紙の本
ふわふわとした読み口の物語。
2015/09/20 21:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ありえないくらいハイレベルな料理を日常的につくる中学生の息子と、家事は一切しないがしっかりもので周りから頼られているおばあさん。リアリティはないが、ストーリー自体はわりとおもしろい。登場人物がけっこうたくさん出てくるが、それぞれ生き生きしているし、展開がどうなるのかというドキドキ感もある。
ただ、カード金融のルールやリボルビングの条件についての考え方が気になる点もあった。物語の展開上、悪を悪と決めつける必要があるのだろうが、知らないことを棚上げにして何でもお金を取り立てるほうが悪いというのは極論だ。また、都合のいいポジションにいる人をやけにいい人物に書きすぎる傾向もある。この辺のバランスがもう少しとれていれば、もっとよかったと思う。
投稿元:
レビューを見る
西條さんの現代話はヤッパリわたしはムリでした。
望くんの賢いのに飲み込が遅い態度や青春中学生がたくさんで・・・
事件の解決話はてんぽよく楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
現実にありそうな厳しい事件だけど、渦中の中学生の素直さと、彼を支える語り手の中学生たちやお蔦さんたち周囲の大人の強い温かさが胸に染みる。
投稿元:
レビューを見る
カバー絵や登場人物設定からは想像できない程、内容はなかなか読み応えのあるどっしりとしたヘビーな事件だった
しかし中学生だというのに、望くんのガンバリには頭が下がります
是非わが家にきて夕飯作って欲しいものです
投稿元:
レビューを見る
"お蔦さんシリーズ"2作目。
あたりまえに続いていくだろう明日というもののありがたみや大切さは、失ってみて初めて気付くこともある。
今作は長編ということで、ある1つの事件を軸に物語が展開していきますが、家族や人と人との繋がりというものの齎してくれる光や温もりを感じました。
「子は鎹」の役目を必死に演じてきた有斗が、お蔦さんや望、周りの人々に支えられ、少しずつ心情を吐露出来るように心の強張りを解いていく姿にじんとします。
お蔦さんの「人は助けたり、助けられたり、そうやって生きていく」という言葉がとても心に残ります。
投稿元:
レビューを見る
+++
もと芸者でいまでも粋なお蔦さんはご近所の人気者だ。滝本望はそんな祖母と神楽坂でふたり暮らしをしている。三学期がはじまって間もないある日、同じ中学に通うサッカー部の彰彦とその後輩・有斗、幼なじみの洋平が滝本家を訪れていた。望手製の夕飯をお腹いっぱい食べ、サッカー談義に花を咲かせた、にぎやかな夜。しかし望と彰彦が有斗を自宅に送り届けた直後、有斗が血相を変えて飛び出してきた「部屋が血だらけで!家ん中に、誰もいないんだ!」消えた有斗の家族の行方、そして家族が抱える秘密とは―。
お蔦さんの活躍がますます光る、人情味あふれる〈お蔦さんの神楽坂日記〉シリーズ第2弾。
+++
お蔦さん、粋でご近所に信望も厚く、肝が据わっていて、カッコイイ女性である。孫の望の料理の腕は相変わらず一級品だし、学校の仲間やご近所さんの連帯感も並じゃない。ある日家族が突然自分ひとりを残して消えてしまった有斗にとっても、それがとても大きな救いになったことと思う。事件が解決に向かうにつれて、胸が痛む事実が次々に明らかにされるが、そのショックを上回るほどの、周りのあたたかい見守りの目が、心を穏やかにしてくれる。いつまでも続いてほしいシリーズである。
投稿元:
レビューを見る
かなり重たい物語だが、中心人物が中学生なので軽減されている。何より事件解決に奔走するのが、祖母で元の芸者さんとご近所の商店街の人達なので人情味豊かな物語になっている。
西條さんはなかなかタフな作家ですね。時代小説には、刃傷沙汰や庶民の辛い物語作りが多いのも下地になっているからかも。世の中の不備や情け知らず風情に目を背けずに、事件を解決していく有り様は共感出来ますね。
ある意味、人生の応援歌のような心暖まる物語です。
投稿元:
レビューを見る
シリーズ化望む!もうすこしこの登場人物で読みたいです。
あらすじだけ読むと、ハードですが、望くん目線なので、なんだかほっこり読めます。そこがいい。
投稿元:
レビューを見る
西條さんの作品は優しさがあるので好きです。
今回もとても面白かったです。
最悪の結果にならなくて良かった。
投稿元:
レビューを見る
家に帰ったら家族がいない。
生活のにおいと血のにおいを残して。
なんだか、とても怖いことだけれど、
今の世の中にはあるのかもしれないと思わせる、事件。
シリーズ2作目はなかなかの読み応えであった。
人の冷たくて残酷な部分が
事件を巻き起こしていくけれど、
そこから抜け出していくのは
人の優しさだったり、正義感だったりするのだ。
子どもたちが
どんな大人に出会いながら、
どんな大人の生き方を見ながら成長していくのかは
とても大切なことだと、
10代の子が登場する話ではいつも思う。
今回も、そうだった。
投稿元:
レビューを見る
「無花果の実のなるころに」の続編は長編。お話はちょっぴり切ないけど、お蔦さんは相変わらず粋です。ただ、「ゴメス」シリーズの続編を待ち望む気持ちが強すぎて★一つ減点。
投稿元:
レビューを見る
祖母と暮らす料理上手な望くん。
ある日遊びに来た後輩が家に帰ると
家族が消え、大きな血溜まりが。
お蔦さんシリーズ第2弾。
とはいえ前作はぼんやりとしか覚えてない。
切ないが温かい物語。
望くんの手料理食べた~い!
【図書館・初読・4/11読了】
投稿元:
レビューを見る
家に帰れば、家族がいる。そんな当たり前の日常が突然消える…。
「無花果の実のなるころに」の続編。今回は望くんの後輩が巻き込まれた事件の話。相変わらず、お蔦さんは気風がよく、望くんの料理はとても美味しそうだった。
神楽坂の人たちのあたたかい振る舞いがとても心に残った。
投稿元:
レビューを見る
前作もそんなシリーズ名ついてたっけ?神楽坂に住む、粋なお蔦さんと孫の望君の第2弾。(前作の文庫版の表紙にがっかり……)今回は長編で、日常の謎みたいのからは離れているが、一気に読めた。他人を思いやるって難しいが、出来る人になりたいものだ。相変わらず望君の料理美味しそう!
投稿元:
レビューを見る
第2弾は長編!今回は望の後輩 有斗の家族が事件に巻き込まれ、有斗一人を残して行方不明に(・・;)お蔦さんと望が有斗を預かり家族失踪の謎を解く!食べ盛りの有斗のため、望の料理もボリューム満点(^q^)中学生にとって本当に辛い事件だったけれど、そのままの優しい有斗に育って欲しい(*^^*)