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ライトノベルに関するレポート集。海外紹介の変遷とか一般文芸への進出とか各論は面白い。総論は、いろいろ語ってはいるけれど定義が不明瞭で例外が多すぎ、そもそもアンケートの段階で一般文芸とラノベの区別がつけられないという状態で強引に語りきった感じが強い。ライトノベルは一般文芸や従来のエンターテイメントとは別の流れから生まれた特別なものであって欲しいという願望はひしひしと伝わってきました。
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読み物としてはおもしろかったけど研究書としてはいまいちかもしれない
個々の原稿にむらがあるのも楽しめないこともないが、これでいいのかと思えるようなものもあった
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そんなに多くライトノベルを読んでるわけではないのだけれども、オタク文化の批評本はなぜか興味がある自分。というわけで読んでみた。
ライトノベルの物語における特徴ははるか江戸時代の歌舞伎などにも共通することらしい。何人もの声の寄り集まる場における創作という点で共通しているらしいのだけれども、正直よく分からなかった。源氏物語のほうがライトノベルっぽいような気もするけれども。
後、児童文庫についても少し書かれていたのが興味深かった。ライトノベルと児童文庫の違いについて書かれていたのだけれども、結論としてはほとんど違いはなさそう。もちろん、性的な表現が少なくなったり、あとがきがなくなったりしているようなものはあるようなのだけれども、本書を読んでいると、むしろ一般文芸とライトノベルのほうが違いが多そうな印象をもった。
ところで、ライトノベルには書かれてる文章とイラストにちょっとした食い違いがあることはあるようなのだけれども、よりキャラクターの魅力をましたり、残虐な描写を中和するためにあえてそうなっているらしい。ようは、読者に配慮したということなのだと思う。そういえば、なれる!SE10でも本文では立華は、長い髪をアップにまとめて申しわけ程度にバスタオルを巻いていると書いてあったけど、カラーイラストのほうは髪をおろして真っ裸の立華が描かれてたなぁ。いやでも、個人的にはできるだけ本文に忠実なイラストのほうが見たいのだけれども・・・。
ところで、こういうオタク文化系の批評本を見ていると名前をよく見る『僕は友達が少ない』という話。『はがない』という略称は聞いたことあったのだけれども、なんと海外版ではそのまま『HAGANAI』として流通しているっぽい(それにしても、なぜ略称に助詞? 自分なら、『ともすく』とかにしそう。と思って調べてみたらもともと作者が後書きでそう略したことが始まりのよう。後、タイトルの平仮名部分のみを読むと『はがない』になるんだとか。なるほど)。
また、ライトノベルといえば『涼宮ハルヒシリーズ』という人も多いようで、この本にもあちこちでハルヒの名前がでてきた。自分も初めて読んだライトノベルは涼宮ハルヒシリーズだったけど、すごい作品だったんだなぁ。ところで、ハルヒの続編はまだでないのだろうか・・・(アニメは諦めてる)。
本書の最後に著者略歴として、19人の著者・編著者の紹介が書いてあったのだけれども、そのうちの1つに『自分の人生(or 近状)をラノベ風に言うと?』という項目があり、これが案外面白かった。
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授業で指定された教科書なので購入。しかし挙げられているラノベは基本的に私の読まないものでちょっとよくわからない…笑 授業聞いてみてもう一回読むかもしれない。でも橋本紡さんのラノベ版と一般のの比較は面白い。