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サラリーマン奉行の出張人生
九州の日田の武士の子が、艱難辛苦の努力の末、登りつめたる佐渡奉行。
駕籠から覗く赴任の列は、諸大名にも劣らない。引き立て下さる徳川様に忠義をつくさずなんとする。のちに日露和親条約締結交渉の任に当たった川路聖謨の出張人生の原点は、この佐渡への旅にある。(2013年刊)
第一章 とにかく出世を立身を
第二章 威風堂々お奉行様の旅立ち
第三章 トラブル続きの上州路
第四章 世界が変わる越後路に
第五章 お奉行日和、宜しく候
第六章 佐渡奉行の日常
第七章 お奉行様の観天望気
第八章 小氷河期の佐渡暮らし
第九章 お奉行様の食卓
第十章 大食い奉行の胃袋
第十一章 倹約しつつ島内巡見
第十二章 同じ島でも南北格差
第十三章 佐渡を去る日が
第十四章 時代は待ったなし
おわりに
参考文献が少なく、掘り下げてもいないが、入門書として読み易い本である。川路聖謨の佐渡赴任から佐渡での1年間を追体験出来る。写真が多いのも嬉しい。旅をメインに扱った本なので、行程のわかる地図が欲しかったと思う。