紙の本
魔女小説の名作!
2017/01/20 23:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほんた - この投稿者のレビュー一覧を見る
導入部が入りにくいですけれど、展開が進むにつれて読むのがやめられなくなる小説です。
ある日、弟のジャッコに押されたスタンプが原因で様々な事が起き、それを乗り越える話です。
ファンタジー(魔女)小説としてだけではなく、少女の成長物語としても読めるというのがすごいと思います。
ジャッコが危篤の時の母親の本音も、当時は驚きましたが今読んでみると新鮮に感じるから不思議です、
紙の本
ちょっと変わった魔女像
2016/10/04 22:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M77 - この投稿者のレビュー一覧を見る
呪いで死にかけている弟ジャッコを助けるために魔女のもとを訪れ、自身も変わることを選ぶローラ。
原題は「the changeover」。
児童書だけど、セックスの事とかも母親とシッカリ話すのね。
本国ニュージーランドではもう映画の撮影が始まっているそう。
頼る魔女ソリーは男の子で、キリスト教への言及も無く、自然や自身の内側へ潜って行って力を得るというのが興味深い。
変化を通して少女の成長が描かれる。悩むことが変化する力へと繋がっているようにも思える。
メチャクチャ可愛くて守ってあげたくなる弟役は普通に居そうだけど、少女の変化をちゃんと描けるかが映画化の鍵かな。
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変わりゆくすべての少女のために。
「魔女」という概念はいいね。「少女」が「女性」になるのを、「魔女」と設定するのって、結構あるけど、まさにそんな感じだと思う。強くなって、力が使えるようになって、誰かを守れるようになる。ローラが守る側に変わっていく過程が、ファンタジックに描かれていたけど、まさにこれくらい大きな道を行っている。
かくれ魔女のソリー(男)のキャラクター設定も面白い。うまく消化できないけど。少女の成長を導き助ける役目に、少し年上の少年(しかし彼もまだ未熟)を当てるのって、意味があるのかな。ファンタジー世界で厳しい道を行くというのも合わせて、梨木香歩『裏庭』を思い出したり。ソリーのキャラクターはいろんな人を思い出します。耳すまの聖司くんもこんな奴だよな、多分。
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おもしろかった~~~
感覚系フシギ小説
魔女をみやぶり予兆をかんじる女の子
悪魔(じゃないななんだろう)的な男に生命力をとられる弟(ちょうかわいい3歳児)を救うため魔女になる
ソリーくんがこれまた魅力的
4年も待てない!といいつつちゃんと我慢するよいこ
いまいちよくわからない話だったけど
おもしろかった
会話がまたぼやかしぼやかしでむずかしい
14歳かぁ~~~
ってかんじ?
また読み返したいかも
余裕があるときに(笑)
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岩波少年文庫=安心・安全というわたしの思い込みが崩れ去りました。こわかったー。ハヤカワか東京創元社あたりで出版する話では?
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ストーリーの流れ自体は面白いと思うのだけれど、各シーンの繋がりや意味が理解できない。
10代で読めば受け取り方も違ったのだろうか。
こういうタイプの話は、もう受け付けないのかと哀しくなった。
特に、翻訳物はどうも苦手だ。
会話について行けない。意味が分からない。
理解しようとしても意図がつかめず、苛々してしまう。
ゲド戦記もイマイチに思ったし、どうもこの訳者があわないのか。
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「魔法使いのチョコレートケーキ」を書いたマーヒーの作品。中学生くらいから大人まで楽しめる。半年ぶりの読書会で是非紹介したいと思った程のおすすめです。
主人公は女の子だが、男の子でも楽しめると思う。「西の魔女が死んだ」とかが面白いと思えない人には、よくわからないかもしれない。
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14歳もの。
自分の14歳時代はちっとも参考にならないことを残念に思う。ほんとにまあのんびり育ってしまったことよ。
読み始めからの不穏な感じに、「おお、マーヒーってこんなんだった!」と思い出した。
ローラ・チャーントの身に起こる「まえぶれ」が、思春期の心身ともに不安定(だ、とされる)な状態の単なる象徴なのかと思いきや、魔女として才能と関わりがあるあたり、現実と非現実との境目が曖昧になった世界で物語が進むところがとてもいいなと思う。
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魔女っ子の物語に仕立ててはいるけれども、思春期から青春期に至る少女の通過儀礼を象徴しているのは明らかであろう。SEXを意識した異性との交流も包み隠さずに語られ、その相手についてもLGBTQを連想させる書き方をしており、10年前ではあるが現代を先取りした作品になっている。
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人の生気を吸いながら何年も生き永らえている、カーモディ・ブラックとの対決を横軸に、少女ローラの成長が家族との関係や上級生ソリーとの恋愛を縦軸に語られる。
舞台はニュージーランド。
84年出版だが、母子家庭のローラの家の窮状は残念ながら2022年の今も今日的だ。
ローラが自分たちを置いて出ていった父を許すところは成長を感じる反面、自分なら許せるかなって思ったり。
ソリーとの肉体関係や、ローラを取り巻く環境は、海外のYA。
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「成長するのは怖い事?
幼い弟が重態におちいったのは悪霊のしわざと直感したローラは、上級生のソリーに助けを求めます。ソリーとその母、祖母は隠れ魔女。はたして弟を救えるでしょうか?ローラ自身の変身もはじまります。カーネギー賞受賞作。」