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【第64回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門受賞】 すごく前に読んだ「さよなら妖精」のイメージとはだいぶ違いました。こういうお話も書く人だったんだなー。
好きな話です。下巻もすぐ読んじゃいそう。
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こういう舞台設定を米沢穂信がするのは珍しい。というか知っている限りでは初めて。
剣と魔法が存在する、一世代も二世代も前のライトノベルのような設定だが、剣で戦うことがなければ、魔法で争うこともない。ファンタジーなのにファンタジーでない、そんなミステリ。
上巻はかなり回りくどく暗殺状況を描写している。下巻はどうなるのか。
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うっかりどこかで誰かのレビューの書き出しを見てしまい、しかも書き出しだけで大体ネタバレに近い感じになってて犯人が大体わかってしまったという悲劇に襲われ若干萎えてる。いや別にネタバレ見なくても大体犯人の目星くらいついてたけどね、ついてたけどね。いや強がりとかじゃなくてね。ほんとよ。ほんとだよ。
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久しぶりの米澤作品。 面白い。ファンタジー要素も十分のミステリィ。 米澤先生は、事件の検証と考察を重厚に描くイメージがあるが、本作でも堪能できる。中世ヨーロッパ的な騎士や階級社会、そして魔術。不思議に描こうと思えばいくらでもできる設定ではあるが、それだけに頼らず、具体的な情報を描くことで、物語を読ませる。事実、ファルクとニコラが行った検証には新鮮さを覚えた。 鍵となる事件。謎につつまれたデーン人と暗殺騎士。残されたアミーナと二人の協力者。下巻が見逃せない! 「聞けばイェルサレムから来たらしい」
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邪悪な暗殺騎士を討つ為、騎士 ファルク・フィッツジョンは放浪の旅を続ける。
ソロン諸島にて暗殺騎士の痕跡を見つけ訪れるファルクだったが、ソロンの領主 ローレントが暗殺騎士の卑劣な魔術によって殺害されてしまう。
鉄壁の自然要塞に護られていたはずの領主はどうやって殺されたのか。
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米澤穂信の折れた竜骨を読みました。
中世のイギリスの島を舞台にしたファンタジー風味のミステリーでした。
ロンドンから海路3日のソロン島で起きた領主殺人事件。
騎士ファルクの調査の結果、暗黒魔法により操られて<走狗>となってしまった人によって領主のローレントが殺されたことが判明します。
領主の娘アミーナと騎士ファルク、その従者ニコラは容疑者の中から<走狗>を見つけ出そうとするのですが...
領主の亡くなった翌日、ソロン島は呪われたデーン人に襲撃されます。
ローレントが集めた傭兵たちにより、なんとかデーン人を撃退することができた後、ファルクは容疑者たちを一堂に集めて謎解きを行い、意外な人物が<走狗>であったことが判明するのでした。
ファンタジーの世界の物語としては面白く読みましたが、ミステリーとしてはどうだろう、と思いました。
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イギリスの近くに浮かぶ、仮想の島、ソロン島で起きる惨劇の謎を解くミステリー。
暗黒騎士や、若く美しい王女、フランス語しか話せない見習い少年等、ファタジー要素が満載。
魔法や不死身の男などか登場するため、ミステリーとしては本格とは違うと思う。
犯行現場の捜査など、魔法の粉や秘術と称して、ほとんど科学捜査なので、言い方を変えただけという気がする。
その意味では、ファンタジー、ミステリー共に中途半端な感じ。
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ロンドンから出帆し、北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナは、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。いま最も注目を集める俊英が渾身の力で放ち絶賛を浴びた、魔術と剣と謎解きの巨編!第64回日本推理作家協会賞受賞作。(BOOKデータベース)
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米澤穂信の渾身にして違わざる傑作ハイファンタジーミステリ。
ミステリ要素のみならずハードボイルド要素、アクション要素までをも網羅する知識とモチベーションに敬意を表して。
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文庫本で上下巻になっているのですが、このくらいの分量なら分冊にしなくてもいいのではないか・・と思ってしまいました。レビューは下巻で。
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ファンタジーミステリー。
行き来のできない孤島、集まったくせ者たち、夜に起こる殺人。ただそれだけでは終わらない。舞台は中世、剣と魔法が生きる時。
科学調査なんて言葉もない時代で、理性と論理を持って犯人を捜すファルク。だけでなく、せまりくる呪われたデーン人。飽きさせないなぁ。
殺人を出来ない人は何人かわかった。物語の外からも理性と論理を持って戦いを挑むうもりで下巻へ。
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この世界設定でオールドファンなら誰でも思い出すのが、ランドル・ギャレットのダーシー卿シリーズ「魔術師が多すぎる」「魔術師を探せ」。魔法が使える世界であっても論理で真相追及するミステリの古典スタイルは一貫しているところは、この「折れた竜骨」(しっかしタイトルがいいなあ。このタイトルで想起される世界のイメージだけで、なんと豊穣なこと。)も同じなのだが、ギャレットの魔法はちょっとSFの小道具じみたきらいがあるのに比べて米澤さんのそれは魔法らしくてバランスがいいね。下巻に突入。
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いつもと違って中世を舞台とし、剣と魔法のファンタジー要素満載ながらも、ミステリーの王道をいくかのような米澤さんならではの作品。舞台設定も詳細まで凝っていて、ファンタジー好きでも納得の世界観に、登場人物もそれぞれ個性があって魅力的なうえ、緊迫感漂う犯人探しの謎解きが加わって、ページを捲る手が止まらない。この勢いで下巻まで一気に読破したい。
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魔法が存在する架空の世界でのミステリー。違和感ない謎解きができるのか、ちょっと不安。中世の雰囲気を表現するためにかなりの労力を必要としたんじゃないかなぁ。そういう意味でもスゴイ作家さんです。
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いや、すごい。久しぶりに、本読んで、うわぁ、ってなった。安定の米澤さん。
はじめ中世ファンタジーかと思っていて、まじかー…って感じだったんだけど。おもしろい。ほんとさすが。
騎士と従者がハウルとカルシファーこどもばんのイメージ。下巻に期待〜。一気に読みたいけど今日は寝る。
この前おさけのんだ帰りの電車でこれを読んでいて、ふわっふわした気持ちと中世ファンタジー感ぴったり合致してとても心地よかった。