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今回の震災で評価が上がった自衛隊員の感動の物語。
個々の隊員はそれぞれの思いを込めての震災支援だったのだろうけど。
でも震災に遭い救護や支援をした警察官や消防士、行政の方達、そして被害を受けた普通の市民まで、いろいろな思いで立ち向かって人の為に活動したのだろうと。
震災での活動は評価しても所々に軍隊としての顔が見えて来て、
軍隊としての自衛隊の姿が。
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自宅ソファーで読了(62/100)
読み物としての面白さは無いが、すぐ近くで起きた事実であることの重さはビシビシ伝わって来た。
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東日本大震災での自衛隊での活躍。
今までの兵士シリーズからすると取材対象者の内面の描写に乏しい気がしてすこし物足りないけど、自衛隊のプロ意識を感じさせ、十分読み応えのある一冊。
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自衛隊に取材したノンフィクションを多数出している作者の最新作。
訓練と待機が仕事という自衛隊が東日本大震災でどのように戦ったか。
TVの映像では迷彩服を着た人たちと映っていた自衛隊員が、本書では名前を伴った個人として扱われる。
震災の中で自衛隊員は何を感じ、何を思い、任務を遂行したか、一人ひとりの体験談が語られる。
胸を衝くエピソードもあるが、白眉は、自身、津波に流されながら、市民を救出するエピソードか。
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●:引用、他は感想
軍国美談ではない。
●場所によっては、軽装甲機動車やトラックの車列を連ねて迷彩服の一団が姿をあらわすと、別の任務を帯びてやってきたと勘違いしている人も少なからずいた。いきなり、隊員に、「食べ物は?水は?」と畳みかけてくる。「いや、持ってません、自分らは人命救助でやってきました」と答えると、なんだ、という顔を露骨にされたり、「持ってないのか」と捨て台詞を吐かれたりする。
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東日本大震災直後から、地震・津波による被害、そして、原発事故に敢然とそして粛々と立ち向かい、対処した自衛隊の記録。「兵士に聞け」「兵士に告ぐ」「兵士を見よ」等の著作を持つ筆者の描く自衛隊は、ありのままの人間の集まりである。ただ、彼らは、国民のために働くと宣誓した自衛官であり、彼らは自らの家族を顧みることなく災害派遣の任務に就いた。
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東日本大震災での自衛隊の活躍を実名、実部隊名を挙げて、地震と津波の遭難から救援、福島原発対応まで記録したものである。この災難には人の数だけエピソードがあり、全貌を記すのはとても困難だ。杉山隆男という屈指のノンフィクションの書き手は、これまでの経歴もあり自衛隊に焦点を絞って記録を試みたものだと思う。確かに自衛隊の活躍には目を見張るものがあったが、訓練で鍛えられた彼らでさえも未経験の驚き、苦しみ、悲しみ、に覆われていたのだ。涙をこらえて読書するのはつらいので、それを最低限にさせるために本書をこの災害の記録の代表とさせてもらっても、書物の選択ミスには決してなるまい。
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別命なければ駐屯地に急行せよ
事に臨んでは危険を顧みず、身を持って責務の完遂に努め、もって国民の負託にこたえる
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あの震災のことを、書くべき人が書いてくれた。
最前線に携わった隊員たちの珠玉のインタビュー、これだけ集められるのはさすがです。
杉山さんの「兵士」シリーズの集大成ともいえる作品。
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【兵士は起つ】 杉山隆男さん
1000年に一度といわれる大地震が起きた。
東日本大震災である。地震は津波を誘発し
津波は全てのモノをなぎ倒し陸地を駆け上がった。
「別命なくば駐屯地に急行せよ」
震度六以上の地震に見舞われた時の自衛隊の行動基準に従い
多賀城駐屯地に勤務する自衛隊員は各々、駐屯地へと向かった。
駐屯地へたどり着く前に津波に見舞われた隊員もいる。
自らが被災者となり、家族も被災者となった隊員も数多く居る。
駐屯地自体も津波の被害を受けた。
しかし、彼らが優先すべきは自衛隊員としての行動規範である。
「私」を捨て、隊員として命を賭して責務を全うした隊員たち。
自衛隊員としての自覚と矜持、そして「事に望んでは危険を顧みず、
身をもって責務の完遂に努める。」という入隊時の宣誓の言葉を
身をもって実証した隊員たちのルポルタージュ。
☆
この本もマイミクさんのレビューを読んで借りてきました。
ただただ、頭の下がる思いばかりです。
自衛隊という組織を知ってはいても、組織の構成も活動も
テレビのニュースで海外派遣などを聞くだけで、
全然関心がありませんでした。まさか、これほどの覚悟を持った人たちの
集団だったとは驚きです。
有川浩さんの「空の中」だったかな、自衛隊三部作の一つで
作家が、兵士が戦場に行くコトを怖がっている行を書いて
夏木だったか大和だったかに、そんなコトはありえない。
領空侵犯などがあれば、どの隊員も自国を守るために勇んで飛んでいく
と反論されていた行があったコトを思い出しました。
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多くは語るまい。
東日本大震災において災害救助にあたった自衛隊員の記録である。
当時はテレビ画面や雑誌などのメディアを通してその活動を遠く安全な場所から心配しつつ見ていた訳だが、その時は「自衛隊員」というマスの枠で見ているだけでそこの個々の隊員が見えていた訳ではない。
本著では個別の隊員がどの時点で、何処で、どのように活動していたかが克明に描かれている。
「軍隊である前に【自衛隊員】である」
「家族より部下が大切だし、部下よりも国民が大切だ」
自らも被災者でありながら、必死で自己の使命を果たした自衛隊員の記録。
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星五つ
震災時の状況が自衛官の目線から描かれていて、緊迫感が伝わってくる
素晴らしい内容です
オススメの一冊
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東日本大震災での自衛隊の活動のドキュメント。「百年兵を養う」という事はまさにこの本に凝縮されている。ノーベル賞作家=大江健三郎のいわれなき自衛隊への誹謗中傷に対する筆者の批判は大いに共感するよ。
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文字で迫り来る、津波の恐怖…
松島のくだりで、空飛ぶ広報室の最終話を思い出す。なす術もなく、航空機を失った隊員達の無念さは如何程のものだっただろうか。
「別命なくば」と、家族より国、国民を優先し、絶望的な状況で救出、遺体回収作業に取り組む姿には、ただただ頭が下がるのみ。
原発への散水作業をもどかしく、そして否定的にTVで見ていたことを思い出し、恥じた。
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彼らはこんなに頑張っているのに、それに比べて俺は……という感情と正面から向き合わされる本。
心が弱っているときには読めない。