電子書籍
なんて、綺麗なお話なんでしょう。
2022/10/12 18:14
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投稿者:なや - この投稿者のレビュー一覧を見る
初の作家さん読みです。
2013年の作品なんですね。
ストーリーが、とても美しい〜その美しいストーリーのせいなのか、まったく色褪せない素敵な作品でした。
静かに、ゆっくり、傷を癒すような風潮だったり、時間をかけて〜愛を育んだり。
3編の主人公から、脇役まで〜みんな、心が純粋で美しい人達で悪役が1人もいません。
更に、星を作る工場って、ロマンティックですねぇ〜。ため息が出る程、良かった。
エロはありません。
けど、大好きな作品の1つです。
紙の本
青井ワールド
2017/01/04 20:12
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投稿者:真太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
作者が言うようにおとぎ話のようにふわっと感がたまりません。星を作る人間と偶然にも変化した疑似人間との話ともう一組先輩後輩との話。寄り添いながらゆっくりと時を重ねていく感じです。最後の話は植物に似せた人間の二人で一つの役割をしつつもお互い好きすぎてしまい、心乱れ眠りについてしまう少し眠り姫のような感じでした。
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詩的で、もの悲しくて、優しくきらきらした世界観にとても癒されました。画面から情感があふれてきて眺めているだけでしあわせです。すごい、きれい……!
年下攻めの後輩×憧れの先輩が好きです。ずっとずっと憧れてた人のそばで星をつくる攻め……ロマンいっぱいです。どきどきそわそわするところで幕を閉じるのももどかしくて好きです。かきおろしの四人の雰囲気がたまりません。
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青井秋さんの描かれる世界観大好き!ほんとおとぎ話みたいで素敵なお話でした。表題はもちろん、「真空庭園」すっごくいい!最後ウルッときた~;;その後の2人のお話読みたいな~。
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長野まゆみ好きは好きだろう、という感想を見かけて購入。
はい。好きです。
このカップル萌えー、ではなく、作品の空気感と設定がまるっと好みで、恋愛とかは二の次って感じで好き。
星を作る科学者と、その作業中にうっかりで生まれてしまった男の子の話が表題作。
だが、巻末にあった、二酸化炭素を取り込んで光合成し、身体から植物が生える男性の話がすごくよかった。
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隅々まで堪能しました。控えめで繊細な作風だけど、いつまでも心に残ります。
タイトルがいいですよね。星を製造するなんて、夢だったりファンタジーだったりSFだったり…あらゆる想像ができてしまいます。
なのに、先端を行くというカッコよさじゃなくて、どことなくノスタルジック。
自然や宇宙をテーマにした作品に接すると、いつでもいずれかの思いを抱くことになりますが。
特によかったのは、人としての思いに優しさがあふれていたところです。
星を作る研究材料に、亡き恋人を思って零してしまった涙が混入してしまい、星の子が製造されてしまいます。
本来ならば星以外の製造物は廃棄するきまりなのですが、カナタは自分の作り出してしまった少年にアルレシャという名前を与えて育てることに。
やがてアルレシャは、亡き恋人を思って苦しむカナタの魂を救う存在へとなっていきます。
自然の摂理と相反するようなアルレシャですが、すべてが繋がってめぐりめぐっているのだと改めて考えさせられるストーリーです。
「埋み火」は同じ星製造所に勤めるキケとレオシュの話。
キケはカナタと同僚で、優秀な彼に密かに憧れと嫉妬を抱き、劣等感にも苛まれていました。そして、カナタの苦悩に気づく事が出来なかったことでさらに自信を失い仕事を辞めようと思いつめます。
そんなキケに、レオシュは励ましの言葉を伝えるのですが、キケが気付かなかった真実がそこにあったのです。
年の差愛。すてきでした。
描き下ろしの「窓辺にて」が、すごくよかった…!
アルを見つめるカナタの優しい視線が何ともいえません。キケとレオシュもいい関係だとわかるのがうれしいです。
「真空庭園」では、こういう話に弱いということを再認識。
互いに選択の余地がなく、依存しつつも与え合う関係。ツボです。
そして相手の幸せのためにその関係に悩み苦しみ、ある決断をしようとする透。
そしてそのことが透とはるかの間に誤解を招くことに。
こういう展開、弱いです。うるっときました。逆転ギャップ萌えもありの。
またまた、ノンブル脇のミニイラストにきゅんときました。かわいい。
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ファンタジーの中のファンタジー。
『巷にあふれている、いわゆるBL』を望むのならこれは肩透かしかもしれない。
でも美しくきれいな絵とストーリーは一読の価値があると思う。
私は大好き。
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ページ数表記横の貝殻の絵に何となくトキメク。
海の近くに住んでいるので、小さいころ幾何学的な貝殻とか見るとそこに宇宙というものを漠然とイメージしてたなぁと思い出した。
最初なかなかこの世界に入っていけなかったので…貝殻で星を製造する工場とか…ストーリーよりイラストでノスタルジーに浸ってました。だから、BL要素が強い2話目で違和感を感じた。…これBL漫画なんですがね(--;)
同時収録の身体から植物が生えてくるお兄さんと少年の相互共存の話がとても良かった~。6年後目覚めると成長したかつての少年がw続編ほしいな、コレ。
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青井さんの(当時)新刊を発売日に買ったにもかかわらず、何故か読めないでおりました。
忙しいのもあったんですが、何故かファンタジー設定のBLって苦手な事が多くて。
多分、設定がファンタジーだと人外とか平気でいるので、ゲイなんてなんでもないじゃない!人間なだけマシ!という事になってしまうからじゃないでしょうか、何となく。
それで読んでみましたが、普通に良かったです!
もう少し早く読めば良かった!
よくよく考えてみたら、青井さんの著作でゲイだからっていう葛藤はほぼなかったですね。それよりも個人が受け入れてもらえるかとかそっちの方向性でした。
星を作る工場の話でしたが、美しい画面で綴られる淡々とした物語に癒されました。
あらすじ読んだ感じだと長野まゆみが好きな方にはいいかなあと思いましたが、あそこまでこてこてじゃない上に少年趣味でもないので、ちょっと外れてしまうかも。
逆に長野まゆみは卒業してしまった私には、とても好みです。
でも、青井さんの著作は「爪先に〜」の方が好きかなあ。
どちらも素敵ですけれど。
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初読み。とても丁寧な絵を描かれる人だ。星の種を作る研究所で働くカナタ、アル、キケ、レオシュの物語。「…ゆっくり低温で燃える やさしい光だ」と言う台詞がとてもいい。
『真空庭園』透の体から生える葉っぱをはるかが摂取し、はるかから吐き出される呼気で生きる透。循環する二人。こんな設定は正にファンタジーでしかないのだが、作者の絵の持つ静謐さがファンタジーを補うに余りある作品世界構築に絶妙にリンクしている。共依存関係に甘えず、はるかの為を思う透。とても短い物語なのに胸が詰まる。伊東七つ生さんの『ロマンスの箱庭』クラス。ファンタジーって、言ってしまえば所詮作り物でしかないわけだが、そこに情動を揺さぶられるものが含まれると感じてしまうのは、現実社会で人間の汚さに触れなければしょうがない大人の中にこびりついた「垢」を薄く削り取ってくれるからかもしれん。とにかく雰囲気が出来上がっていて、そんな人間がいる訳ないじゃない、と思う間もなく読み進んでた。ファンタジーは「没頭」させてくれないと現実と照らし合わせる作業を頭が勝手にし始めるんだよね。