紙の本
手を繋ぐことさえ危うい
2016/07/14 23:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ずっと気になってはいたんですが手に取るタイミングがなく、ついに。
カラーがキレイだなー、って。宝石だけあって。
1巻目だからよく分からなかったのか、もしくは全体を通してこんな感じなのか。よく分からないんだけれども読み進めてしまうような不思議な魅力をもった作品です。
みんな少女のようなフォルムだけど、一人称が「僕」だったり、三人称が「彼」だったり。「おにいさま」とかいますよね。そこでうーんうーんと悩んだんですが、そもそも宝石なんだから性別の概念なんかもないのかな、とか。
宝石同士が手を繋ごうにも硬度の違いで弱い方が砕けてしまったりと、バランスのとれない危うさを感じます。人間でいえば思春期の危うさだったり。完成されない不完全さが輝きになって表れているようで、それぞれの個性のぶつかり合いもステキです。
紙の本
色は美しいけれど、脆い宝石は、どう生きるべき?
2016/04/21 01:10
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:色鳥鳥 - この投稿者のレビュー一覧を見る
・・・というようなテーマなのでしょうか。世界観はきらびやかで、個性的でフシギなのですが、語られている内容は、誰にでも共感できるような、若い、青い、きりきりとした、ストレイシープ的な、切ない感情ばかりだ、と思います。月からやってくる、「敵」がやたらと「ありがたい」お姿なのが、やたらと怖い(笑)キャラクターがキレイ、とか可愛い、とかいうよりも、表現そのもの、デザインそのものが美しい、という感じ。いやはや、短篇集もすごかったけど、長編でも魅せますね。すごい才能の漫画家さんですね。
電子書籍
宝石箱
2015/12/23 23:59
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:まめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルを裏切らない、登場人物も内容も美しい本です。
サラッとした味の画ですが、曲線が艶めいていて、宝石である彼らの魅力をこれでもかと魅せつけてきます。
世界観と画がここまで合っている本もなかなか無いと思います。
宝石に魅入る様に、話に引き込まれる感覚がなんとも言えない恍惚感を味わわせ、読後、思わずため息をついてしまうような、そんな魅惑的な本です。
魅せられたい・陶酔したい人にオススメです。
投稿元:
レビューを見る
2冊予約。
ドキドキが止まらない
相変わらず市川さんの作品を読むと脳ミソがピリピリする
今までで一番疾走感とか力強さを感じる
全編カラーで見たい。
ダイヤモンドの煌めきがなるほどという感じ
シンシャが好きだ!
投稿元:
レビューを見る
最初は?だったけど、何回か読むとじわじわきます。
PVきれいだったからカラーと映像がもっとみてみたい・・
投稿元:
レビューを見る
短編集の頃からこの人の作品の登場人物や世界観って繊細で脆くて無機質なのに硬質で、宝石に憧れるガラスや太陽に焦がれる月のような感覚を抱いてたのだけど、今回はタイトル通り主人公たちが「宝石」でできてて凄く綺麗。
遠い未来を舞台に、不器用で持ち前の厚かましさだけが取り柄のようなフォスフォフィライトや、息を吸うように身体から常に毒を出し続ける孤独なシンシャ、最強の硬度を持つボルツ(ブラックダイヤモンド)に憧れと妬みを持つダイヤ、他にもルチルやジュード様々な宝石や鉱石たち28人がその石の特徴を元に性格や感情身体形成を魅力的に描かれてて、
そんな彼ら(宝石なのでみな中性だけど)を装飾品として狙う月からの狩人との戦いが一巻の基盤。
PVは原作者自ら監修したこともあり、その再現度に原作を読み終わった後もう一度見ると息を呑むほど感動した!このクオリティで是非アニメ化して欲しい。
短編集との違いとして、絵柄の簡略化が目に付くけど、これは無駄な線を極力省くことで戦闘シーンに奥行きと洗練された動き、小気味良いテンポが生まれて個人的には好き。
あと設定は壮大なSFファンタジーアクションだけど全編にわたってギャグ色が強く、特に主人公のフォスの愛すべき厚顔無恥さは残酷な運命の中でも常にキラキラと輝いてて読みながらプッと吹き出してしまうこと多々(笑)
総じて美しい姿の宝石たちの感情の揺らぎや関係性も素敵。
中性だから百合にも見えるしBLにも見える。
個人的にフォスxシンシャ、ダイヤxボルツxダイヤの関係が2424してしまうw 新刊が楽しみー
投稿元:
レビューを見る
◆不死だからこそ生きる意味に執着してはもがいている28人のこれからがとても気になる◆キャラの見分けがたまにつかないけど問題なく楽しめる面白さ◆独特の構図が魅力的
投稿元:
レビューを見る
なかなか書店に置いてなくて諦めてアマゾンで購入しようと思ってたとこで見つけた。
相変わらず独特の世界観。
一度読みじゃ???なままなので何度も読む。
そうするとじわじわとよさを感じる。
宝石たちがきらきらでかわいい。
投稿元:
レビューを見る
ひとの絶えた広くさみしい星で、誰かが憧れたはずのうつくしい無機物は、恋をしていた。戦っていた。攫われてしまいたいと願っていた。これがわたしたちの夢。「ここではないところ」であるひとつの完全な世界。
投稿元:
レビューを見る
“「削るの はじめて」
「何か思い出せないことは?」
「まだよくわかんないけど
今日のことは忘れないよ」”[P.63]
宝石の28人と彼らを採りたがる月人との果てなき戦いの話。
きらきらして、さらさらしてそうで、ちゃんと形を持っている感じの髪の描き方が凄い。
謎のカタツムリのコマ内での些細な動きとか、シンシャの表情の揺れとかが本当可愛いかわいい。
台詞もちょこちょこ面白くって、本当何度も読み返したくなる。
一度読んだだけだと、うまく飲み込めない。
一人称は僕だけど喋り口調とか雰囲気が女の子っぽかったり、彼と呼ばれてるけどスレンダーな身体は女性を思う。性別がはっきりしてない辺りも凄く好き。
“「あの子の色の所を集めれば……そうよ僕たちは不死身なんだから!」
「やめろ! あんなやつ!
助けても意味なかった!
何度甦っても無能で役立たずの期待はずれだ!
ただ
うそつきというのだけは
もう少し 待ってやってもいい」”[P.180]
投稿元:
レビューを見る
市川春子の初連載作。遠い将来,生物は「宝石」へと姿を変えた。これは,生きた「宝石」を装飾品にしようと襲ってくる「月人」たちと宝石たちとの,戦いのお話。…この人の漫画は,キャラもストーリーもアイデアも魅力的なんだけど,一番の魅力は,不思議な空気感。連載でもその魅力はそのままで,安心した。
投稿元:
レビューを見る
「粉々になっても再生する不死のカラダを持つ宝石28人と、彼らを装飾品にしようと襲いかかる月人との果てなき戦い。強くてもろくて美しい、宝石たちの新感覚バトル・アクション・ファンタジー。」(裏表紙あらすじより)
この人の漫画の魅力は言葉にしずらいんだけど、今回もかなり面白かったです。今までの作品以上に読みやすかったかな。
個性的でマイペースな登場人物ばかり、で、それが魅力的でみんなかわいい。
なんのとりえもないフォスと、能力が高すぎて夜に閉じ込められているシンシャ。
これからどんなふうに話が動いていくのか楽しみ。
投稿元:
レビューを見る
市川さんの独特ワールドは相変わらずとても魅力的。
が、一言言うなら、裏表紙の「宝石たちの新感覚アクション・バトル・ファンタジー」というのが引っかかる人には引っかかるだろうなぁと。こんなのアクションでもバトルでもないじゃないって思う人もいるかも。個人的には好き。
漫画間の空気の読める人は大丈夫だと思われる。
市川さんの作品は思わず何度も読んでしまう深さがある…。
投稿元:
レビューを見る
光と影の描写が美しい。それが存分に活かせるテーマだな。鉱石たち。
キャラクター同士の関係性を想い(これが萌え…!)、官能的な表現にうっとりし、軽妙な会話にくすっときて、気付いたらガッチリ掴まれて、何周でも読んでしまう。
投稿元:
レビューを見る
宝石たちが自分たちを採取しようとする敵と戦うお話。
カラーで読みたいな。白黒の漫画でもきらきらしてるんだから、すごい綺麗だろうなぁ。