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投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
14歳の少女・茉莉と20歳上の歩太。悩みや傷を抱えた二人の心境が胸を打つ。「天使の卵」から20年。最終章というべきか。まだ読んでいない「天使の梯子」に興味を抱いた。恋愛を書かせたら、すこぶる秀でた作家だと思うが、本作は、やや異なる感があって興味をそそられた。
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投稿者:44まんまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
茉莉の美少女係数に期待。しかし今回脇役とは言え相変わらず進展して無い夏姫と真一。天使の卵から20年梯子から10年…読者が待った事に見合うのか?長年待ったかいが有った!とは行かない不完全燃焼感。 つまり夏姫ファンとして、夏姫と真一の関係性がさほど進展してない(やきもき)不完全燃焼感が。 せめて茉莉視点からの二人が婚約とか入籍とか子供出来てたとか、幸せ感溢れるエピソードもしっかり読みたかったです。 茉莉の美少女係数は日本で御活躍中のフィリピン系ハーフタレントの「ラブリ」「高橋ユウ」「秋元才加」様方を拝見するにリアリティがありますね。 茉莉の暖かな思い遣りで歩太が春妃を・・・の下りは・・・泣けました。二人の進展を期待しつつ是非続編を早目に希望します。 続編では卵メンバー達の、もっと具体的な関係性の進展を!!
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天使の卵から20年、天使の梯子から10年。そして最終章、と謳われちゃ読んじゃいますよ。
わたしが天使の卵を読んだのは十年前、ちょうど梯子が発売された高校生のときだったかな。高校生のころに読んだ天使シリーズですが、わたしはちっとも好きじゃなかったんです。綺麗すぎて胡散臭く感じて、泣ける純愛とか綺麗事並べんなよ、人が死ねばいい小説ってバカじゃないの、って。擦れてたこどもだったんですよね、それでもアナザーワールド的なヘブンズストーリーも手にとってたので気になる存在的な小説だったんだろうな。
だからそんなに期待もしていなかったし、この作品を読むために過去の作品を読み返すこともしなかったのですが…物語のなかで歩太がちゃんと生きていて、夏姫もきちんとそこにいて、夏姫の隣には慎一が当たり前のようにいて、そしてそして歩太のなかには春妃が生きていて…なんか歳かなー。それだけで涙腺緩んじゃったよね。
彼らのあたたかさに、自分を信じることのできない14歳の少女茉莉の閉ざしていた心が少しずつほどけていく様子とか泣けて泣けて。十年前に読んだ天使シリーズなんて泣くこともなく白けちゃってたのにね。白けた記憶のなかにきちんとストーリーの記憶はわたしのなかで残ってて、それがこの歳月を経てまた物語のなかで生きてくれてたことが本当に嬉しかった。
歩太のようなひとに救われたくなる。暗闇から救って欲しくて、救いたくて。
これで本当に完結だな。素晴らしい終わり。また10年後この続きが出てしまったらがっかりしてしまう、きっと。それくらい完成された最終章でした。
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前作『天使の梯子』が出たとき、「頼むから続編とかやめて!絶対“卵”は越えられないから!!」と思っていたクチですが、三作通して読み終えた今は、夏姫とフルチン、歩太と茉莉の物語を書いてくれてありがとうという気持ち。
本作で、ようやく歩太が自分から幸せになろうとしてくれたなぁと思うと、じわっとくるものがあります。
どのシリーズも漏れなくダメ男が登場しますが、今回のダメっぷりは群を抜いていました(笑)
こういうキャラを出してきたのも、この20年で色々書いてきた村山さんだからこそなんでしょうかねー。
これからどんな小説を書いてくれるのか楽しみ。
おいコーシリーズも、進展あるといいな…(笑)
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何となくタイトルに惹かれて図書室で手に取った天使の卵。ほとんど本を読まなかった高校生時代の運命の出会い。
梯子もヘブンリーも読んで、卵の映画版、梯子のドラマ版も見た。思い入れの強い作品なので完結編を読み終えてしみじみ。
梯子で夏姫が救われて、じゃあ歩太は?と心配になってたので
よかった。よかったよ。
しかしまぁ歩太も夏姫もアラサーかぁ。自分もアラサーになっちゃうわけだよなぁ。
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内容紹介
「世の中がどんなにきみを責めても、きみの味方をするよ」14歳の少女・茉莉(まり)が出会った20歳年上の画家――その人の名は、歩太(あゆた)。望まれない子どもとして育ち、家にも学校にも居場所がないまま、自分を愛せずにいる少女・茉莉。かつて最愛の人・春妃(はるひ)を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた歩太。公園で襲われていた猫を助けようとして偶然出会った二人は、少しずつ距離を近づけていく。歩太、そして彼の友人の夏姫(なつき)や慎一との出会いに、初めて心安らぐ居場所を手にした茉莉だったが、二人の幸福な時間はある事件によって大きく歪められ――。『天使の卵』から20年、『天使の梯子(はしご)』から10年。いま贈る、終わりにして始まりの物語。
内容(「BOOK」データベースより)
望まれない子どもとして育ち、自分を愛せずにいる少女・茉莉。かつて最愛の人を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた歩太。彼との出会いに、初め心安らぐ居場所を手にした茉莉だったが、二人の幸福な時間はある事件によって大きく歪められ―『天使の卵』から20年、『天使の梯子』から10年。いま贈る、終わりにして始まりの物語。
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自分を取り巻く世界が変われば、見える世界も変わってくる。
14歳の茉莉が見ていた世界は、歩太と交流を重ねることによってようやく人並の世界になったのでしょう。
読んでいる間、歩太がどうしてであったばかりの少女に無償とも思える愛情を注げるのかと不思議に思っていましたが、春妃が亡くならず身ごもっていた子が生まれていたら茉莉と同年代の子の親になっているんですね。我が子と重なって見えていたのなら、無償の愛を捧げるのも納得です。
何にしても、歩太に夏姫に慎一、三人が悲しみを乗り越えて前に進めている姿を最後に見ることができて本当によかった。
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天使の卵、天使の梯子、ヘヴンリーブルーと続いたシリーズの最終章。
天使の卵で村山由佳に入った自分としては感慨深いものでした。
この20年での村山由佳という小説家の変遷が、すごく出ているのかなーと思います。
黒ムラヤマでもなく白ムラヤマでもなく灰色ムラヤマといったところでしょうか。
それにしても最近のモチーフは少女なんですかね、天翔るもそうだったし。
個人的に「ありがとう」を表現するときの表現を卵と違うようにしたのはなんでなんだろうと思ったりしてます。
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高校の頃かな、友達に薦められて『天使の卵』、大学になって読書同好会を作り『天使の梯子』、今になってジャケ買いとか言いながら『天使の柩』を読んだ。
やっぱ村山由佳さんはこうでないと!!!
予想の斜め上を行く最後だったけど、これはこれでいい形なのかなぁと思った。
これから読むなら、やっぱり卵→梯子→柩って順番で読んでほしい。
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天使の卵を読んだのは高校生のとき。あれからいっぱい時間が経って、いろんなことが自分にもあって、それで、この作品を村山先生が書いてくれたことに本当に感謝。すべての闇に終わりがあるわけじゃないけど、闇と違う場所に全然違う光があって、それに救われるということも、きっとある。
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昔池袋で出会った娘も野良猫に餌をあげていた。こういう娘は得てして猫を可愛がるものなのか。池袋、連れ込みホテル、大泉学園、西武池袋線、体を差し出す少女、過去から抜け出せない男、野良猫。思い出すと胸が潰れそうな感覚と景色が蘇って遣り切れない気分になってしまった。そして最後は不覚にも泣きそうになった。
とりあえず幸せになってほしい。物語ではなく茉莉も歩太もタクヤもザボンもきっと都会の雑踏に紛れて居るんだな。
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この彼の、名字を見るだけで一気に世界に入れる吸引力が気持ちいい、笑。天使の卵の、鋭い彼から、懐の広い多くを抱える彼になり。いつでも魅力的であることにまぶしさを感じる。自分もこんな風に全力でいきたいと思うなぁ。茉莉の頃に天使の卵をよみ、慎一さんに出会った夏紀の頃に天使の柩にであう。
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2014.1.4読了。
シリーズ通して読んだけど、歩太は救われたのかもね。
けど、なぜにこの設定なのかな?というのもある。ちと、読みにくい点があったなぁ。
そして、いつの頃からか追いついてしまったのだなぁとしみじみ感じる。
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天使シリーズの最終章。心に傷を抱えて生きてきた歩太が一人の少女と出会って再生していくお話。春妃や夏姫や慎一とかなんか懐かしく感じてしまう。照れくさいベタな展開だけどこのシリーズはこれでいいのかも。二時間ドラマになったら誰が歩太を演じるのか。
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内容紹介
「世の中がどんなにきみを責めても、きみの味方をするよ」14歳の少女・茉莉(まり)が出会った20歳年上の画家――その人の名は、歩太(あゆた)。望まれない子どもとして育ち、家にも学校にも居場所がないまま、自分を愛せずにいる少女・茉莉。かつて最愛の人・春妃(はるひ)を亡くし、心に癒えない傷を抱え続けてきた歩太。公園で襲われていた猫を助けようとして偶然出会った二人は、少しずつ距離を近づけていく。歩太、そして彼の友人の夏姫(なつき)や慎一との出会いに、初めて心安らぐ居場所を手にした茉莉だったが、二人の幸福な時間はある事件によって大きく歪められ――。『天使の卵』から20年、『天使の梯子(はしご)』から10年。いま贈る、終わりにして始まりの物語。