投稿元:
レビューを見る
喋るひょうたんとか、某有名ブランドかと思わせる表装などで、いつもの荒唐無稽な万城目ワールドだろうという先入観を持って読みだしたが、今回は真面目(!?)なお話だった。
とはいえ、そこは万城目作品、700頁超もなんのその、最後まで飽きることなく一気読み。ラストの大阪夏の陣では、1つの駒としてしか扱われなかった風太郎たち忍が自らの意志を持って行動するように変化していく姿が良かった。
投稿元:
レビューを見る
腱鞘炎になりそうなくらい分厚い本作700頁超、半ばまでの緩慢さにうとうとしながらも後半からの言葉のクレッシェンド、クライマックスへ駆け抜ける展開に目を覚ます。
生が死より軽んじられた時代。あまりに簡単な人の死。どこに意味を持って生きればいいのか。それは今のわたしにも言えること。何かを思って持って生きているか、自問する。芥下の言葉が胸を射抜いた。
投稿元:
レビューを見る
いやー長かった。この厚さでこの値段は有り難いけど、ともかく長い。
話が乗ってくるまでも長い。
ニート忍者の風太郎が、徐々に変わり世間の移り変わりも必要だから、ある程度の話が自然と長くなるのもわかるけど、いかんせん長い(笑)
でも、そこを乗り越えたらあとは一直線。泣きそうになった。
ひさご様が泣ける。
プリンセストヨトミをよみたくなる。
投稿元:
レビューを見る
プリンセストヨトミのオリジンというべき作品。タイトルのみは、いつものように特異な擬音にまつわる特異な設定という話かと思われたが、そういう話を期待するむきは肩透かしを受けるだろう。飄々としたキャラとか瓢箪に宿る神などに、作者らしさが残るものの、それらはあくまでも刺身のつまであり、今までとは異なる歴史ものにらしさを残しながらチャレンジをした意欲作であり、これを機会に化ける可能性を秘めたものとなっている。らしくないドライなラストが今までの読者層には不満があるかもしれないが、実に爽やかな終わり方で非常に良かった。各キャラ設定も最後に活かされたのが良い。それにしても、帯の1対10万は誤解を与えるので逆効果でしょう。
投稿元:
レビューを見る
万城目さんの真骨頂。待っていた甲斐がありました。
とくに後半は万城目さんの小説を読んでいるのに苦しいという不思議な感覚が訪れ、いい意味で裏切られた。
そして相変わらず登場人物のキャラがいい。
風太郎、黒弓、蝉、常世、残菊...
なによりひさご様が最高だった。まんかか様もすき。
投稿元:
レビューを見る
万城目さんの時代物ファンタジー!
今までとは一味異なるストリー!
忍者の落ちこぼれから、ひょうんなことで 、ひょうたんとの出会いから奇怪な展開へと話は進む。
後半のニート風太郎の活躍に涙!!
あっぱれ、風太郎!!
投稿元:
レビューを見る
忍者。ひょうたん。伊賀。豊臣。徳川。終盤に向かっていくところでずいずいと引きこまれた。泣いてしまった…。
投稿元:
レビューを見る
ここで終わるかーって感じ。ラストの疾走感、凄まじさが伝わってくる筆力はさすがです。いいもん読んだわ。
投稿元:
レビューを見る
まさかひょうたんに泣かされるとは!
風太郎と、その「仲間」たちの駆け抜けるような「生」に身体ごと持って行かれました。ええ、心も身体も、まさにそんな感じの読後感。
伊賀忍者、今まで見て来たその姿は、本来彼らが見せてはいけない「姿」だったのだとつくづく思いました。
どんなに活躍しても、どんなに役に立っても、表だってその手柄を示せない存在。
自分の意思さえ、そこに存在させてはいけない。そこに必ずあるのに、ないもの。それが忍び。
前半の落ちこぼれニートダメダメ忍者風太郎の日々は微笑ましくさえあるが、後半、思ってもみなかった「任務」を引き受けてからの怒涛の展開に、ページをめくる手が震えるほど興奮しました。
結末がわかっていても、もしかすると、とかすかな望みを抱いて読んでしまう、みんなが幸せになって終わる、そんな夢を見てしまう。いや、祈ってしまう。
何かを成し遂げること、そこに「命」をかけること、それはあるいみ「生」への絶対的肯定なのかもしれないですね。
登場人物それぞれの生き様にほれぼれしました。
投稿元:
レビューを見る
時代物でびっくり。
思ったよりもシビアな展開に更にびっくり。
読了後に帯を見て初めてプータローに気付いた自分にびっくり。
それはそうと、ひさごさまが素敵過ぎる。
残念ながら脳内イメージ構築力が貧困(皆無)なので、
戦国無双の今川義元で代用。まあ、大過ない。
投稿元:
レビューを見る
普段バードカバーは買わないんだけど、万城目氏の時代小説と聞いたら文庫になるまで待てず、分厚さにビビりながら買ってしまった。
ニートの伊賀忍者プー太郎の超大作!
不思議なひょうたんを作る忍者活劇と思いながら途中まで読んでたんだけど…全然違った!
舞台は大坂の陣。
第9章とか最終章とか終わり方とかもう…せつなすぎ。。
読み終わったあと放心してしまった。
しばらく浸ってたい。
「おっかあ」か…涙でたよ。
そしてプリンセストヨトミへって感じ?
装丁と挿絵がかわいい!
投稿元:
レビューを見る
待っていました!という感の、万城目さんの新作。
今回は“忍び”達のお話。
伊賀では人として扱われる事のなかった風太郎達が、
大坂の陣という大きな戦に巻き込まれつつ、最後は人として散ることができたのでしょうか。
ラストはせつないですね。でも皆、かっこよかった。
投稿元:
レビューを見る
面白いし、読みやすい。
ただ、万城目学好きとしては
もっと面白くていい。
プー太郎の忍びがいろいろな人に
会いながらも、変わらずにいるが、
最後にみんなの思いを引き継いでいく
という物語。
エンディングは好き。
投稿元:
レビューを見る
戦乱の世に、伊賀の忍びを追放された風太郎が、知らぬ間にとてつもない大きなできごとに巻き込まれていく話。
・・・映像化の予感?
風太郎も黒弓も、小さな姫も、生きて平和な日々を送れるといいなぁ。
投稿元:
レビューを見る
分厚さにぎょっとするものの、読み進むごとに面白味が加速度的に増してくる。万城目作品で涙が滲む結末はホルモー六景以来。