紙の本
こだわり過ぎ
2023/02/19 08:19
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:井端隕石 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ビートルズ門外漢が書くと、このようなつまらない書になるという見本。
それから「アイ・アム・ザ・ウォルラス」にこだわり過ぎ。それで一冊書けば良い。
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イギリス文学研究者が綴った、ビートルズ研究本。
ビートルズをイギリス文化の視点から語っているのは新しく見える。
けど、イギリス文化に精通してないとハードルが高いか?
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ビートルズ誕生時のイギリスの社会的背景や、ビートルズとイギリスの「お笑い」との関係、歌詞への宗教的影響等を考察した評論。私は今までこのような視点でのビートルズ解説を読んだことがなかったので、とても新鮮に感じた。ビートルズマニアの方にはぜひ読んでもらいたい。
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英語、イギリス文化からのビートルズへのアプローチ。「不思議の国のアリス」や「ミドルブラウ」、「喜劇精神」など音楽以外にもビートルズらしさを形成していたものがある。イギリスの笑いはビートルズに影響を与えているが、ビートルズも世界に向けてイギリスの笑いを発信し、一つの規範を作ったのではないだろうか。
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『#ビートルズは音楽を超える』
ほぼ日書評 Day287
これほど終わらせたくない仕事は無かった…と、後書きにある。偽らざる著者の想いだろう。非常に内容の濃い一冊であった。
1週間ほど前に紹介した『ジョンレノンはなぜ神を信じなかったのか』が、宗教学者たる著者がエルビスやディランらアメリカ人の中にあるキリスト教的通奏低音が英国でのビートルズには感じられないという「無」を主張するところで終わったのに対し、本書はビートルズ「らしさ」がどこからやってくるのかを丹念に解きほぐしており、新書版ながら深みを感じさせる。
ビートルズ本の大半は「音楽」的観点で新規性を語るものが多かったと思うが、英文学者である著者が「文学」=歌詞の側面からかなりの紙面を割いてビートルズを分析しているのも(日本語の本としては)新鮮だ。『アリス』の著者ルイスキャロルの影響が大きいジョン、カムトゥゲザー等はその最たるものだが、通常は2人の間で語られる「愛の歌」に三人称を持ち込んだポールの特異性が数年のうちにはやはり「神」を想像させる視点の導入に繋がっている等、示唆に富む解釈である。
後半はそうした読み解きが主となり、若干牽強付会的印象も受けるが、中盤のビートルズは「お笑いバンド」としてモンティ・パイソン等からの影響や、作品から見るクレイジーキャッツとの共通点、バラバラに揃った「飛んで走って跳ねて」等の指摘も興味深い。
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