紙の本
魅力的な断章
2017/07/01 22:21
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
違った人の視点で語られる断章が新鮮で、面白く感じました。前作のように乱歩一色でなく、やはり短編でいろんな本を紹介してもらえる今作の方が好みです。読解力がないせいか、プロローグとエピローグの日付けが逆?と思い、他の人の感想を見て、よく読めばなるほど納得!しかし、この母親、怖いです。
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いよいよクライマックス?
2015/12/29 15:01
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投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
「古書にはそこに書かれた物語の他に、人の手から手に渡ってきた物語がある」事をテーマに物語を紡ぐこのシリーズも5冊目。最初にこのシリーズに出会った時の衝撃は大きく、何とまあ面白い作品が生まれた物だ!と思ったもの。
しかしその後2,3と続編が出来てちょっと飽きが来たかな・・・と思った所で前作4。これが江戸川乱歩を主なテーマに持ってきていてとても完成度が高く、かつ栞子さんを取り巻く環境~人生模様もまとめて見えてきた感がありこれまた非常に面白く読ませてもらいました。果たしてこの5ですが、また短編オムニバス形式を取り、手塚治虫のブラックジャック等比較的親しみやすい物をテーマにしています。普段では知りえない手塚治虫の話等、興味深い物が多かったですね。そしていよいよ母親の智恵子が本格的に姿を現す感じなのですが、どうやらここまでの物語の、大きなうねりのような物の裏には全て智恵子がいて全てをコントロールしているようにさえ感じて驚愕。ま五浦との関係も、どうやらめでたく結ばれるような雰囲気も感じさせ。どうやら物語も終盤の模様、次巻で全てが決着となるのか楽しみです。
ただこの作品はちょいちょい手に取るよりも、完結してから一気に読んだ方が面白く読めるタイプなのかもしれません。そこそこ人間関係とかが複雑なので、逐一覚えておくのは難しいかも。記憶力に自信が無い方は新刊が出るたび、前の本を読み直す事になるかもですね。私のように(笑。
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最後に次回の予告?
2015/07/04 23:49
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投稿者:通りすがりの本読み - この投稿者のレビュー一覧を見る
シリーズ5巻目。
三つの章に断章付きで古書の話だと6冊分。
先の4巻の謎解きも全て智恵子さんが仕組んだものだとすると総毛立ちますし、智恵子は栞子さんに何を望んでいるのか?もう一度読み直してみたほうがいいのかな。
ブラック・ジャックの話は、ちょっとだけうるっとしました。
大輔と栞子さんの間が進展することは間違いのないことになりましたが、また『晩年』に関わる事件が起こりますという形で今回は終わっています。
続きが気になりますね。
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2014/1/25 Amazonより届く。
2018/1/1〜1/7
2年ぶりのビブリアシリーズ。2018年の年頭はこの本に予定を変更した。
ブラックジャックは昔愛読していたが、そんな秘密があったんだ。栞子さんと大輔の間も進展しこれから、というところで、不吉なメッセージが。これも母は分かっていたのだろうか。気になる6も出来るだけ早く読みたい。
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そろそろお話も終焉かしら。
「お母さん追っかける編」が終わっても、古書にまつわるミステリは読み続けたいなぁ。
せっかく栞子さんと大輔くんがいい関係になのだから、
その、あったかい関係性の中で新たなお話を進めて欲しい!古書にまつわるミステリを追っかける旅でもいいね。
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主役二人の仲の進展にスポットを当てた第5巻。新キャラも登場し、二人に絡む智恵子の動きからも目が離せない展開。
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前回、告白したところで終わったのでしたね〜。
手塚治虫のブラックジャックは文庫版で何冊か読んでいましたが、時代とともに、手塚氏本人よってセリフなどが描き変えられ、収録内容が変更されていたことは知らなかったのでこのエピソードは面白かったです。
本のことになると生き生きとするのに、自分の本当の気持ちになると臆病だった栞子さんが
自分の気持ちに正直に生きようとするラストは何処かで母親の智恵子を求めていた時から自立した印象ですね。
物語はここで折り返し。次巻はなんだかハラハラさせられそうだなぁ。
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ドラマ化で自分の中でのこの作品への熱は冷め気味
なのだけれど、いちおう、チェック。
というぐらいのつもりなのだけど、最後の大輔の
選択が素晴らしかった!
もう、あそこで完結してもいいぐらいだと思う。
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面白かったー!
さくさくと読めるのに軽い感じがなくとても良い。
次作が早く読みたいと心底思わせる終わりかた!
栞子さんのお母さんは、いったい何を気を付けろといったのか。
まだまだ続きそうで嬉しい限り。
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待ちに待っていた新刊。昨日、書店で発見し早速読みました。ラッキーなことに昨日が発売日でした。本の世界は楽しい。この本を読んでいると本屋さんで働きたくなります。できればあまりお客さんが来ない、空いた時間に読書ができる本屋さん。もちろんそんな都合のいい職場あるはずありません。栞子さんは、本に対する膨大な知識があるからこそ、仕事中にあんなに自由な時間を作れるはずです。物語は栞子さんの謎解きがさらに有名になり、依頼が舞い込んできます。これは、仕組まれたものではあるのですが。本と人との出会いと関わりは面白いです。この本に出てくる人たちは、自分にとって大切な一冊があります。それがすてきだなと思います。何度も読み返し、暗唱してしまうほどの本に、私も出会いたいと思いました。ミステリーとして、怖い展開になりつつあります。次巻が待ち遠しいです。今までより大きな苦難に出会っても、栞子さんは乗り越えて行くんだと思います。今回、栞子さんは大きな決断をします。栞子さんの強さをこれからも感じたいし、応援したいと思ってしまいました。柔らかくて、風が吹いたら飛ばされてしまいそうなか弱さを感じる栞子さんですが、強い強い芯がありますし、何かに夢中になれて、スペシャリストであることは、かっこいいと思います。
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やっぱり、すらすら読めてしまいます。
短編なので読み易いってのもありますが。
みなさんも感想に書かれていますが、恋愛が進展したのは、良かったと思いました。
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古書が繋ぐ脆いようで強い絆。そして訪れる新たなる危機。
ビブリア古書堂シリーズ第五巻。
栞子さんと大輔くんが幸せになってハッピーエンド!
と思いきや。
なんと新たな局面を迎えてしまった。
これはこのシリーズ最後まで目が離せない。
それにしても…
この本でブラックジャックが出てくるとは。
殆ど読んでいるつもりだったけど、いろいろと知らないことが多くて驚くやら感動するやら。
いつもながら勉強になりました。
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私にとって、この作品はいったい何なのだろう。
シリーズ4作目からかなり時間が経過して、久しぶりに大輔や栞子に会ったはずなのに、彼らの古書店も住む街の空気も知り合いたちも、全てが自分の内側に確かな記憶…いや、経験としてこびりついていたかのように、扉を開いたとたん、胸の奥からざっと流れ出て、次の一瞬には、私はその中に立っている。まるで最初から、北鎌倉に生まれ育ったかのような穏やかで満ち足りた心持ちに微笑みながら。
ミステリーとしてのこの作品の素晴らしさは、栞子さんが謎を解くのに用いた情報のすべてが、ちゃんと私たち読者にも等質等価等量で提供されてゆくところではないか。つまり、私たちにも栞子さんと同じく、謎を解くチャンスが与えられている。
作中人物と傍観者という立ち位置の違いではなく、栞子さんは栞子さんだけの明晰な頭脳と記憶力、愛する本の膨大な知識…本をこよなく愛し、すべてを体の中に取り込んでしまいたいという貪欲さで、謎を解いてゆく。ミステリーとして、これほど公平なものはない。同時に、栞子さんへの崇敬は日増しに高まっていく。
折り返し点を過ぎ終焉に向かっているこの物語はもはや私の一部だし、読み始めたとたん、私がこの物語の一部になる。
私には特別な本。私が現実には生きてはいない多重世界を見ているような感覚。手放せないシリーズである。
栞子の母・智恵子が滝野リョウに譲った、「黒いハンカチ」を読もうと思う。栞子さんも好きな本だから。
いろいろなことが再び動き始めた5作目。栞子さん、気をつけて。
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本にまつわる事件を縦軸にゆっくりと確実にストーリーが進んだ5巻目.黒幕もはっきりしてきたのでそろそろクライマックスでしょうか.栞子と大輔の関係もいい感じです.
栞子さんのうんちくも毎回楽しみなのですが,事件で取り上げられる本は純文のようなカタいものばかりではなくコミックなど手広くテーマにしているのが面白く新しい発見があるのがいいです.今回は個人的には寺山修司の詩がとても印象的.天井桟敷のアングラなイメージしかなく(別の劇団による再演を昔見たけど駄目だった…)寺山修司の本は手に取ろうとは思ってなかったのだけど,ちょっと興味が出てきました.
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相変わらずの本についての知識はさることながら、全体を通して栞子さんの心情が始めてしっかり描かれたような巻で、するっと入り込めた。