投稿元:
レビューを見る
ジェインオースティンの本を一作しか読んでいないが、それでも十分楽しめた。
読書会のメンバーそれぞれの「人となり」が、その人の人生の様々なエピソードを通して切なく、豊かに、そして時にユーモラスに描かれていてページをめくるのをやめられない。
オースティンの大ファンである登場人物たちによると、「人」を描かせたら横に並ぶ者がいない、それこそがオースティン作品の魅力だということである。
作者は、そのことに敬意を持って自作に臨んだのでは、と思わせる。
ちなみに、オースティンファンは熱狂的な人が多い…という下りを読んで、村上春樹ファンを思い起こし、人をそんな風に虜にするオースティンにますます興味を持った。
投稿元:
レビューを見る
映画が出たとき、この本を知って、読みたいと思ってきた。
待ちかねた翻訳。しかも文庫で出て、とてもうれしい。
映画を先に見なくてよかった。
オースティンの小説に重ねながら、それを読む30代から60代の登場人物たちの人生が重ねあわされる。
映画版では、どうも彼女たちと彼の過去は、ばっさりカットされているらしい。
でも、その過去の部分が味わいを産んでいる小説だと思う。
人生経験がある人たちが読むからこそ、オースティンの読みにも説得力があるのに・・・。
本を読む人生の魅力を肯定してくれる作品。
とてもよかった。
投稿元:
レビューを見る
読書会があなたの人生を変えていく。
アメリカの“読書会”という習慣は面白い。日本には根付いていない。なかなか根付かなさそう。毎回オースティンの作品を決めて読んでいくのだけど、全部が読書会のシーンを描いているわけではない。登場人物の事情も色々。一応、『高慢と偏見』『分別と多感』は読んだけど、ほかも読んでみようかな。
マジック・オースティン・ボールみたいな発想好きだな。
投稿元:
レビューを見る
面白かったです(^-^)
現代版オースティンが読めるのかな?と
思っていましたが、作風は違っていました。
オースティン作品とその読書会を通じて
登場人物たちの過去と現在が描かれています。
舞台であるアメリカの人たちが映し出された小説でした。
SFテイストの作品ではないですが
SF作家さんが書かれたのでSFマニアの人が
読んでも面白いかもしれません。
投稿元:
レビューを見る
私たちはみんな自分だけのオースティンを持っている。カリフォルニア北部サクラメント郊外が舞台女性5人男性1人が各家持ち回りで6つの長編マンスフィールド・パーク、分別と多感、エマ、ノーサンガーアビー、高慢と偏見、説得を6カ月で開催される読書会。
投稿元:
レビューを見る
ジェイン・オースティンを、一度も読んだことがないのに、この読書会に参加する無謀。
でも基本は登場人物それぞれの物語が中心で、しかもハッピーエンドだった!
好きなタイプのストーリーでした。
映画もいつか見たいな。
何歳でも、色々なことってできるのかもな。って、少し励まされました。
最後にも出てくる、このオースティンの言葉を意識してみよう。
まずは、このオースティンから読んでみようか。
「何かを好きになる習慣が大事なんです」
ノーサンガー・アビー 第22章