紙の本
毛色の変わった執着愛
2013/04/02 08:39
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投稿者:はにーとーすと - この投稿者のレビュー一覧を見る
女装に特化したクラブの経営者で自分も女装する呉葉(攻め)と、普通の会社員祐一(受け)のお話です。
読み終わった後、何とも言えない不思議な気分になりました。
これってBLだけど、ちょっと違うかなぁ。
千年前の前世が係ってくるお話なのです。
幼いころから見知らぬ女に追いかけられて殺される夢を見続けている祐一。
逆に女性になって見知らぬ男を追いかけて絞め殺す夢を見ていた呉葉。
あー、この段階でなんだか先が見えてしまいますが、そういう執着愛。
まるで源氏物語の六条御息所のようです。
なんだかモロに女のオドロオドロしい昔ながらのホラーな雰囲気を醸し出してるのでした。
なので、ただの、普通のBLっぽさがかなり薄いです。あれー?という感じ。
最後まで前世の女性に振り回されている二人なので。
ラストも千年の執着の割には結構あっさりでした。こんなものかしら・・・
まぁ、出会うべくして出会ってしまった二人には相応しいラストなのでしょうね。
女装攻め、というより元女性だったんだからそこにはあんまりこだわらなくてもいいかな、なんて。
こんな執着愛もアリ!と割り切ってしまえれば高評価なのかなぁと思います。
紙の本
執着愛&前世の因縁
2016/07/28 16:02
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
とても良かった。
受けのこと好きすぎて、常軌を逸する執着攻めが出ます。
前世の因縁が絡んでホラーっぽくなってるとこが面白い。
最後までストーリー的に気になってドキドキでした。
そして女装攻も良いなぁと、新たな扉が開けましたw
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いろいろな意味でゾクゾクさせられました。怖かった…サスペンスです。心霊現象ありホラーありなんですが、なによりも人間の嫉妬や執着がハンパなく怖い!
女装クラブ経営者の深見×女性恐怖症の祐一。
女装攻です。幼い頃から見る悪夢のせいで女性恐怖症になってしまった祐一が、生来の美貌を活かして女装して働く深見と出逢い、彼から尋常ではない好意を示されます。
祐一も深見の性別を超越した美貌に惹かれ、女性に感じる恐怖も彼には皆無だったことから、あっという間に深い仲になってしまうのです。
なぜ、深見が祐一にそこまでの執着をみせるのか、というのがストーリーの重要な鍵となっていて、かなりのホラーテイストです。
千年の時を越えて、嫉妬する女の魂。タイトルそのものです。ぞっとするような怨念にあやつられる深見のヤンデレぶりが見もの。
野菜を切り刻みすぎるシーンなどはハラハラさせられます…
社長の娘のしつこい横恋慕や職場の人間関係の嫉妬も渦巻いていて、ダブルで怖いです。
女装攻といえば、マンガでは井上佐藤センセとか、小説では崎谷はるひセンセの不埒シリーズとか、木原音瀬センセの男の花道とか、胸キュンなものが記憶にありますが、こういったシリアスなヤンデレは希少ですね。
女言葉と男言葉が混ざるところが、女装攻のツボ。深見は、本当の意味でのオネエではないんです。なので、オネエかと油断させといて突然オラオラ攻になったりするところがよかったです。女装したら絶世の美女なのに、実はイケメンの肉食系で祐一を軽々お姫様抱っこできちゃうところが私的ツボでした。
宮緒ワールド全開。攻が受をどこまでも執拗に追いかけて独占欲を露わにするところは、あぁ、センセらしいなと思えます。
深見も、最初は傲岸不遜なタイプの攻かな?という雰囲気が、だんだんほっとけないヤツにヘタレていきます。
犬属性まちがいなし。
むしろ、最後は祐一のほうが気丈な男前に成長していました。終始王子様キャラでしたね。ベッドだけじゃなく、玄関とか色んな場所で深見に執着翻弄されて、色気に磨きがかかっていくのも見どころでした。
遠い過去の因縁を乗り越えて、愛する二人が幸せを掴むお話。美形カップルというよりは、バカップルに進みそうです。
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女装攻めということで即購入しましたが…前世との絡みがあり後半が女装を活かしきれていない印象を受けました。イラストは素敵です。
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【観点別評価】文体☆3、文章表現☆3~4、作品としての質☆3、個人的嗜好☆2
【総合評価】タイトルどおりの執着っぷり。ラストが呆気なかったのが残念。☆3
ストーリーだけ取り出せば超常現象的というかファンタスティックな話であり、割とシンプルな前世の因縁話で全て説明して大団円に持って行ってしまう辺り、素朴すぎるような気もする。女装攻でありなおかつ元を辿ればNLでリバ(?)というのが好みの分かれる最大のポイントかも。
この作品はタイトルが示しているとおり、受のことを地獄の果てまで追いかけちゃう攻に重きがおかれているので、受に人間的魅力もとい萌えを求めるバリタチ脳の受ペロリスト読者としては、薄味な受さんに少々物足りなさを感じた。しかし攻ペロリストでなおかつ女装攻やら美形攻やらがお好きだという方にはたまらないと思う。この辺は本当に読み手の好みだろう。
攻さんの執着っぷりはなかなか堂に入っていて、女の情念を感じさせる描写は凄味があって良い。前述のストーリーの素朴さも霞むくらい迫力満点のヤンデレっぷりである。そのぶんラストがあまりにあっさりしすぎていて、どうしても気になる。
結論としては、攻のスペックと怪談的な幻想性がハマれば美味しくいただけると思います。個人的にはCPがやや地雷で、濡れ場もちょっと苦手な感じで苦戦しましたが、これは本当に嗜好というか相性の問題ですので、「イケる!」という方は是非。
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女装攻×女性恐怖症の受。ワクワクして読み進めたら、うわ〜!ホラーだよ〜ホラーBLでした(^^;;ま、そこはBL♡女装した攻がスカートを捲り上げて受を後ろからガンガン突くシーンは楽しかったですね♡
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なんというか…ホラーなBLでした。互いに夢に支配されながら、それに抗おうとしても逃れられないように惹かれ合う二人。タイトルが示すような執着愛。女装攻めもホラー要素を深める一因であり、エロさも然る事ながら恐さも倍増でしたw
一般のホラー小説のようにすらすら読めて終盤まで面白かったのですが、割とサラッと上手く決着がつきすぎてしまった感が…。結局悪夢から解き放された今も、攻が受に執着し過ぎているのは変わらず、互いの関係に満足しているようで…まぁ万事OKですね(^_^;)
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うん……こういう執着はちょっと苦手だ。
攻め一人だけの思いで執着するのなら「怖いなぁwこのヤンデレめっ♪」で流せるものを、女の情念を絡ませちゃったりするから背筋から冷たい汗が垂れるような怖さ。
でもしっかり最後まで読めたからストーリーとしては面白いんだと思う。
もともとの攻めの中にその粘着気質もあったのかもだけれど……でもやっぱり前世かなんかの記憶に支配されるって怖いわ〜。
愛情の裏返しとはわかっていても…
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完全に地雷踏んだ。
それも立ち入り禁止看板掲げてる地雷原に埋まってる地雷を。
執着攻は大好物なんですが、前回読んだ分もあわせると、私は宮緒さんと相性悪いのかも……。
この作品を一言で言い表すなら、
ただただ怖い
もうこれに尽きます。
気味悪いってレベル超えて完全にホラー。
冒頭一目惚れからしてついてけなかったんですが、
展開がもう色々とあり得なさすぎて、疲労感が凄い。
レーターさんが好きなので何とか読めましたが、
二度目はないです。
多分この作家さんはもう買わないかな。
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幼い頃が長い髪の女に追いかけられ殺される悪夢に悩まされている祐一はその為に極度の女性恐怖症だ。
それを知り気遣ってくれた上司に女装ホステスばかりの高級クラブへ連れていかれそこで源氏名「牡丹」の呉葉と出会い、呉葉に気に入られ…。
とにかく怖かった。
嫉妬がここまで人を狂わせるものなのかと。
始めは悪夢に苦しめられる祐一を呉葉が癒しているのに気付くと逆になったいたりと。
前世の記憶?怨念?etcと。
悩み苦しみ、でも過去に引きずられそうになっても「今」は違うと祐一の取った行動が突破口となり新たな未来を掴めてホッとしました。
呉葉の嫉妬深さは変わらないけど、祐一の受け止める心が変化してこれからも色々大変だろうけど幸せになれるかなと。