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東京とホタルをキーワードにしたオムニバスだと思っていたら、
「東京ホタル」というイベントが実在して、それをモチーフにした
作品集だったのね。
読み進めて気が付いて、なんだかがっかり。
イベントの提灯持ち作品みたいと言ったらひねくれすぎかな。
それぞれの作品としては、かなり好きなものが多いだけになんだか
残念な気がしてしまう。
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はぐれホタル 中村 航 ★★★★
蛍の光り 小路 幸也 ★★★★
夏のはじまりの満月 穂高 明
宙色三景 小松 エメル
ながれぼし 原田マハ ★★★★
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内容紹介
人気作家5名が、東京の新しい原風景を描く、珠玉の作品集!
川が青く光る夜、やさしい「奇跡」が起こる――。
学生時代の恋人と再会した夜に、
音信不通だった母と出会った日に――
それぞれの想いが響き合う、5つの感動ストーリー。
イベント「東京ホタル」とのコラボレーションから生まれた
注目の作家たちによる極上のアンソロジー!
東京ホタルとは……
自然と共生できる都市にという願いを込め、
隅田川に10万個のホタルに見立てた「いのり星」を流すイベントです。
2012年から始まり、毎年開催されます。
内容(「BOOK」データベースより)
川が青く光る夜、ぼくらは奇跡を願う。学生時代の恋人と再会した夜に、音信不通だった母と出会った日に、それぞれの想いが響き合う、5つのやさしい物語。人気作家5名が、東京の新たな原風景を描く、珠玉の作品集。
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「東京ホタル」をモチーフとした
5人の作家さんによるアンソロジー。
だけど…、5編中、
2編が、おじいさんと孫の戦争絡みのお話で、
2編が、大切な人がいなくなるお話で、
残りの1編も、なんとなく微妙な感じ…。
やっぱり、ホタルって儚いイメージなのか、
確かに、5編とも幸せの部類には入るけど、
大切な何かと引き換えに与えられた、
日常のほんのささやかな幸せって感じで…。
楽しくハッピー、といぅことではなく、
静かに祈りをささげることのできる幸せ、
といぅ感じなのかな…。
それはそれで、悪くはないんだけどね…。
でも…、
昨年、はじめて「東京ホタル」を見たとき、
ボクは、すごくワクワクしたんだけどな~。
そんなお話は、1編もなかったです…。
結果的に、だと思ぅけど…、
少しイメージの偏った作品集だったかな…。
もっと、いろんな視点、いろんな設定から、
いろんなお話を、読んでみたかったです…。
『東京ホタル』
http://tokyo-hotaru.jp/
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人気作家5名が、東京の新しい原風景を描く、珠玉の作品集!
川が青く光る夜、やさしい「奇跡」が起こる――。
学生時代の恋人と再会した夜に、
音信不通だった母と出会った日に――
それぞれの想いが響き合う、5つの感動ストーリー。
イベント「東京ホタル」とのコラボレーションから生まれた
注目の作家たちによる極上のアンソロジー!
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「はぐれホタル」中村航/「蛍の光」小路幸也/「夏のはじまりの満月」穂高明/「宙色三景」小松エメル/「ながれぼし」原田マハ
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東京ホタル( http://tokyo-hotaru.jp/ )というイベントがほんとうにあるということをまず知らなかった。自然と共生できる都市にという願いを込め、隅田川に10万個のホタルに見立てた「いのり星」を流すイベントで、2012年から始まり、毎年開催されるそうである。このイベントのコラボということで、どの物語にも何らかの形で隅田川に青い光の粒が浮かんでいる景色が登場する。イベント自体を素材にしたものあり、効果的な小道具として取り入れられたものあり、とさまざまだが、どの物語からもその美しさと儚さ、淋しさのようなものが伝わってくる。特に小路さんの物語には泣かされた。たくさんの想いが込められた一冊である。
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5人の作家による短編小説集。東京ホタルという実際に行われているイベントに関係したお話ということでわかりやすいし読みやすい。
それぞれ別々の人が書いたお話ではあるけれど、「スカイツリー」「隅田川」など共通して出てくる単語があるので、ひとつの出来事のとなりでまた別の出来事が起きているような印象をもった。
5つの話の中では原田マハさんのが一番好きです。シンプルなところとか、さりげなく東京ホタルを絡めてくるところとかが良かったです。
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原田マハさんのHPで知ったこの本
小路さんと原田マハさん以外の方の本を読むのは初めて
人気作家というだけあって、とても読みやすい文章でした
そして、5つの東京ホタルに関わる短編小説すべてが
やさしく心があたたまる、素敵なお話でした
するすると読めてしまうのだけど、
ひとつひとつを大切に、ゆっくりと読みました
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こういう類(何人かの作家さんの短編集)の本はあまり読まないので、やはり作家さんによって合う合わないってあるなぁと思った。
小路さん、原田さんの話は好きだ。
やっぱり「東京ホタル」を題材としているから、どうしても宣伝っぽくなってしまう。
それをいかに感じさせないようにさせるのが肝だと思う。
その点、前述2人はうまくもっていってると感心した。
ホタルだから儚いというか、切ないというかそういう話が多かった。
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蒼々たる作家さん達で個人的に大好きな作家さん達なので期待していましたが、うーん、どうなんでしょうか?
東京ホタルという題材に拘りすぎて失敗したような感じです。
残念でした。
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装丁に使われている"東京ホタル"の写真、待ち受けにしたい! と思ってしまった
東武スカイツリーライン(この呼び名にもようやく慣れた)沿線住民がここに(笑)。
中村航氏と穂高明氏の話は終わった恋を懐かしむ男性目線で描かれ、
小路幸也氏と小松エメルさんの話は祖父と孫を軸に家族の絆が描かれる。
そして原田マハさんは恋人との絆と母親との繋がりの両面から。
『東京ホタル』というテーマ縛りというのもありつつ
ここまで話の雰囲気が一致しているのは偶然なのかコンセプトなのか判らないけど
同じようなテイストの話から滲み出る作家さんそれぞれのカラーを堪能することができる。
そういった点から考えると、相当贅沢なアンソロジーではないかと思う。
『東京ホタル』というイベントについて、具体的なインフォメーションがあれば
更に親切だったかもなー、という気がしないでもないが。
来年は観に行きたいと思った読者はたくさんいると思う。あたしも含めて。
個人的には浅草、業平橋(でいいじゃん/爆)辺りからこの沿線は慣れ親しんでいるので
そこを舞台にお話が描かれているというだけで頬が緩んでしまう。
そして、中村航さんの『はぐれホタル』に出てきた
日本橋のマンダリンオリエンタルホテル上層階のトイレの話は
自分が行ったときに感じたことそのままだったので
ついデレデレしながら読んでしまった。
何はともあれ、蛍の淡い光をそっと眺めているときの清々しさに似た読後感が残った。
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【東京ホタル】というイベントをモチーフにした短編集が5編のアンソロジー。原田マハさんと小路幸也さんが目当てで借りた。マハさんの『ながれぼし』は生き別れになった母親とのエピソードが切ないけれどじんわりと心に響いてくるラストで良かった。初めて読んだ小松エメルさんの『宙色三景』も過去と現在が交錯する感じの不思議ファンタジーで印象的。小路さんは終始しゃべり口調の優しい語りが好感触。
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東京ホタル;隅田川に10万個の蛍に見立てた”いのり星”(ブルーのライト)を流すイベント。2012年から毎年開催されている。このイベントにまつわる5つの物語が描かれている。
1.はぐれホタル;中村航 2.蛍の光り;小路幸也 3.夏のはじまりの満月;穂高明 4.宙色三景;小松エメル 5.ながれぼし;原田マハ
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隅田川に10万個のホタルに見立てた“いのり星”を流すイベントが2012年から開催されているそうです。
スカイツリーを背景に元恋人たちの今の思い、戦争を生き延びた祖父が孫に語る話など、作家5人の競作でした.
スカイツリー&“いのり星”の人工的な光の美しさ、はかなさに誘い出される人々の思い。
なんか、さらさらと読めてしまって、正直、物足りないものも感じたのだけど、
確かに優しいお話で、夏の夜の涼しい川風を気もちよく感じることができたのが嬉しかったです。(#^.^#)
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(2013年8月6日読了)
表紙にあるように、キーワードはスカイツリー、隅田川、ホタル。作家五人の心温まる優しい物語。五人の中で既読の作家は、小路さんのみ。私は名前さえも知らない方もいた。
時代背景が、現在と少し前後していたり、過去を思い出す内容だったりするけど、多分、数年後には時代を感じてしまう本になってしまいそう。
軽めなのでサクサクと読めるけど、天邪鬼な私には、いかにもな話の運びや、誰かを「死なせてしまう」事が、受け入れられない感じもあった。
はぐれホタル(中村航)… 大学時代の仲間、卒業後再会
蛍の光り(小路幸也)… 祖父と孫、戦中、戦後
夏のはじまりの満月(穂高明)… 故郷の高校の同級生との再会、震災後
宙色三景(小松エメル)… 祖父と孫、祖父の幼少期?タイムスリップのようなファンタジー風
ながれぼし(原田マハ)… 恋人達の女性の方と生き別れた母との再会
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東京ホタルという実際にあるイベントをテーマにしたアンソロジー。中村航さん、小路幸也さん穂高明さん、小松エメルさん、原田マハさん。元恋人たちのキュンとするストーリーや、戦争の話、震災その後、ちょっと涼しくなる話、再開と別れ…色々ですがどれもほっとして心に明かりが灯るようなストーリーでした。