紙の本
会議はBrain Sports!
2013/06/06 22:28
5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Fukusuke55 - この投稿者のレビュー一覧を見る
齋藤センセイの最新刊は、「議論の技術」。大学院に入ってからは以前のように「会議」という場が格段に減ったのですが、昨今痛感するのは、発表の機会や授業の最後の「Q&A」で、盛り上がる場合とそうでない場合に大きな差異があること。
<盛り上がるとき>
‐ 自分でも気づかない視点、切り口での質問が受講者から出て、プレゼンターや講師がその質問に待ってましたとばかりに切り返したり、新たな気づきをもたらしたりという広がりがある
‐ 質問者、回答者だけのやりとりで終わらずに、そのやりとりから他にも発言者が一人、二人と広がる
‐ 修了時にみんながなんとなく笑顔になっている
<盛り上がらないとき>
‐ 質問の内容に同調できない、また同調を得られない(例;講師がすでに説明している内容を改めて聞く、なぜそれが疑問なのかの説明がない・・・等々)
‐ 的確な質問をしているのに、プレゼンターや講師がそれに即した回答をしていない、あたふたしている
‐ 他の受講者を巻き込めずに質問者、回答者の二人の世界になっている
・・・これって会議と一緒だなぁと。
齋藤センセイはファシリテーターの能力を高めよと説いていますが、完全に同意です。ファシリテータマインドのある人が一人でも多く参加していれば、たとえある会議や場で自分がファシリテータではなかったとしても、膠着したときに軌道修正することができる、もしくは「軌道修正せねばならないという思い」を共有できるからです。
以下、オビにあるいくつかの掟!
‐一回の発言は十五秒以内
‐論点は混ぜない
‐席を変えてみる
‐反対する場合は対案を出す
‐後戻りはしない
‐板書の重要性
‐鶴の一声は禁止
‐自分の主張に反論する
いつも頭のエンジンをぐんぐんと回しておかないと、ついつい惰性で「まぁ、いいか」ってなっちゃう。これじゃダメなんだよなぁ。齋藤センセイのおっしゃるとおり、議論のあとはまるでスポーツの後のような爽快感がないと。会議はわれわれにとって、まさにBrain sports。漫然と臨んでいてはいけません・・・と自戒を込めて、日々の授業に臨もう。
電子書籍
一般的なディベート入門書
2013/07/18 17:01
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うーろん - この投稿者のレビュー一覧を見る
特に、頭の良くなるような方法(言うまでもなく)は書かれていなかった。
ディベート上のテクニックについてもしかり。
内容も浅く思われ、本屋で見かけたら立ち読みで終わっていたかと思う。
このような本が初めての人にはよいかとも。
投稿元:
レビューを見る
リーディング・マラソン参加させていただきます。
5月のおこづかいで、知遊堂で買った本の1冊。
授業で、みんなで話してみる、というスタイルが多いので参考になればと思って読んでみました。
「論点」とか「論拠」とかは、どこかで聞いたお話。
独特だったのは、日本人的なメンタリティーに配慮している点でしょうか。(第4章)
職場での人間関係やそれぞれが抱えている立場や事情に配慮しつつ、それでも活発な議論を行うには、といった視点がおもしろかったです。
議論にまつわるさまざまなテクニックも披露されていました。読みながら、テレビの『ドクターG』や『矛盾(ほこたて)』って、うまく作ってあるんだなぁと思いました。
(つちなが)
投稿元:
レビューを見る
この本を読んで頭が良くなるかはわからないが、議論の大切さを理解する事ができ、会議や打ち合わせでの自分の役割や立ち位置などを、再度考えさせられるきっかけになりました。日本と外国とのもともとの考え方の違いや論議の意味なども知る事ができ、海外の方との打ち合わせなどは参考にしたいと思いました。
投稿元:
レビューを見る
齊藤孝さんの新刊ということで、読んでみました。
著者の本はときどき読むのだけど、最近の本はおもしろいと思った。
本書は議論やディベートのやり方を著者流に紹介してくれる一冊。
なんか、結局頭よくなればこういう議論がうまくなるんかなあと思って、そしたら頭よくなりたいなあとも思うけど、やっぱいろんなひとがいて議論が成り立つねんから、自分の役割っていうのを意識したほうがええんかなとか考えた。
とりあえずいい本でした!
投稿元:
レビューを見る
先日とあるTV番組(学者が議論をする番組)で、番組の最後に進行役の人が「うまく議論として まとまりましたね」と言ったことに違和感を覚え、「そもそも議論って何だろう?」と思ったのが この本を読んだきっかけ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
■著者は理想の議論を「議論の花が咲く」と表現しています。
そして 「ありとあらゆる場所で議論の花が美しく咲く」 ことをヴィジョンとしています。
■著書では生産性の高い議論をするための技術が書かれています。
中でも著者は「意見と人格を切り離す」ということを重視していると感じられます。(多くの方法論の根底に 意見と人格を切り離すことがある)
これは著者が以前は意見と人格を切り離さない議論をしていたという失敗体験からの教訓だと思います。(著書の中で何度も反省している)
■議論を重ねて成熟できる 根拠として議論を通して自分の利益だけにこだわらない習慣が身につくと書いています。
■全体を通して議論をする参加者の中で権力が低い人の立場に立った方法論が多く非常に参考になります。
全体を通して参考になる本でした。
根本的な議論について書かれているところ
と方法論が書かれているところ が一緒に載っています。
※頭は良くなりません
投稿元:
レビューを見る
評議の議論を考えるのにぴったり。複数の意見をコーディネートしながら結論を導く型の議論でのファシリテーターを念頭の一つにおいている。読んでて具体的に反省点が思い浮かぶ。タイトルと一致してるかはともかく、こんな本を探してた。
乗り降り自由を可能にするのも議論の整理次第。対案をさっと出す、意見を上手にすくい上げて行く、板書を活用する技術を磨いて、ああ、もっとがんばらなきゃな。
全員が参加感と貢献感のある多面的な議論をつくして結論を出すことは、被告人にとっても、事件全体にとってもあるべき姿と思うので、より、毎回そのような評議になるよう努力です。
投稿元:
レビューを見る
議論をすることはリスク回避になるということにはとても納得。朝生を見ていて,結局どういうこと?とすっきりしないのは,あれが議論ではないからなんでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
ディベートの5つの原則
1.主張するものは証明すべし
2.沈黙は同意を意味する
3.建設的な議論をする
4.人格と議論を切り離す
5.意見と事実を切り離す
日本人は同調文化で、西洋人は反論文化だから、日本人が議論が苦手というのは違う。
投稿元:
レビューを見る
ディベートの本かともったら、ディベートのみならず打ち合わせ等で議論が発散しないための工夫。(例:複数の選択肢を決める場合、ほかに選択肢がないかを確認して、その後結論に近づいた時に追加の選択肢を出さない。相手が気分が悪くならないような上手な反論の仕方。)など普段の仕事でも使えるちょっとした工夫が満載の本。
投稿元:
レビューを見る
議論の裏ミッション、互いの関係性を良くする
他人のいいアイディアには乗る
相手のキーワードを借用して要約する
投稿元:
レビューを見る
テレビでもおなじみの齋藤孝さんが著者の新書.
齋藤さんが思う「日本人による議論」の在り方について,経験などを基に具体的な提案もしています.特に第三章が実用も兼ねてまとまっていていい感じでした.
キーワード『ファシリテーター』
投稿元:
レビューを見る
尊敬する斎藤氏の著書。
効率的かつ効果的な議論についてだが、議論を進める上での意識やスキルだけでなく、ファシリテーター、コミュニケーションにも言及している。
議論=他者との関わりであるため、全員が気持ち良く、効果的な議論をするという点で組織論にも繋がっていると感じた。
コミュニケーション力の向上を欲しており、当著で実践したいことがあるので、即試したい。
投稿元:
レビューを見る
議論の本質や効果的な方法を、わかりやすく述べてある。
新しい議論の方法を提示しているわけではないが、具体的な事例をあげ、引き込まれる。
この手の本は多いが、まず手に取ってほしい良著だと思う。
投稿元:
レビューを見る
ファシリテーターとしての役割で思い出した。
いろんな部門と協力して仕事しないといけない会議で、一部の人間だけが理解して話を進めてしまったら、ファシリテーターは話をまとめて確認すべき。発言していない人がちゃんと理解しているか、と。沈黙は同意の意味ととる見方もあるが、ファシリテーターは全体をみるべき。
ハーバード白熱教室のマイケル・サンデル
弁証法的…反論からステップアップしていくさま。
ディベートの5つの原則
1.主張する者は証明すべし・・・主張と根拠はペアに
2.沈黙は同意を意味する
3.建設的な議論をする
4.人格と議論を切り離す
5.意見と事実を切り離す
質問と主張は同時にしない
15秒以内に話し終わる
ファシリテーターの役割は下記のようなフレームワークに従って
議論を整理し、ホワイトボードに記載していく。
論理的に議論するためのフレームワーク
●ベン図…Aという円と、Bという円が重なり合っている図。
Aのみの部分、Bのみの部分、AでもありBでもある部分、AでもBでもない部分
●ロジックツリー
大項目、中項目、小項目と枝分かれさせていく。
もれなく、ダブりなく。抽象的なテーマを具体的にしていくときなどに有効
●二分法
メリット、デメリット。賛成、反対。できることと、できないことなど
立場の相違を明確にできる。
●座標軸
縦横の軸を交差させる。
縦軸に効果の大小、横軸に実践する場合の難易度など、
それぞれのアイディアがどれくらいの努力でどれだけ効果が出るのか予測しやすい
議論が進むプロセス
・共通認識が増えていく
・認識が改まる・変わる
・具体的に何をするかはっきりする。次の課題が見えてくる
・問の変換・視点移動が起きる
・新たな諸案(選択肢)が生まれる
・意思決定を行う
テーマ設定…ずれないように
異論があるなら対案を出す