投稿元:
レビューを見る
さだまさしの曲の中で最も好きな曲の一つである「風に立つライオン」の小説版。買ってから時間が経つが、いつもの読書時間である電車の中で泣いてしまうのが怖くて本日まで読むことができなかった。
読み始めると一気に読み切って、予想通り泣いてしまった。
投稿元:
レビューを見る
面白い、いやとてもいいお話でした。
世界には戦争で傷ついてる人がいて、日本でも震災以降傷つき続けている人がいる。知ってはいても、知っているだけでした。
今読み終わったばかりで、感動と良い意味でのショックでうまく言えませんが、もっと一生懸命生きなきゃ。と思いました。
投稿元:
レビューを見る
さだまさしさんの本というだけで手に取った一冊の本、久々に心にジンジンと熱い感動を頂きました。
アフリカでの僻地医療、巡回医療に青春を懸けられた青年医師、そう実在される柴田紘一郎医師の物語。
恋人との別れと内戦で傷ついたンドゥングを手当保護がきっかけで医師となり東日本大震災で活躍されるという心のバトンに涙させられた。
「ガンバレ」は人に言う言葉でなく「自分を叱咤するときの言葉なのだ」との航一郎の言葉がずっと残ってるし泣く泣く恋人との別れで「お願いだから、しあわせになってください」の一行の手紙がさださんの同タイトルの音楽聞いて思いが伝わり涙誘われた。
流れるようなさださんの綺麗な文体が心地よくさらりと読了。
また素敵な一冊に巡り会え感謝でした。
投稿元:
レビューを見る
初めてさだまさしの小説を読んだ。シンガーソングライターのさだまさしだが、小説も多く書いており、それが映像化されているものが多い。いったいどのような文章を書くのか興味があった。
「風に立つライオン」というさだの歌が根底にあり、それにふくらみを持たせた小説といえよう。またこの小説はアフリカの医療をメインに東日本大震災にも及ぶ壮大なテーマで展開していく。主な登場人物は実際に存在する方をモデルにしているという。震災に関する部分もさだ自身が復興ボランティアに深く関わり合ってきているので描けたものだろう。逆境、辺境の中にあっても心優しき人々、まっすぐな人々が多くいるということを痛感する。
さだ本人が自身を「吟遊詩人」というだけあって、ストーリーもハードな内容ではあるが、ロマンティックに流れていく。
「風に立つライオン」という歌はかなり前からあり、有名な曲だというが、私はこの小説で知った。本を読み終わった後、その曲を聴くと胸熱くなり、思わず涙が出てしまった。
投稿元:
レビューを見る
まず曲の存在を知り、旅の間はよく聞いてた。
私はアフリカに行ったことはないけど、この曲を聞くとナイロビの風景が目に浮かんだ。
そしてよく泣いた。
主人公・航一郎が行方不明になったのは意外だった。
まさかこんな展開になるなんて…
そしてナイロビから日本・東北に物語が続く。
最近怠けてる自分に「ガンバレー」って言いたい。
投稿元:
レビューを見る
1987年に発表された名曲の小説化。海外に住んでるとこの原曲はいつ聞いてもグッと来ます。モチーフは共通ですが、曲と小説はあくまで別物。小説化を熱望した大沢たかおの主演で映画化が決まってます。日本とケニアで世代を越えて繋がるバトンというテーマもわかりやすいです。ちと長いですが、お薦め。期待通り泣けます。
投稿元:
レビューを見る
航一郎さんからいろいろ教えてもらえる。
「ガンバレー」は自分に言う言葉。
「心に国境がない」素敵な心。
2014/8
投稿元:
レビューを見る
この本には、主人公である青年医師の生き方だけでなく、アフリカの少年兵が置かれている状況や、東日本大震災の被災当時の圧倒的な描写により、心が引きずり込まれるところがいくつかあります。
特に、終盤は、東日本大震災での被災地の様子がとても詳しく描写されています。
たとえば250ページからの、「大津波警報が発令されました」という防災無線が放送されるところ。
そしてそれ以降の、避難直後から次第に日を重ねていくところ。
まるでリアルタイムにその場に居合わせたかのように、
震災当時の様子を疑似体験できます。
そして、その中に、いろいろなことについて考える、きっかけがあります。
「生き方」について考えたい、
すべての人に、おすすめです。
投稿元:
レビューを見る
東北の震災が起きてから作家はこの本を書いた。さだまさしという人の心の優しさ、奥の深さ、大きさを感じた。医者の航一郎とアフリカ、ンドゥングと日本、それぞれの糸がつながっていてこれからもまた新たなつながりができ続けて行くと感じる。思いやりの心に国境はないと思った。良い本だった。今さだまさしの「風に立つライオン」を聴き始めた。
投稿元:
レビューを見る
さださんの同名の曲が好きで
この本の映画化には私の好きな大沢たかおさんが出演ということで もう買うしかない!と思って買った本
投稿元:
レビューを見る
さだまさしは泣かせドコロを心得ているのか
情をつかむのがうまい
この物語は作者自身の知人をモデルにした
実話から成る歌に始まるという
主人公はじかに登場せず
関係者の回想や手紙のやり取りを綴った
文集形式の小説だ
口語体でとても読みやすく
泣かずに読むのは難しい
舞台は311直後の被災地にケニヤからの医師が
強い思いを秘め自発的に飛び込んで
援助活動を始める所から始まる
そして陰の主人公であるニホンの医師が
ケニヤにある熱帯医学研究所に出向として旅立ち
そこから更に派遣として戦傷外科病院行きに名乗り出る
南スーダンの混沌たる内戦で負傷した者達が
運び込まれる最前線の危険な場所である
群れからはぐれた独りライオンの姿になぞらえ
主人公の生き様とそれに触発される人間模様の
すばらしく広大な展開を物語として伝えている
時折読者を意識して媚びたような
社会的価値観による売らんかなの表現が
顔を覗かせることがあって少しだけ残念に思った
投稿元:
レビューを見る
希望を持った人達が、バトンをつないでゆく。何時までもいつまでもバトンが繋がっていて欲しい。
日和山からの「ガンバレー」の声は、石巻の遥か沖に浮かぶ私の生まれた島にも届いたことでしょう。
投稿元:
レビューを見る
人々の述懐を踏まえて進めていく、アフリカに献身した医者と、その後の話。原曲が好きだったのでアフリカ時代の話にして読み始めたのだが、その後アフリカでバトンを渡された医者の東日本大震災での話も、原曲の続きと呼ぶにふさわしい完成度であった。表現力やテンポも小気味良く、泣ける箇所もありながら、読後は爽やか。
投稿元:
レビューを見る
胸がいっぱい。。
さださんの小説は大好きだし、歌も好きでもちろん「風に立つライオン」が名曲なのも知っていたから、大体のストーリーはわかっているつもりだったけど、予想を超えて悲しくて暖かくて希望に満ちた話でした。
小説はメルヘンでいい、私もそう思う。
だけどメルヘンだけで終わらない、本当のことも沢山この本にはあって、自分の身を振り返り思うことが色々あった。
でも思ったことを一つでも、行動に移さなければ意味がないなあ。
ガンバレ!
投稿元:
レビューを見る
さだまさしさんの、
名曲「風に立つライオン」の小説化作品です。
さださんの分類(目次)とは異なりますが…、
第1部および第2部は、1980年代後半、
島田航一郎と、ケニア紛争地域の僻地医療編、
第3部は、2011年、
ンドゥングと、東日本大震災の被災地医療編、
といぅことで…、
青年医師の島田航一郎が、
ケニアの戦傷病院で出会った1人の少年兵に、
生きる希望と医師の夢といぅバトンを渡し…、
(第1部および第2部)
青年医師として成長したその元少年兵が、
東日本大震災の避難所で出会った震災孤児に、
生きる希望と医師の夢といぅバトンを渡し…、
未来へとバトンを繋いでいきます。(第3部)
原点となる楽曲は、
実在の医師、柴田紘一郎さんのエピソードが、
インスパイアされて作られていますが…、
本作品の第1部および第2部は、さらに、
楽曲のモチーフを丁寧に膨らませています。
そして、第3部は、
石巻に実在した避難所「明友館」の実話に、
元少年兵の青年医師を、うまく組み込んで、
未来へ続く、希望の物語となっています…。
2人が係わった多くの人々の述懐、
といぅ体の作風も相まって、
とても優しぃ気持ちになれる作品でした…。
2015年公開の劇場版は、
本作品の第1部および第2部が、
メインとなっている模様ですが…、
ボクは…、第3部があってこそ、
第1部および第2部が活きてくると、
思ぅんですが…、どぅでそぅか…??