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いせさんは音楽を描くことの出来る作家さんなのだと改めて思いました。
音楽音痴の私にとって、音楽に精通されている作家から紡がれた作品は新鮮で、鮮やかでした。
「星がめぐるように、音楽が時間をこえてみんなを繋げる」
この物語の後半に据えられた一文が、お気に入りです。
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いせひでこさんの世界好きです。
職人・ものづくりのお話が好きな私には
好きすぎるお話。
最後に、
主人公が“何をする人”になったのか。
職業選択について話してくれるのもいい。
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子供は周りの人を見ながら育っていく事、子供が望んでいる事を大人が察してそのために動いてあげるのが大切であるという事がわかる本でした。
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◆きっかけ
クーヨン2014年6月号 2016/6/17
◆感想
図書館。ぐぜりって、初めて聞いた。2016/7/8
2度目。2歳2ヶ月。娘にはまだ難しそうだと思っていたし、私がもう一度読みたくて借りたが、娘がこれ読んでと差し出してきた。森と光の描写が美しい。絵をじーっと見て聞いていた。いせさんの絵本も、エッセイも、ふと読み返したくなる。2017/7/27
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出版社からの内容紹介
森の木を育てていた祖父、楽器職人の父、そして音楽にめざめる少年。おおきな季節のめぐりの中でつらなっていくいのちの詩。
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自然と音楽の繋がりを、こんな風に描いた作品は初めてだった。
四季の森に包み込まれている少年の心が、チェロに惹きつけられる。なんて素敵な物語。
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チェロを作る父と息子の話。
ゆったりとした時間が流れているように感じる作品。
息子が教会での「チェロ」の音色を聴くシーンは、バッハの無伴奏チェロ協奏曲だと思われるので、その曲をかけてあげたりすると、「音楽のよみきかせ」が出来そうです。
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絵本。大型。音楽。人。木。歴史。
絵が素敵。
いまはもうなくても息づいているもの。
マルグリッドの鳥?音符?
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いせひでこさんの作品に接したのは初めてですが、水彩画が何とも言えずいい雰囲気です。
物語も素敵で心に染みて染みて、とても穏やかな気持ちにさせて貰いました。
絵本は子供が読むものと決めつけてはいけないですね!
大人が自分のために読むのにふさわしい作品だと思います。
こんなに素晴らしい作品に出会えてブクログのレビュアーさんに感謝です。
いせひでこさんのファンになりました。
知り合いの司書さんお勧めの「ルリユールおじさん」だけでなく、他の作品も必ず読みます!
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森の木を育てる仕事をしていたおじいさんから、楽器職人のとうさんへ、演奏家のパブロさんへ、そして「ぼく」から子どもたちへ。
大切にしたところであまり儲かりそうもないし、それって絶対必要? と問われるとほかに必要なものがいくらでもありそうだが(食べ物とか、寝るところとか、殴られたり殺されたりすることを心配しないで暮らせる環境とか)、でもまあ、友達になるなら、そういうものを大切にしている人がいい。
「パブロさん」の無伴奏チェロ組曲を聴きながら。
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[墨田区図書館]
図書館の特集コーナーにてサラリと。
表紙絵の雰囲気からしてもいかにも読み聞かせに使えそうな雰囲気の本で手を出した。「チェロの木」という題名と絵からして、恐らくチェロの材料となる木とその森に関する話なんだろうな、チェロ職人の話にしては表紙絵は少年(子ども)のようだからお父さんの仕事についていくのかな、自分のチェロの材料となる木から辿っていく話かな、などの当たりをつけていたら、確かにそういう要素の本ではあったけれど、どちらかというと家族の縦のつながりや職業について感じた本だった。人によっては恐らくそれ以上に筆者の絵や説明の端々に感じる温かさや自然との関わりを感じる本かも。
一度での読み流しで終わりたくない"読み(聞かせし)たくなる本"だったので再度頭から読み直してみると、さらっとめくった罰だったか、初回は表紙絵のページを見ておらず、冒頭の一文を読み逃していたことに気づいた。「ぐぜり」というのは木の名前かとおもっていたけれど、鳥のさえずりのことだったらしい。
帰ってから辞書で確認すると、口舌(ぐぜつ)の動詞化。無意識に「愚図る」の音便的なものかと関連を予想していたらしく、説明を読んで驚きを感じた自分に驚いた。
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幼い頃、講談社のおはなし絵本館シリーズでいせひでこさんが描かれたかぐやひめがとても素敵で、大人になっても印象深く残っていました。そういうことがあり、いせひでこさんの他の絵本を読んでいます。
とにかく絵がすてきでした。柔らかいタッチで、明るい新緑の森、紅葉で埋めつくされた秋の森、雪が静かに降り続ける森、教会の中にステンドグラスを通して入る光、チェロの音が響く様子などが色鮮やかに描かれて、家に置いて何度も見たくなる絵でした。
文章は小学校高学年くらいからでしょうか。森の木が成長する長い時の流れ、そういう長い時間の中で音が変わるという繊細な変化、楽器を作る職人という光を支える人、普段の生活の中で意識しづらいことに目を向けられるストーリーでした。
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「ルリユールおじさん」を描いた、いせひでこさんの作品。
あぁ楽器って自然のものから出来てたんだよなぁということを思い出した。
森で育った木が、ある日切り倒され、板となり、丁寧に削られて、チェロとなる。
そうやって作られたものは大事にしたいと思う。
誰かのために作るって、いいなぁと思う。
そういえば自分は、作った人の顔が見えるもの、が好きだなぁ。
そして、誰かのために作るのも好きだ。
水彩画の絵にも引き込まれます。
読み聞かせで読んでみたい。今はコロナでボランティアも出来ないけど…。
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人から人へ、チェロを通して繋がっていく、世界の温かさや人生の素晴らしさを知り、更に元を辿れば自然から繋がっていたことを知り、その途方もない悠久の時に想いを馳せつつ、眠ってしまった主人公。
素敵な音を奏でるチェロの中には、おそらく、おじいさんが育てた森の木も含まれている。そのチェロには、何百年にも及び、森の木が見たり聞いたりしてきたことを歌っているだろうと思った主人公は、すごく純粋で感受性の強い子かもしれない。
しかし、人は本来、自然から生まれてきた存在で、そうした想いに至ることは、きわめて当然なことなのではないかと考えると、この絵本で教えてくれることは、すごく大切なものだと思い至る。
もしかしたら、子供の頃に読んでも、あまりピンとこないかもしれない。木だって、命があり生きていることは、多感な子供時代において、つい忘れがちになりやすい。だが、大人になって読んだ時に、記憶の奥底に眠っていたそれにようやく気付いて、こんな大切なことを伝えようとしていたのだということを知って、感傷に耽る。木の年輪を撫でながら想いを馳せる主人公を見ていると、なんともいえない気持ちが湧き上ってくる。
いせひでこさんの、滲みがかった水彩画は、人を小さめにして、背景の四季折々の自然の雄大さを表現しており、木漏れ日の差す夏の森や、文字のない冬の森の一枚絵はため息が出るほどの美しさです。
「マキちゃんのえにっき」で、いせひでこさんも、娘さんの麻木さんもチェロを弾いていたことを知って、その想いの丈が詰まったのであろうと思われる、素晴らしい絵本だと思いました。子供の頃に分からなくても、大人になるまで大切に取っておきましょう。いつかきっと、その大切さ、素晴らしさに気付くときがやってくるはず。
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絵もお話も全てがステキ
お父さんの愛情も感じるし、何より初めて奏でたチェロの音色が聴こえてきそうな絵がとてもいい。
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