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うーん。代理母出産という、女性にとっては興味深いテーマだったけど、タッチが軽すぎ?理恵がみどりに対して冷た過ぎだし、もういい歳した子どもに「理恵ちゃん」とか読んじゃってるのがドン引きだし、もう少し重い文章でもよかったのではと思う。ちょっと残念。
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夜中に読むと内容が頭に入りませんね…w
そして、ジーンワルツを読んでから時間たちすぎてるので、内容忘れてます。
ジーンワルツと続けて読み直した方がよさそうな…。
でもその気になるかどうか…。
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『ジーン・ワルツ』を、もう一つの視点からみた物語。
アチラをどこか冷めた寒色の物語とすれば、
こちらは太陽のような光に彩られた暖色の物語、でしょうか。
「生命」を作る、「生命」を育む、、そして産む。
母と呼ばれるのは果たして、誰になるのでしょう。
題材は同じであるにもかかわらず、人が違えば変わるものですね。
たとえ母と娘と言う、血のつながりのある親子であっても。。
『医学のたまご』とも仄かにつながっていて、ラストはなかなかに味があります。
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映画化された「ジーン・ワルツ」のもうひとつの物語です。母と子の間に横たわる物語がやっぱり一筋縄では行かないものがあって、それが読み応えのあるつくりになっております。
この本は映画化にもされた「ジーン・ワルツ」の続編、というかそれと並行」して語られたもうひとつの物語といったほうがいいのかもしれません。ちなみに僕はドラマ版のほうは見ていません。機会があれば見てみますが…。物語を簡単に書くと山咲みどりは「クール・ウィッチ」の異名をとる曾根崎理恵の母親で、その彼女から子宮を失う自分のために、代理母として子どもを宿してほしいというのだ、という提案から話はスタートします。
まさか、母親にこういう提案をする曾根崎理恵もそうですが、それを了承して、彼女の子供を身ごもるみどりにも複雑なものがあるんだなぁ、ということを感じながら読みました。そして、みどりの視点から、曾根崎理恵が院長代理を務めるマリアクリニックにかよう妊婦たち、特にユミとの交流がすばらしいものでした。ハイライトは院長の三枝茉莉亜をはさんで、曾根崎理恵に母として何かが欠落していると感じたみどりが夫の理恵の夫(作中で離婚)の曾根崎伸一郎 の手紙を武器にして生まれてくる子供の真剣をめぐって母子で争う場面です。
鬼気迫る場面で、「クール・ウィッチ」と呼ばれ、医局の中でも恐れられる医師としての曾根崎理恵ではなく、娘として、これから母になろうとする女性としての曾根崎理恵の姿が垣間見える瞬間でした。生まれてくる子供たちの運命はご自身で確認していただきたいのですが、「フツー」ではない曾根崎伸一郎・理恵の二人と、みどりの出した答えに、僕は読んでいてため息が出ました。彼女の言うとおり、これがベストであると、そう思いました。
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ジーン・ワルツを読んだ後、とても気になっていた作品。やっと(?)文庫本化され、期待して読んだ。
冒頭「あれあれあれ?」と思っていたがすぐに解決。
それなりに楽しめたが、ジーン・ワルツを読んでから、結構時間が経っていると思うので、期待していただけにちょっとあっさりし過ぎていた感じが拭えない。
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「ジーン・ワルツ」のSide-B的なお話。残念ながら、「ジーン・ワルツ」は相当昔に読んだので、細部を忘れてしまっていたのが残念。続けて2冊読んでいたらまた感じ方が違ったのかも。
ということで、面白いのだけども残念ということで★3つ。
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医学と科学は異なるものだと思う。
運命だとか、天命だとかは、
そんなこと思わないけれど、
神秘とか、神聖なものは
尊重したい。
何よりも
偶然とか、たまたま・・・って、
人生を豊かにするとても大事な要素だと思う。
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「ジーン・ワルツ」のラストで主人公曾根崎理恵の代理母だったと明かされる実母、山咲みどりを語り手として、物語の裏側が描かれる。
「ジーン・ワルツ」では重要人物でありながらほとんど表に出てこなかったみどりや伸一郎がようやく姿を現す。
それでもやはり「ジーン・ワルツ」で感じた理恵への違和感は消えなかった。
それどころか離婚の真意や患者を巻き込んだ受精卵の操作の動機が、ますます分からなくなった。
問題提起として読むならいいのかもしれないが、物語としてはちょっと。
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松坂慶子さんのイメージが強くなってしまいましたが、この著者の他の本より、落ち着いた文体が好感が持てました。
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代理母の問題を、医師である娘の理恵の目線から描いた「ジーンワルツ」に対し、これは母、みどりの目線で描かれている。「ジーンワルツ」に比べ、母と娘、妻と夫という家族のあり方により目が向けられている。
他の方のレビューにもあったが、また「ジーンワルツ」を読み返したくなった。
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ジーンワルツと対をなすお話。
代理母となる母親の心情がつづられている。
ここで生まれた子が、あの場面でああなるんだなぁという
世界感が楽しい。
理恵はひどい人だな。ちょっと引いた。
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ジーンワルツの裏面。ジーンワルツ読んでから時間経ってて、思い出しながら読んだ。ジーンワルツの裏面やけど、お母さんの視点で一貫して描かれていて、また描写も今までの海堂尊にないくらい繊細な書き方になってたんが新鮮やった。
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クールウィッチの母はやはりクールウィッチだった。論理的な理恵に対してあたかも細やかな感情を示すみどりだが、彼女もまた感情や状況に流されないクールな一面が見てとれた。
「ジーン・ワルツ」を読んだ後だったので、前作ほどの衝撃はなかったが、これはこれで後味スッキリとはいかない。
とはいえ、脇を固める男性陣、真一郎と吾郎がとぼけたコミカルな役割を担っていて、何故か安心させられる。特にみどりと真一郎の往復書簡は姑と婿でもなく、親子でもなく、勿論夫婦でもない、そういった関係を一掃した友情のようなものが垣間見れて面白い。
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ジーンワルツの主人公の代理母を務めた母目線の物語。
テーマは面白く、医師としての問題への挑戦と知的好奇心の探求としては面白く読めたが、全体の話のまとめかたが多少強引に感じた。
主人公は良くも悪くも傲慢
その旦那や愛人も変
その母も何かかけている部分が感じられる
ヤンキー娘はいつからそんないいやつに変わったんだ?という感じ。
そして55歳の妊婦の経過が良すぎ。
などといった疑問はちょこちょこ浮かんだが、
海堂さんの話はすべてのキャラが個性的なのでこんなものなのかなと思う。
ジーンワルツの時から理恵のチャレンジは個人的には少し不愉快なのであまり感情移入できなかったが、しっかりと考えて行かないといけないテーマだと思う。
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「ジーン・ワルツ」のもう一つのお話。産む母親側の目線で見た理恵先生は“クール・ウィッチ”ではなく“1人の女性”だなと感じた。