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最終章に?が付いた。がしかし人によって持っている時間の長さは違うというセリフに還り立った時、腑に落ちたような気がした。
”夢や希望”じゃ人は生きてはいけない。自分が大好きで堪らないという気持ちで人は生きていけるし、自分の子供も大事にできる。この言葉に自分はどれだけ自分自身を好きだろうか?と自問自答せずにはいられなかった。
最近では出生前検査で遺伝子の異常があるのを事前に知ることができ堕胎する人が多いらしい。
ダウン症の出生率が減少しているのはその為だという記事を読んで愕然とした。そのことがこの小説を読みながら頭から離れなかった。
白石一文さんの小説は久方ぶりだが、内容のせいだろうか、文体が優しくなった様な気がした。
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さすが白石さん、前半から泣かされっぱなしです。ただラストは、悲しくしたくなかったのでしょうね、ちょっとだけ不完全燃焼かな。
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2014.08.15. 読了
Twitterでファローしている知らない方が数名読んでいらっしゃって、
なかなか好評だったので、
読んでみました。
他の白石一文さんの作品も是非読みたい。
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不思議な話なのだが、とても面白かった。
林太郎はひとの寿命が分かるという不思議な力があるけれども、それよりも彼の持つ、子供が自分を超好きになれるように、そうすれば一日一日生きていける、という理念が、とても素晴らしい。
夢や希望は持てなくても、自分を好きでいられれば、生きたいと思って生きようとする。それは本当にその通りだと思った。
夢や希望はある程度の衣食住と安定がなければ持てないだろから。
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主人公の伴侶は発達障害の教師。
小学校高学年のある日突然、発達障害の生活困難があっさり解決するなんてあるか!という大きな(大きすぎる?)疑問を除けば、丁寧に発達障害の子どもに向き合う教師の話には引きこまれるものがありました。
しかし、人の寿命がわかるというのはちょっと不思議すぎます。
でも主人公はこの彼を選びます。何度でも。恋愛ってこういうものですかね。不思議でも、不可解でも、わからないことをわからないままに、丸ごとその相手を選ぶという蛮勇は、恋愛でしかできないワザではないかと思います。
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★夢落ちはちょっと★主人公のひょうひょうとしながら筋が1本通った設定は清々しい。発達障害は気になるトピックスだけに、こうした丁寧な先生がいればと思う。一方で、少年のころに頭の中の轟音が突然消えて回復するのは悩んでいる人や親に過度な期待を抱かせるし、こうした人は運動能力が欠けがち(だからこそ主人公は発達障害の子供向けに体操教室を開く)なのに運動神経が素晴らしかったというのは、なんとも腑に落ちない。まあ、小説の本質はそこにはなく、将来を見通す青年の能力と、それを支え軌道修正させていく(決意をする)女性の強さにあるのだろう。その点は読んでいて気持ちがよい。しかし最後の落ちはなあ・・・
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ファンタジー?展開が二転三転。最後は発散して無理やり終わらせた感がある。変に盛り上げるのは向いてないのかも。発散するまではぐいぐい読まされた。通常、小説は読み捨てるが、子供の発達のくだりは勉強になった。盲信はしないが。
再読。読んだこと忘れてた。文章達者。面白かった。ラストの展開不要。
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ほんとに不思議なお話しでした。
でもこんな人が短にいてくれたら心強いだろうなあ。
最後のオチはあれはあれでよかったと思う。
お話だし、十分楽しめたし!
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久しぶりに作者独特の優しさに触れた気がする。ちょっと神秘的で素敵なお話でした。今後もこの路線でいって欲しいと思う。
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やはり読み応えがあるな、この人の作品は。
淡々としていながらも、生と死について、寿命や人生について、突きつけるものがある。
何気なく道を歩いているあの人もこの子も、みんなそれぞれに悩みや苦労をかかえて、でも前を見て毎日を進んでいる。人間の、性格とかではなく、そういう根っからの前向きさのようなものを、優しく見つめて、それでも傷ついてしまった心を労わるような作品。
「人間は意志次第で、運命を変えることだってできるはず。」
薄っぺらい人がいうと上滑りしそうな言葉だけど、最後の1ページに書かれたこの一行には、妙な説得力があったのだった。
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作品的には少し飛びすぎている気がして
掴みどころがなかった気がする
それでもページをめくり続けた
命を授かる意味
生の意味とは何か
一生をかけて愛する人に
出会うために生まれて
自分を愛してくれた人がいること
愛されていることを知る
生きるというとは
愛されて生かされる重みを知り
愛して生きて行こうとすること
この人の世界観に引き込まてゆくから
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寿命がわかる夫を持つ妻。
発達支援の教室を開く夫は仕事に忙殺され、妻も仕事のため夫と離れて暮らすことになる。
妻は夫を支えたいと思うにつれ夫の愛情に疑問を持ち始める。
仕事に関してずいぶん調子よく事が運びすぎて違和感ありまくりだった。
特に夫自身の発達障害のくだりや発達支援教室の運営や選挙のくだりとかサラッとしすぎて現実感ゼロ。機微を無視して強引にストーリーを運んでるかんじ。
タイトルでもうネタバレ。
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とても緊張感のある場面で不思議な雰囲気の人に出会ったら。
かなり印象的だろうな。そんな人と合コンで再会。
そりゃ、気になる。
でも、何者? 不気味と引いてしまいそうでもある。
でも、林太郎との付き合いができると不思議な魅力に飲み込まれそう。タイトル通り「彼が通る不思議なコースを私も」な気分になる。
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ラストはどうなるか、かなりワクワクものだったのでちょっと。意志の力でこれから生きていくと思うけど、あの時、こうだったなんて思い出したらそれも大変。
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前に別の作品を読んで、あまりピンとこなかったので、避けていた作家さん。
今回は、読みやすいような、でもなんだか現実感のない場面も多々。んー?
児童虐待やら、発達障害、学習障害のくだりは興味深かったけど、最終的にファンタジーチック?
よくわからなかった。
いや、面白かった気もする。