投稿元:
レビューを見る
お蔦さんシリーズというのか?
前作を読んでいるので設定にはすんなり馴染めた。
相変わらずお蔦さんが粋でカッコイイ。
こんなおばあさんになりたいもんだ。
住んでいる場所柄かご近所さんがおせっかいで何事にも首を突っ込んでくるので、物騒なことがあっても安心感がありそう。
投稿元:
レビューを見る
神楽坂に
祖母と二人で暮らす
中学生の望くん
友だちの有斗くんの
両親と姉が
ある日突然失踪
してしまう
元芸妓の
祖母のお蔦さんの
名探偵ぶりと
人情味あるご近所さん
料理上手の望くんの
おいしろうな食事
事件は現実味あって
物騒な闇金がらみだけど
世代を超えて
人のやさしさとか
懐かしさとか
感じる・・ほのぼの
投稿元:
レビューを見る
自宅のリビングに血溜まりを残して忽然と消えた両親と姉、ひとり取り残された中学1年のサッカー少年…結構衝撃的な事件のわりに、なんとも優しいお話に仕上がっているのは望くん目線だからか? 中学生が体験するには非常につらい状況ではあるけれど、踏み込みすぎずでもきちんと支えになってあげられるお蔦さんの人間性は素晴らしいと思う。単なる年の功ではないってところがいい。望くんの料理もおいしそうだしv しかし、前作も読んだハズだけどまったく覚えてなくて、奉介おじさんて誰?楓ちゃんてなに?とか思った自分が非常に残念^^;
投稿元:
レビューを見る
「無花果の実のなるころに」の続編。お蔦さんシリーズ、2作目。
前回は短編集であったけれども、今作はがっつり長編。そして意外に結構シリアス。お蔦さんの素人探偵の腕が日常ミステリを飛び越え、刑事事件でも発揮されている。恐るべし、お蔦さん。
主人公が中学生であることもあって、子供っぽい、青春クサい表現がこそばゆく感じるところもあったけれど、有斗の天真爛漫、純粋無垢っぷりにはやっぱりヤラれた。不意にギュゥッと胸が締め付けられて、涙が滲む。こんなにいい子、いい大人が今時いるのかと思わないではないが、憧れはやっぱり感じる。自分もこういう人たちの中に入りたいな、なんて。お料理の描写も相変わらず素敵。脳内で形も味も想像できちゃって、思わず口が緩んじゃう。ミステリとお料理、二度美味しい素敵なシリーズです。
投稿元:
レビューを見る
あー、あったかいっ。
あったかいっすね~~~。
西條さん、大好きだ~~~!!
そして望くんの料理がおいしそうすぎてヤバイ。
いや、なんかもう、読むだけで幸せなんですけどっ!!
事件としては、??で、なにがどうなってこうなった?ってなもんで、結構根が深い、恨みつらみがその向こうにあったり。
いやあ、まさか父さん闇金だったとはね。
そこで先生まで関わってくるとは思いもしなかったよ。
そしてお蔦さんの背筋のぴーンと伸びた感じが相変わらず素敵やのう。
中一の男の子ってこんなに素直で可愛かったりするのか?っとちょっと不思議に思いはするものの、
まあ、いってもちょいと前まで小学生だったわけだしねえっと納得しつつ、
一生懸命子はかすがいをやってた有斗がいじらしくていじらしくて。ううっ。
事件とは関係なく、サッカー小僧たちの友情っぷりもよかったなあ。
才能を憎まくててすんだのは、一緒にプレーすることを
心の底から有斗が喜んでいたからだってゆー彰彦の言葉がメッチャよかった。
結構ここがイチバン好きかも。
投稿元:
レビューを見る
いなせなおばあちゃんと、優しい孫の男子中学生のミステリ。
料理上手で優しいって、もてるンだろうなぁ。
投稿元:
レビューを見る
お蔦さんの神楽日記第二弾。人物描写は私好みなのだけど、ミステリー仕立てなので、その肝心の筋立てが今いちだったのでマイナス点。第一弾のように、短編仕立てで、小気味よく終わる方が、登場人物たちには合ってるように思うなぁ。
投稿元:
レビューを見る
日常が変異するという物語は数多くあれど、その、日常=いつもが何で出来ているのかを示されることは少ないな、と思う。
失われた日常は良い物だとなると、懐古でしかない。ただ、再びそこに立って生きようとするならば、日常の土台に目を向けなくてはならない。
読んでいて胸が痛くなると言うか、切なくなる物語なのだが、人間の強さを示される気がする。
投稿元:
レビューを見る
神楽坂を舞台に繰り広げられる人情ミステリー第二弾。
前作も良かったけど、今回はもっと良かったです。
ある日突然家族が行方不明になり、
一人残された有斗を預かることにしたお蔦さんと望。
「迷惑かけちゃいけないから」と、
小さい胸を痛めている有斗に語りかけるお蔦さんのセリフが素晴らしい!
「迷惑をかけてかけられて、人ってのはそれがあたりまえなんだ」
「助けたり助けられたり、人はお互いそうやって生きていく」
「迷惑だからと関わるのをやめてしまえば、人と人の繋がりも成り立たない」
あぁ、こういうセリフを堂々と言える芯の通った女性、
カッコいいですよね~
それが口先だけじゃないんですから、憧れます。
事件の内容は、正直ハードで息苦しくなるくらいなんですが、
それでも物語全体が温かくやさしい雰囲気なのは、
望の優しさはもちろん、素直で無邪気で元気なサッカー小僧、有斗の存在。
とにかくかわいい!かわいすぎる!
望もますます料理の腕を上げていて、
どのお料理も、それはそれは美味しそうで。
バーニャカウダーソース、私作ったことなんてありません(笑)
全部おいしい!おいしい!と大喜びで食べまくる有斗がこれまたかわいい。
もうメロメロです。
有斗が引っ越していってしまった後のガラーンとした家の中、
お蔦さんの奏でる三味線のしんみりした音色…。
今回はさすがのお蔦さんも、寂しさを隠しきれないんですね。
第三弾、ぜひ読みたいです。
投稿元:
レビューを見る
前の本は短編だったのだけれど今回は一冊丸々のお話
変わらず主人公の作るごはんはおいしそうだし、お蔦さんはピシッとかっこいい
人が産み出すものは全て人の世の理の中で巡る
次回作出ないかな~
投稿元:
レビューを見る
第2弾がいつの間にか出ていた。
今回は大量の血痕と消えた家族、というぞくぞくする冒頭からの見事な長編であった。
投稿元:
レビューを見る
先日読んだ「無花果の実のなるころに」が面白かったので、即、続編を借りてきた。
そもそも「秋葉原先留交番ゆうれい付き」がから著者のシリーズに入ってるのだけど、今回は
むっちゃくちゃ重たかった・・・!
相変わらず望がかわいいとか、ちゅうかもう、アキ先輩と有斗は仲が良すぎやろとか、男子同士のイチャイチャには(BLに変換しなくても)ほほえましいんやけど、それを上回るほどのテーマの重さ・・・。
まあよく見たらタイトルも重かったな。
つい。さくっと読めるのかと。
先日の「高校入試」が、シナリオ仕立てやったせいか
「きっとこれはすごいダメージを受けるやろな」
と、構えて読んだわりには
「あれっ? これだけ??」
と、思ったののまるっきり逆。
途中はどうしようかなと思うくらい、容赦がなかったわ。
死人はでたけれども(言い方・・・)、これだけ丸くオチがついたのはすごいと思う。
もしかして著者って、途中の展開には容赦がないけどオチはハッピーエンドなんかな。
途中の容赦のなさから考えると果たしてハッピーエンドって何だとは思うけど、「無花果」も「秋葉原先留交番」も、そんな感じやな・・・!
もちろん著者の別タイトルもリクエスト済みです。
この先(の未読本)は時代小説(?)に、なっていきそうなので、これまたどうなるか・・・。
内容ももちろんええけど、キャラがすごいイキイキしてるからなー・・・。
ひつこいようやけど、男子のイチャイチャ具合が可愛いわ。
でもああ、アキ先輩と有斗の関係なんか、私にも覚えがあるくらい体育会系にはよくある話。
ちなみに私はアキ先輩の立場でした。
でもって、有斗の立場の後輩はオリンピックにではりました・・・。ひー
投稿元:
レビューを見る
もと芸者でいまでも粋なお蔦さんはご近所の人気者だ。滝本望はそんな祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。三学期がはじまって間もないある日、同じ中学に通うサッカー部の彰彦とその後輩・有斗、幼なじみの洋平が滝本家を訪れていた。望手製の夕飯をお腹いっぱい食べ、サッカー談義に花を咲かせた、にぎやかな夜。しかし望と彰彦が有斗を自宅に送り届けた直後、有斗が血相を変えて飛び出してきた「部屋が血だらけで!家ん中に、誰もいないんだ!」消えた有斗の家族の行方、そして家族が抱える秘密とは―。
投稿元:
レビューを見る
2010〜12年に「ミステリーズ!」に掲載された8章の単行本化でシリーズ第2作。
前作と違って1冊で一つの事件が完結している。
中等部3年の滝本望の祖母で神楽坂のお蔦さんが、サッカー部の1年生金森有斗の家族が居間に血だまりを残して行方不明になった事件を解決する。
望は有斗を家に同居させ、美味しい料理を作って励まし、マスコミや怪しい人物、心ない生徒たちの放言から守る。
お蔦さんは、しだいに背景に闇金融と20年前の山梨の事件が関わっていることを見抜き、闇金の親玉とも対決するが、意外な人物が関わっていることが分かって急転回する。
「迷惑をかけてかけられて、人ってのはそれであたりまえなんだ。」というお蔦さんの言葉はあたたかい。
投稿元:
レビューを見る
お蔦さんの神楽坂日記、第2弾。
一作目は短編連作だったが、今度はぐいぐい読める長編だ。
森くんのサッカー部の後輩・金森有斗が、森くん共々、主人公・滝本望のところにご飯を食べに来た。
楽しい食事会の後、一転して…
中一の有斗には重すぎる事件。
その有斗を、ご飯と精神面で支え続けた、二つ年上の望。
(あれっ?望って、オカン体質?)
ご近所に聞き込みをしたり、警察に掛け合ったり(ゴリ押しという)、精力的に行動し、もちろん頭もフル回転のお蔦さん。
何より、情けをかけるべきところと、感情を優先させてはならないところの線引きを誤らないところが素晴らしい。