紙の本
それなりに面白くはあったけど。
2020/07/19 10:32
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投稿者:トッツアン - この投稿者のレビュー一覧を見る
名作だというので読んでみた。
それなりにハラハラドキドキしながら、面白く読んだ。
ホームズやポワロと言った鋭い推理でぶれることなく犯人に到達するというのではなく、右往左往しながら、閃いてはぶっ壊し、また閃いてはぶっ壊しの繰り返しで犯人に近づいていく。優秀ではあるが、どちらかというと普通人のような刑事だと思う。距離感が近く、親近感がわいた。
ただ、右往左往するだけにテンポ感が必要だが、その辺りが少しまどろっこしいと思った。
これはこれでありではないかと思う。
紙の本
道しるべ
2001/03/28 00:03
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投稿者:松内ききょう - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の本格、新本格推理小説を読んでいて、そのあとがきなどに、作者に影響を与えた云々で特によく出てくる名前が彼。クロスワード・パズルの名人でありクラッシック音楽にも造詣が深いかと思えば、いわゆるホームズ氏的な紳士臭さは一欠片も持ち合わせないモース主任警部の名探偵ぶりがすごい。とにかく彼は推理する。推理しては崩し、推理しては崩し、難しいクロスワードを消しゴム片手にゴシゴシ解くときのあの面白さ、と言えばいいのだろうか。TVドラマシリーズにもなった人気シリーズの中でも、特に人気の高い作品からぜひどうでしょうか?
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コリン・デクスターも全部大好き。最終巻を読んだときは号泣しました。なにミステリィ読んで泣いてんの?って思った・・・。
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夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。「明日の朝には笑い話になるわ」と言いながら。―その晩、ウッドストツクの酒場の中庭で、ヒッチハイクをした娘の一人が死体となって発見された。もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ乗名り出ないのか?次々と生じる謎にとりくむテレズ・バレイ警察のモース主任警部の推理が導き出した解答とは…。魅力的な謎、天才肌の探偵、論理のアクロバットが華麗な謎解きの世界を構築する、現代本格ミステリの最高傑作。 <「BOOK」データベースより>
クロスワードパズルの鍵作りチャンピオンというふれこみの作者だが、謎が散りばめられているこの事件はまさにクロスワードパズルのよう。仮説を立てては壊しという推理スタイルのモース警部は、名探偵がズバッと事件を解決するような鮮やかさはないが、どこかハードボイルドな匂いがします。
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10月ミステリー月間のしめ。
この本は普通のミステリー本とちょっと書き方が違って、
一人の刑事さんの推論を何度も展開します。
最初のほうはちょっと退屈なところもあったけど
後半のスピード感はとても面白い。
最後の種明かしも納得です。
ちょっと不明な点もあるし
また読み返したいと思ってます。
Oct 2009
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『 Life is just a series of ” If ” 』
このどこかで見たことがある、独特の話の運び。某作家の場合もそうだと思うけど、台詞にキレがあるからこそ、このスタイルが活きているのだろう。キャラも、風景描写も、なぜか、惹きこまれてしまう、不思議な温かさがある。もちろん、ミステリーとしても一級品。
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好きな作家が絶賛してたのを見て、初めてこの作家の作品を読んでみる。
今まで読んだミステリーと比べて、探偵役が人間くさかった。
推理が悩みながら2転3転するし(今までの探偵は最初から感づていながら思わせ振りな態度を取りつつ、最後に一気に真相披露…って感じ)、恋多き魅力的な人物に書かれてるし(今まではそんなもの興味ありませんよって感じ)。
地味だけど(だから?)洗練されてる小説。
その分前半はやや退屈だったけど、後半事件が急展開するところは普通にお話としておもしろかった。
気が向いたら別の作品も読んでみよう。
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あらすじは面白そうと思ったが、期待したような推理小説・警察小説ではなかった。
捜査を担当するモース警部は、部下を小馬鹿にしたり、ヒステリックに当たったりと一癖ある人物。
登場時から余裕な態度だったので、些細な手掛かりから真相を突き止める天才的な頭脳の持ち主なのかと思っていたら・・・本人がそう思っているだけの、ただの面倒くさい人だった。
それなら地道にコツコツ捜査してくれればいいものを、思いつきで行きあたりばったりに調べていくから(しかも自信満々)とにかく効率が悪い。モースの予想はことごとく外れ、そのたびに捜査が行き詰まり、読んでいてストレスが溜まった。
あとがきによるとそこが持ち味のようなので、単に私の好みと合わなかっただけだろうけど。
恋愛エピソードも邪魔でしかなかった。
最後の真相に辿り着いた思考経路を説明しているところで、Aという事実がわかったからBに疑いを持ったと言ったあと、Bを調べていたらAの事実がわかったとも言っていて、釈然としなかった。
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桜庭一樹の読書日記を読んで読みたくなって購入。
面白いのかな~
書店の本棚にいるとき、こいつだけ
頭抜けて背が高かった。
5ミリくらい。
きっとクリスティ文庫くらいの背があるよ。
裁断ミスだろうか。
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名探偵でない、試行錯誤型の推理もの。ワタシはもっと派手なお話が好きだなぁ。あと、モースの魅力がいまいちわからなかった。
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ミステリとしては謎解きがしっかりしているわけではない。捜査展開も少々つかみ所が無く、最後の解決もとってつけたような感じがする。しかし、二転三転というより右往左往するストーリー展開や、真相へ食らいつこうとするモース警部のキャラクターに引き込まれてしまう。オックスフォードの描写もリアリティがある。これがイギリスミステリの魅力なのだろう。
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推理の展開がスローテンポで行き当たりばったりで、読んでてすっきりしない。と、思ってたら、解説では逆にそこがこの作家の魅力なのだそうだ。
まぁ、確かに、適当な計算で犯人に当てはまる人間はこの街に一人しかいない!なんて言い出すところは面白かったが、あれは推理じゃないだろ。
主人公が癇癪持ちの超マイペースな人物に描かれているので、都合よく恋愛方向に発展するのはあまり面白くない。
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深夜、停留所で二人の女性がウッドストック行きの最終バスを待っていた。しかし翌朝二人のうちの一人が死体となって発見される。誰が殺害したのか?目的は?もう一人の女性の正体は?謎が謎を呼ぶ、わけではなく最初に提示された謎三つの謎を解くことに終始する話です。
しかしこの作品の見どころは推理ではないでしょう。
モース主任警部の人間臭さがこの作品を他の推理小説とこの作品を差別化していると言えます。推理小説における探偵最強の風潮に反旗を翻すかのように、彼は推理を間違い、容疑者の女性に恋をし、挫折し、鬱状態に陥ります。最終的には冷徹に論理的な推理を披露したものの、モースの思考は私たちに近いものがあり、この小説が推理小説のみに分類されない幅広いエンターテインメント性を内包していることがうかがえます。モースの葛藤は作者の計算に基づいているとも判断できます。
誰もが認める大傑作とは違います。でも人間を描くことに関してこの作者は秀でた才能を持っているとおもいます。
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夕闇の迫るオックスフォード。
なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、
二人の娘がヒッチハイクを始めた。
その晩、娘の一人が死体となって発見された。
もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出てこないのか?
テムズ・バレイ警察のモース主任警部は、
ルイス部長刑事とともに捜査にあたる。
多くの仮説が覆されたあと、最終的に浮かび上がった解答とは……。
現代本格の代表作家、デクスターのデビュー作。
原題「Last Bus to Woodstock」。
デクスターの名前は以前から知っていたが、手に取るのは初めて。
作風についても噂は聞いていたが、確かに噂どおりだった。
クイーンやポアロのような名探偵たちは、
物語の最後まで真相をひた隠しにして、
最後にすべて説明を行うというスタイルであるが、
デクスターの生み出したモース警部は違う。
いくつもの仮説を立てては、それを検証するのだが、
新たな証拠が出てきて仮説が覆され、
再検討を余儀なくされる――ということを繰り返して、
最終的に真相にたどり着くのである。
自分の立てた仮説が間違っていたとわかりイライラしたり、
捜査に行き詰まりを感じて悩んだりもする。
また、モースは捜査中にやたらと酒を飲むし、
事件の関係者の女性と恋に落ちてしまうし、
ルイスに八つ当たりをしたりするし、
家の壁の穴をふさごうとして脚立から落ちて骨折してしまったりする。
このように人間味のある人物造形になっている点がユニークである。
そのような形で物語が進行するので、真相が明かされる直前まで、
我々読者も五里霧中といった感覚でいることになり、
結末に対していささかの不安をも感じてしまうのだが、
その不安を見事に晴らしてくれる結末が用意されているのでご安心を。
しかも、ちゃんと伏線も張られていたこともわかって、
思わず冒頭のあたりを読み返してしまったりもする。
そして、構造のしっかりしたミステリであることを認識し、
改めて感心させられることになるのである。
人物造形が魅力的であり、意外な真相が用意されている。
ミステリとしてはこれだけで充分だろう。
ミステリ好きには迷いなくオススメできる。
ところで、表紙の画像は新装版のものなのかな?
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「夕闇の迫るオックスフォード。
なかなか来ないウッドストック行きのバスに痺れを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。
その晩、娘の一人が死体となって発見された。
もう一人の娘はどこに消えたのか、なぜ名乗り出ないのか?」
ミステリー好きのイギリスの読者は、この変人モース警部とルイス巡査部長の登場をどう迎えたのでしょうか。
本格推理小説としては思いがけない展開、こんなことでいいんだろうか、あと二三作様子をみないとなんとも・・・
しかしおもしろい!
コリン・デクスターの長編ミステリーの第一作目、周到に準備されたプロットは読者に決して犯人がわからない。
モースの愛車はランチヤ、テレビドラマではジャガーになっているがそれほどの高給取りではあるまい。