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ノーベル賞晩餐会に出席していたタブロイド紙の記者アニカの目の前で狙撃事件が起こり、受賞者は重症を負い一緒に踊っていた先行委員会の事務局長は死亡してしまう。
目撃者でありながら警察に情報開示の禁止を言い渡されたアニカは独自の捜査を始めるが…。
シリーズの6作目でありましたか。
通りで人間関係で掴みきれない箇所多々でありました。
事件と並行して描かれるアニカの私生活は最近の北欧ミステリを読んでいると必ずと言っていいほど出てくる家庭と仕事の両立に悩む妻と逃げ腰の夫が大きなテーマとなっている。
非常に人間臭いのだけどその分重くて、もっとカラッとした北欧ミステリはないものかといつも思ってしまう。
ミステリ部分はシリーズをもう何作か読んでみないと今回の犯人がこの世界においてありなのかどうか判断がつかない。
これもまた売れたら前の作品が出るのかな~?
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一作目に続いていきなり6作目を翻訳出版ということで、今後も続きが出るのかどうか少し気になる。前作のエピソードのネタが一部割れちゃってるし…
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新聞記者、アニカ・ベングツソンシリーズの6作目に当たるそうだが、日本語訳はその前に1冊だけ出版されているのみで、私はこちらの本が初対面。
今まで読んだ北欧ミステリーは、多かれ少なかれ社会批判を含み、また主人公の家庭がいろんな問題を抱えているケースが多く、それはそういう話を選んで翻訳しているのかと思いきや、解説で北欧ミステリーはそういう傾向がある、と記されていた。
アニカの立たされる苦境も結構なもので、米国ミステリーとはその描き方にかなりの差が。……やっぱり人間、適度な太陽が必要なのだな。
この作品の前を読んでないので、夫との歴史や背景もわからず、主任警視との結びつきなどについてもわからず、その辺りでもどかしさを感じてしまう。
ミステリー自体はものすごく複雑ではないものの、いろんな登場人物や事件を絡み合わせているので、全てを合わせてサスペンスを盛り上げる。悲劇要素も欠かしてない。
ヨルダン出身の彼については、非常に胸が痛い設定。自分が米国にいるだけに余計に。
そしてノーベルの境遇についても。子供の頃に伝記を読んだきりだったから、まさかそういう人生だったとは、と今更ながら衝撃。ちょっとこれから調べてみよう……