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まんべくん運営会社の社長、みうらじゅんとの対談部分がかなり興味深い。
みうらじゅんによると
今のゆるキャラはもはや本来の意味での「ゆるキャラ」では
なくなってしまっているということ。そのターニングポイントは「ひこにゃん」であり、いわば「ひこにゃん」がゆるキャラの市場価値を高騰させ、一大ブームを生みだしたという。
イケてなくて一般人にも振り向いてもらえず終いには「誰がこんなんつくったんや・・・」と呆れられるような、そんなマイナー中のマイナーキャラ、それがみうらじゅんの惚れた「ゆるキャラ」なんだろうなあ。。。
と考えると少し寂しい気もするし、仕方のないことなのかなーとも思う。
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いまや全国どんな地域でも見かける「ゆるキャラ」について徹底的に分析されている。ただのコンテンツではなく「人格」をも有したゆるキャラ。「ゆるキャラ」そのもので儲かることはほとんどなく、「ゆるキャラ」を活用して、金銭の流れでは言い表せない社会的意義を見出すことが大切。騒動を起こした「まんべくん」の生みの親・エムの佐藤氏、みうらじゅん氏の対談が興味深い。みうらじゅんは、「ひこにゃん」がターニングポイントで、「ゆるキャラ」がゆるくなくなってきている、と指摘する。共著であるが、前半部分を執筆している犬山明彦氏の文のタッチが面白く引き込まれる。
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「本書は犬山秋彦氏と杉元政光氏のライター二人による共著です。犬山氏は自身でもゆるキャラを運営し、キャラクターコンサルタントとしても活躍中。本書にその体験とノウハウをまとめました。杉元氏は地方自治の総合情報誌『月刊ガバナンス』(ぎょうせい刊)などでゆるキャラ連載を長年続け、取材を通じて現場の声を数多く聞いています。」とは版元データ。
犬山さんの実体験が面白い。着ぐるみを作ってから、ひとりでは着られないことに気づいたとか、経験者ならではのエピソードがいっぱい。
ゆるキャラは儲からない。「好きでやってる」人たちの「自腹」と「手弁当」に支えられ、「続けて」いってやっと認知されるのだという話は腹に響きました。