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やりすぎ本格 小島正樹氏の単独第一長編
2020/06/14 00:12
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投稿者:アントネスト - この投稿者のレビュー一覧を見る
一部で「やりすぎ本格」というあだ名で知られる小島正樹氏の単独での第一作(島田荘司氏との共著『天に還る舟』が、本作の前に出版されています。こちらも面白かったです)。
一周忌、三回忌、そして・・・・・・と続く奇怪な殺人事件。摩訶不思議な状態の死体。大胆なトリック。破天荒で軽快な名探偵。とにかく本格ミステリー好きを楽しませようという著者のサービス精神は好感が持てます。
盛りだくさんのプロットと、トリックの大判振る舞いに、読み終わればきっとあなたも「なるほど、この作者は「やりすぎ」だ」と思われるでしょう。
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探偵登場でやっと事件解決へ話が動き出し、会話も増えておもしろくなった。それまでの警察側からの事務的な事件経過がちょっと退屈~。
刑事たちの代替わりの静かな執念が最後まで伝わってきてよかったな。
一番目の事件のトリックは大技すぎて説明聞いてもポカンとしてしまうw
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自殺とされた資産家夫人の不審死。彼女に呼び寄せられるかのごとく、法要のたびに少女が殺される。一周忌には生きながら串刺しにされ、三回忌には首を持ち去られ、七回忌には唇を切り取られていた。そして迎えた十三回忌、厳戒態勢の中、またもや事件が起きた―。巧みな謎と鮮やかな結末に驚愕必至の長編ミステリー。
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法要の度に不審な死が起こる家。犯人はその家の関係者だと考えられるが、13年経っても謎が解けず、なお犯行は行われた。最後に全てが解かれ、意外な人物が犯人とわかる。
(2014/2/11)
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大掛かりだが、何処か解せないトリック。
何処か頼りない警察。
出尽くした感が強い登場人物のキャラ。
すべてが惜しいと言うか残念な出来。
期待しすぎたかな・・・・。
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トリックの乱れ打ち。
それに圧倒されていると足元を掬われる一撃。
現実的かどうかなんて度外視のトリックは読んでいて気持ちがいいです。
ただ、ところどころ粗い部分があるように思います。
ダイイングメーッセージの必要性など…
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タイトルの持つ禍々しい響きがフックとなり、帯に書かれた「ラストに騒然」というキャッチが決め手となって手に取った一冊。
しかし残念なことに、その期待を満たすにはいたらず…
一回忌、三回忌、七回忌と同じ日に殺人が行われるという設定は興味深いものがありました。ただ、それ以外に惹かれる要素がなかったかな、と。
個人的に本作のような非現実なトリックを用いたミステリが好みではないという点。特にバスと土砂の件は、あまりに「ゲーム的」な香りが強くて、やや引き気味になってしまったことも、あまり良い印象に繋がらなかったのかも。
そうした点を「パズル的なミステリなんだ」と割り切って読んだとしても、真犯人があの人物だったからといって特に感慨深いものもなく…
なにより事件を中心に描きすぎて登場人物に魅力が感じられず、思い入れできなかったことが個人的な好みとかけ離れていたように思います。人物描写も少なすぎて、登場人物のルックスがぼんやりしてしまったことも好みからかけ離れていました。
もとより私自身がミステリを読むのに向いていない体質なのかもしれませんが、もうちょっと登場人物各個人の人格とかを大切にしてほしいなーと思った次第です。
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扼殺の...の後に読んだためか粗さが感じられた。ただ、作者の恵まれた作家としての環境に羨むだけではなく、相応以上の実力に引き込まれていった。
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島田荘司と組んでいただけあって、昔の作品に雰囲気が似てる。
なんとなく「斜め屋敷の犯罪」か、綾辻行人の「館」シリーズの感じ。
しかしトリックはやりすぎでしょ!?
タネを見て、呆れるしかない。(笑)
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自殺とされた資産家夫人の不審死。彼女に呼び寄せられるかのごとく、法要のたびに少女が殺される。一周忌には生きながら串刺しにされ、三回忌には首を持ち去られ、七回忌には唇を切り取られていた。そして迎えた十三回忌、厳戒態勢の中、またもや事件が起きたー。
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面白い!
なかなかの物理物だったけど、よく出来てる。もう少し登場人物に深みがあったら、もっと素晴らしかったんだけどな。
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「やり過ぎミステリ」と聞いていたのですが、読中はどこがやりすぎなのかと不思議に思いながら読み進めていました。読み終わってみると伏線を貼るのも回収するのもしっかりできていてちゃんと本格トリックでしたし、幕間にも想像はつくもののそのままではないし、いろいろ仕込んであってこういうところがやりすぎと言われるのかな、となんとなく納得する部分がありました。警察や探偵がもう少し魅力的だともっと読み易くなると思いますが、楽しめましたしこの作風は割と好みです。デビュー作のようですので成長した他の作品も是非読んでみたいです。
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なかなかトリッキーな連続殺人事件。
最後に突然海老原が真相を暴き出すので、あっという間に真相がわかってしまった感じ。
個人的に複雑な家系図の推理小説は大好きなんだけど、こんな家族関係の一族がみんな一緒に暮らすのはつらいだろうな・・・
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困難な状況でどうやって連続殺人を行ったのか?
そこだけが焦点になっている本格推理小説。トリックや仕掛けに興味があるミステリーファンだと評価は違うのかもしれないが、そこまで熱心なミステリーファンではない俺にとっては、それ以外の目の粗さが気になって、どうも集中できなかった。
警察官同士の会話も、資産家一家の関係も、名探偵の冴えっぷりも、どれもボヤーっとしてる感じで残念。人間描写は二の次…っていう小説もあっていいのだろうけど、俺にはちょっと読みづらかった。
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もはや犯人を当てたり、犯行手段を推理したりの段階を超えて、ハチャメチャな謎解きに感心する/呆れる/爆笑する/憤慨するのが、正しい楽しみ方だと思う。これでも小島作品としてはまだ大人しい方なんだが。