紙の本
署長刑事
2020/06/29 10:35
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
セレブ美容室の高校生になる娘が学校で殺害された。彼女は以前にストーカー被害を学校に訴えており、同じ高校の定時制に通う高校生が指名手配される。また殺害された娘の父親も何者かに刃物で襲われる。
署長の古今堂航平は高校生の殺害に疑問を持ち、独自で捜査を開始する。
美容師の両親、殺害された高校生、指名手配を受けた高校生等を徹底的に調査するうちに新たな事実が・・・。
予想外の展開が多く、無理なく読めました。
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シリーズも3作目となると、登場人物のキャラがはっきりしてきて安心して読めます。
今回は高校での殺人事件。
今回も幾多の苦難を乗り越えて真実を解き明かす署長。
最後は爽やかに終わるところがこのシリーズの良さですね。
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対照的なふたつの家族が描かれている。
ずっと一緒に暮らし何不自由なく育てられた子供は、どこかで親の愛を求め、助けを求めていた。
別々に暮らさなければならなかった子供は、ずっと親を慕い続けた。親もまた、愛する子供を忘れることはなかった。
子供に無償の愛を注ぐのが当たり前、そんな親像はもう都市伝説なのだろうか?
自分と子供の人生はけっして同じものではない。
同じものではないけれど、たぶん子供の成長や幸せが組み込まれたうえでに親の人生があるような気がする。
どんなときも絶対に自分の味方でいてくれる。
そんな考え方は幻想ではないはずだ。
古今堂のような刑事、ましてや署長は現実にはきっと存在しないだろう。
警察の権威や自分たちの体面よりも優先するものが、古今堂にはしっかりと見えている。
彼の中にある確固たる正義感は、物語とはいえ頼もしく好感がもてた。
それにしても、真犯人はなんて哀しい人なんだ。
怖ろしいまでに貪欲な生き方は、哀れなまでに危うく惨めでもある。
たった一人、孤独な人生にむなしさを感じることはなかったのか?
自分だけが大切だったのかもしれないが、結果的に自分すら大切にしていない生き方は哀しい。
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セレブ相手を謳って躍進するミナミの高級美容院の娘が、生徒会室で殺害される。指名手配されたのは、同校定時制の男子生徒だった。「殺したのは僕です」と自ら通報したあとも逃走を続ける少年の態度に疑問を拭えない古今堂航平は、刻一刻と身柄確保が迫る中、執念の捜査を開始する。
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O女史オススメ本。署長刑事シリーズの第3弾。
今回は管轄外の所轄で起こった事件のため難しそうだなぁというのが読み始めの感想。
読み終わると様々な親子関係を元に書かれていたのが印象深いけど、あれ?なんで古今堂は戸籍なんか調べようと思ったんだっけ?とちょっと腑に落ちず。
まあ、捜査では人間関係を徹底的に洗うということで良いのかな?
それにしても毎度のことながら、キャリアや官僚、政治家など、お偉いさんが浅すぎる。
もうちょっときちんと考えてくれる人はいないものか?
あ、それが署長なのか。