わりがわかっているほうが、キラキラした世界を見れるのかな。「相手の幸せを一番に…」なんかじゃなく「"ふたり"で得た幸せ」。そんなストーリーなのかなって。
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最初から結末が見えているというのは衝撃的だったが、最後まで切ない気持ちで読むことが出来た。
なんだかんだいって、格差はあるものですね。
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『恋とは、「心を切りつけられるような淋しさ」であり、恋人たちは淋しさを埋めるために、ひたすら、親指を使ってメールを送り、キスをし、抱き合い、体と心と言葉を求め合うもの。でも、淋しさは埋まらない。恋をすればするほど、互いを求め合えば求め合うほど、淋しさは膨らみ、深まっていく。』
なるほど。そうなのか。そうなのかもな…(遠い目)
僕らの生きる時代はスマホでラインであったりメールであったり、「文字」で気持ちを伝えることが多い。でも、やっぱり、もしかしたらだからこそ、きちんと目を見て、仕草を見て、表情を見て、きちんと伝えたり、話すことが大事なんだろうなぁ…。
石田衣良らしさが溢れるこの小説。冒頭で結末を予告されているにも関わらず…さすが石田衣良さん。
甘く、切なく、悲しく、歯痒く、そして大切なことをきっと教えてくれる一作。
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「好きとか、恋だとか、そういうのが、ぼくにはよくわからない」
この言葉に共感を覚えた私は、澄雄と違って異性とお付き合いをしたことのない人間だ。
冒頭から「心中」という結末が分かっているので、終始ネガティブな文書もさほど暗くなることなく読むことができた。
住むセカイの違う二人が出会い、愛を深め合った結果の「心中」。
いや、結末はどうでも良かったのかもしれない。
幾ら金があっても、生きる目標のない澄雄...これはまさに今の若者を指しているのでしょう。
就職難、結婚、政治・年金問題、自殺...いろんな問題が降り注ぎ、やりたいこともなく、なんとなく働き、生かされてるような感覚。
先の見えない真っ暗な道を歩き続けてる若者の悲壮感を描いているのかな、と思った。石田衣良さんだし。
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現代感をだしたいのと、ロミジュリ感を出したいのは汲み取りましたが、あまりにも現実離れしてて、それがいいのかもしれないけど、私は好きじゃない
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メールで知り合った男女の切ない恋の物語。現代社会においてSNSで知り合うというのは、ごく普通のことであるが、危険もはらんでいる。出会いの少なさが原因なのだろうか?