紙の本
鬼才同士のコラボ
2016/03/14 14:24
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
舞城王太郎の生まれ育った静かな故郷が、大暮雅人と組むことで独自の世界観が感じられた。小説と漫画の両方を読み比べたい。
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完璧な漫画ほど、読んでいてつまらないモノはない
けど、完璧にギリギリまで近づく事が出来た漫画は理屈抜きで面白い
この『バイオーグ・トリニティ』は正に、それに当たる
とことん、画からもストーリーからも無駄を、作中に登場するコンバットナイフで1mm単位で削ぎ落としているような印象を受けた
ストイック、とも違うのだが、飢餓感が際立っているのか? 読み手からの賞賛、なんてチンケなもので腹を満たしたいのじゃなく、自己満足感を強く欲しているように思える。面白い漫画を描ける→嬉しくなる→物足りなくなる→もっと、面白い漫画を描きたくなる、これが舞城先生と大暮先生、両名の中で半永久的にループしている故に、これほどの内容でなく、作品としての質が暴力的な、最高の漫画が生み出されるに違いない
極端な話、舞城先生は大暮先生と、大暮先生は舞城先生と、一つの漫画を世に出すために、小説家と漫画家を今まで続けていたんじゃないだろうか?
一読み手に、そう思わせるだけのタッグである
バトル漫画の仮面を被った、正道恋愛漫画ってのも個人的にはツボ
また、『天上天下』級に伏線を張り巡らせて、読み手の拙い想像力を刺激してくれるのも最高である
この2巻で、改めて、藤井のアブノーマルさが浮き彫りになった
絶対に守りたい一人の為に、1mgも躊躇しない、物怖じしない、思い切りの良さが、彼が現時点で持っている『武器』の中で最も強く、何よりも恐ろしいモノだろう。ある意味、修羅の貌を持つ穂坂よりも、死の香りを漂わせている・・・
個人的に気に入っているキャラは、委員長
こう、世界全体を数歩ばかり引いて俯瞰で見れている点や、独特の恋愛観を穏やかな調子で、清らかな詩を紡ぐように語れる点など、今後、作中で重要なポジションを担いそうな匂いがプンプンする
あと、ノーマルに変態な鈴木ちゃんも、私の中では上位ランカー
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2013/08/19
チェック漏れしとったー。
さて、どの書店で特典つくのかなー。
⇒ZINで特典ついたので購入
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一巻より抜群に面白くなってる!
めっちゃ楽しい、わくわく!
そんで絵がめっちゃキレイ、ウルウル!
ヤバイぜバイオーグ!
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なんだか急に舞城っぽくなくなったような気がする.あれ?
ところで,横書きなのは何か意味があるんだろうか.むしろ読みやすい気がするけど.
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手の穴にモノが入るとそれと融合する、という設定の話なので、最初はあまりのとっぴさに世界に入りにくかったのですが、2巻にはきちんとよくも悪くも大暮氏の得意世界に。
エアギアや天上天下を思わせながらも、暴走もしなそうな安定性を感じるので楽しくなってきました。
委員長とキワ子ちゃんが好きです!
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最高に面白い。
1巻では伏せられていた世界の設定が明らかになり、物語に輪郭が与えられ始めたので、ぐっと「わかりやすくなった」。一方でどこまでも、全く新しい漫画を読んでいるという感覚が失われない。
他の追従を許さないリッチでアグレッシヴな作画については最早言葉もないわけでコメントは差し控える。さらに、この作品を最高に新しくてチャレンジングなものにしているのは、やはり藤井と穂坂が合体してしまったことに由来する一個人内の複数人格の混在(又は、混在からの脱出)が物語のキーに据えられた点である。
同誌掲載作品「ジョジョリオン」も奇しくも一個人の内なる二人格(の融合)が物語の謎の根幹となっているわけだが、これは偶然である以上に、時代の必然と言える。現代日本の若者たちにとって、内なる複数のキャラクターの統合は最重要テーマの一つだ。哲学者・平野啓一郎の提示した「分人」概念は注目を集めており、「個性」を根本から問い直す流れは最早不可逆といってもいい。
そのような「内なる人格」の一つとしてデザインされた藤井のありようは非常に洗練されていて、あまりマンガの主人公として描かれてこなかった造形だけれども、時代とテーマにガッチリはまっている。あと、もう一人の主人公であるキワが典型的な「キャラクター」なのに、どこまでもお約束の枠をはみ出ていくような「逞しさ」を感じさせてくるのも、作り手の腕の確かさに唸った点だ。
とにかく面白い。まじで面白い。強烈にエグイつくりで一般向けとか推奨とかしづらそうだけど、自分はこういう作品を待ってた。
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アレだ。お化け屋敷の話は、大暮さんがやりたい放題描きたかっただけだろ。一応、ちゃんとストーリーラインとして必要なエピソードだっていうのは分かるけど、完全趣味で楽しむために描いただろ。
いやまぁ、おもろいからいいんだけどさ、インターミッション的な箸休めという意味でも効果的ではあるんだけどさ。趣味でしょ?ね?ね?
展開的に中弛みしてるわけでもないんでよし!以上っ!
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作画、原作それぞれに、定評のあるクリエイターを選んだコラボレーション。これまでのところ、この世界観にどちらもピッタリはまっている感があり、このまま順調に進んでいけば…と楽しみになる作品。
ただ、大暮維人氏の絵、微妙に電子書籍端末を選ぶ。5インチスマホでは線が繊細すぎて読みづらく、6インチSony Readerなら線はOKだけど、見開きのネームが多く縦読みがつらい。ぜひ、見開き可能なタブレットまたは紙での読書をオススメします。
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舞城王太郎と大暮維人のコラボ作品!
表紙見ても分かるけれどほっこり系が読みたい人はちょっと駄目かもしれない。大暮維人って青年誌向けだし(これもか)
文章は相変わらずの舞城ワールドって感じがする。
愛とか語るところが、「好き好き大好き超愛してる」と似たものを感じた。
あと絵!相変わらずすっげー武器とかかっこいい!
女の子は同じ顔に見えるけど(笑)
うっわかっけーっていう少年の心を取り戻したところに、
愛とか語り始めて深みが出るような、そんな作品!
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絵は確かに上手い。けれど画面がゴチャついて読みにくい。まあ、それも作品に合ってる気もするしそんなに悪くもない。読むとき疲れるだけで。
話は可もなく不可もなく。舞城王太郎こんなもんか?と思う。これは伏線がまだたくさんあるという点で今後に期待。
あと思ったのがキャラ立ちの無さ。決め台詞とか表面的な性格・口調は区別されているけど何故かキャラ活き感がない。もう少し会話増やしたほうが面白くなったのでは。
特に主人公。「変な奴」という設定なのかもしれないけどそれが全然出てなくてガッカリ。
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まあ、わっかりにくい話なんですが、ときどき、めちゃくちゃわかりやすいいい話が入っていて、またそれがけっこううまい。
このあたりは、大暮 維人の持ち味かなぁと思います。
なんか、昔懐かしい「3✕3EYES」みたいな話?違うか。
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なーるほーどー。ある意味、究極の三角関係解決形態。けれど、これにはまだ先のながあい、戦いの予感。祈りって、嘘って、誓いって、秘密って、舞城王太郎の好きなことっぽい。あのミハエルは、ギャグ担当なの? あのポジションの、主人公に対しては強いけど、新しい的にはかませ犬になりがちな中堅っぽいか?
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愛は祈りだ。僕は祈る。舞城王太郎の言葉でいちばん有名かもしれないやつ。ここでも似た感じで使われている。似た感じで使われているけど、焼き直しではない。と思う。そこがいい。
東浩紀や大澤真幸によれば、『九十九十九』は村上春樹『世界の終わりと〜』の別バージョンらしいが、このある意味王道な青春劇は『ノルウェイの森』の別バージョンか(たぶんちがう)。
2巻ではキワちゃんがすごくいい。
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漫画でありながら、文字、言葉に重点を置いた作品というものがときどきあって(高橋しんとか羽海野チカとかがそんな系統な気がする)、
この作品はやっぱり小説家の舞城が原作をしてるだけあって、
大事なところでグっとくる言葉が、全面にずいっと出てきて面白い。
結構感動的であったりなかったり。
絵も勿論、うまい。