紙の本
結局のところ
2020/06/16 22:56
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投稿者:カヴァ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界は常に公平なわけではない。だから、自分の高潔な人格や卓越した実力だけで上に行けると考えるのは、やめた方がいい。
紙の本
実力がある人が権力を握れる訳ではない
2015/11/19 15:54
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投稿者:シンジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当に理不尽な話、小生も実体験で嫌な思いをたくさんしてきた、が、客観的な事実として、この様なことがある、それを分かりやすく述べられている。
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権力はあったほうがいい。
自分なりにいくら頑張っていても、結局は他人から評価される自分が仕事での自分。
であれば、相手(=会社や評価者)のニーズに合わせた方がよいのかもしれない。そういうことを考えさせてくれた。
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読んで良かった。もしもこの本に出会えなかったら、と思うとゾッとした。それくらい新しい視点を頂いた。
著者はジェフリー•フェファー。スタンフォードの教授で、まさに権力についての講座を持っている方。
備忘録。
•権力や地位がある程長く健康に生きれる可能性が高い(実相研究あり)。
•公正世界仮説。世の中は公正にできていて、よい人は報われ、悪い人は罰せられると考える世界観。
•セルフハンディキャッピング。失敗した時に自分が傷つかないように、言い訳を作り出すこと。
•会社も上司も、あなた自身にもあなたの仕事ぶりにもあまり注意は払っていない。
•単純接触効果。覚えているかいないか。覚えているものを好きになる。
•上司がミスを犯したら、自分以外の誰かが指摘するように持っていく。
•個人の業績の差は、知識とスキルの習得に直接費やした時間で概ね説明がつく。(出世とは別の話として)。
•自信を誇示する。
•暴言の類はなぜ職場からなくならないのか。答えは、加害者にとってとても有効な手段だから。ほとんどの人は争いを避けたり、面倒な相手は当たり障りなく済ませたいと思う。だから怒ることで大半の人より優位に立つことができる。
•君主論で言う、「愛され、かつ恐れられること」は普通無理。片方だけ選べるなら、恐れられた方がいい。
•怒りを表現する人は、「能力があり、強く、賢いひと」とみなされる傾向がある。
•頼み事は誰しもしづらい。が断る方も断りづらい。また、頼み事することの最大の失敗は断られることで、それは頼み事をしない時と同じ。
•好き嫌いよりも自分のキャリアを考えよ。
•ルールに則った戦い、定石通りの戦いは、既に力のある方が優位。常識やルールを疑え。
•外見や動作に気を遣う。第一印象はずーっと引っ張られる。人は第一印象通りの意思決定をしたがり、それを覆すのを嫌がる。
•敵対者を説得すると、敵対者は、大概、説得したい方向と反対側に態度を変える。
•失意や落胆を乗り越えるには、できる限り多くの人に、できるだけすぐに、何が起こったのか伝える。
•権力闘争は組織にとって良くないことだ。でも個人として権力闘争に手を染めないと考えても、それは無意味だ。組織には必ずヒエラルキーが存在するから。どんな動物にもヒエラルキーは存在する。
とりあえず、そんなとこ。
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真面目に努力してる若手が読むと仕事の仕方が変わりそうな内容。会社の中で実力はあるけど埋もれている人は大勢いる。逆に実力がないけど出世する人も多いけどこの手のタイプを否定する人は組織の本質を見抜けてないと思う。周りとコミュニケーションを取れる人でアピールができるというのは一つの能力のようにも思える。万国共通で上司に正論で否定でもして怒らせたら出世の道が閉ざされてしまうような気がする。出世したくない人もいると思うけど実力があってもアピールができないorしないのはもったいないと思う。
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チャーチルは言葉の力を知っていた。永遠に残るのは言葉だけ。
メディアを使ったイメージ作りを行う。文章を書くのは考えをまとめるのに役立つだけでなく、メディアへの露出度を高め、イメージを形成する上でも効果的である。
高い地位に上り詰め成功を収めている人は、とかく自信過剰になって油断しやすい。
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出世する為に必要な当たり前の事をごくごく当然に書いてある。
根拠も存在する所もgood.
(事例ベースで実証されていない部分もある)
既知の事実も多いが非常に便利である。
最後の結論がなんと「民主主義対民主主義ー36カ国比較研究」の主張と同じである点も非常に示唆に飛んでいる。
ネットワーク論と比較政治学が繋がる。
【メモ】
恐れられつつ、愛される事が権力維持には重要。
人に頼み事をして自分が失敗すると思うよりは成功しやすい。
突出していると目されろ。
批判者の方が頭が回ると思われる。
ネットワーク論についても社会学の知見がふんだんに使用されている。
弱い繋がりの方が職業に結びつく可能性が高い
形式知・暗黙知と弱いつながり・強いつながりの関係性について(前者同士が関係が強い)
などなど
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マキャベリを想起させる。原題はそのもの「Power」。日本語タイトルになることで、ちょっと受け取り方で否定的になる人もいるかもだが、日本でもこの本に書かれていることは現実な気がするなぁ。
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「パワーと影響力」クラスで紹介のあった1冊。人を動かすため、どんな姿勢でいるべきか、どんな取組みができるか平易にまとめられた良本。
・多くの人は、知性、ユーモアのセンス、運動能力、容姿などにおいて「平均以上」だと思っている。
→このことから言えるのは、他人は褒められる要素があるのにあまり認められていないと感じることが多いということ。褒めると謙遜することが多いが、それでも嘘でないなら、褒める習慣は人を動かす上で重要な要素!
・人間は自己愛が強く、自分に似た人を好きになる。つまりは、「類似性」が大切。苗字が一緒、生まれ年が一緒、育った県が一緒、ということも人と人をつなげる有効なファクター。
→意図して人との共通項を探すのは人を動かす以上に、Win-Winの気持ちの良い関係を気付くきっかけになる!
・組織にいると、腹の立つこと、腑に落ちないこと、やる気がそがれることがある。でも、何としてもやり遂げるという大義があれば、怒りを抑え、あきらめずに取り組めるだろう。
→もしあなたが腹が立って切れても、それが大義のため(私利私欲ためじゃない)のであれば、周囲は感動するのでは?もし、何熱くなってんの?、と思われるような組織ならやめた方が良い。まぁ、その熱くなれるものを見つけるのが一苦労なんだけれど...
・エネルギーを高める。エネルギーは伝染する、エネルギーがあれば何でも達成できる。エネルギーがある人間が評価され、更なる権力を得る。
→エネルギーがある人は、行動や言葉に思いがのっている。ここが私の弱い分野でもあるので、思いをしっかり伝える訓練をする。
・助けを求めることは、相手を褒めることに近い。更に相手の重要性を強調し、些細なことでもいいから相手との共通点を示せば、この褒め言葉は一層効果を増す。
→頼るは褒めると一緒。頼られて嫌な気はしない自分の感情からも理解に難くない(しつこければ嫌だけれど..)
・評価されるには目立つ必要がある。そのためには相手と同じ土俵で話し合うことができる必要がある。
→相手と同じ土俵に立ってモノを言ってみる。その結果コテンパンにやられることもあるかもしれないけれど、距離感を図るにはいんじゃない?
・ささやかな行為が意外に大きな効果を発揮する。結婚式パーティに赴く、ランチを共にする、お見舞いに行くなど。
→権力がない時に提供できるのは「時間」と相手への「関心」
・ネットワークを広げるには自分と同じ匂いがしない人。
→類は人を呼ぶから、なかなかネットワークが広がらないことがあるのが常。今の大学院とかはその点ではとても良いネットワーク構築の場。
・自信がなくても、自信ありげにふるまう。そうでなければ弱い人間と見られてしまう。
→卑下して自分なんて、というのは謙虚もどきの行動は周囲からの信頼を損ねる態度。自分はこう考えるという態度を示す!毅然とした態度で、ばれないように演じることもリーダーには必要。
・反対者とうまくやる方法の1つは、相手を丁重に扱い、おのずと好意的な反応がでてくるようにすることである。譲れるところは譲り、仲間にする。名を捨てて実をとる。
→小さなYesがコミットメントと一貫性においては重要だしね!
・挑戦しなければ失敗せずに自尊心を保てるだろう。だが挑戦しなければ成功もしない。今の自分の不遇さを嘆いてもなにも1mmも動かないし、変わらない。
→自尊心なんて1円の価値にもならない。これは「自分なんて」ということではなく、恥ずかしいから前に進めないという気持ちのこと。自分を動かすには大きなエネルギーや勇気を必要とするけれど...それを乗り越えたときに気持ち良いと感じた瞬間のことを思い出して頑張ってみる。そして、自分だけではなく、他人にもその一歩を踏み出す支援をしてあげられる人が信頼を与えてもらえるリーダーなんだろうなぁ。
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恐らくこの本を読むか読まないかでこれからの仕事人生は異なるものになる、ぐらいの目から鱗の書。記述内容は生々しいが、実践によって裏打ちされている。
ページ数も多いが読みやすい。
何度でも読み返そうと思う。
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権力を握るためには、結局のところコミュニケーション能力の高さが求められるという事か。上司に認められ、周りから良い評判を得て、更に目立つ存在になることが事例をあげて説明されている。なるほどと思ったのが、失敗しても人前では弱気にならず、自信を持って強い姿勢をアピールすることは、海外の政治家や経営者にみれれる傾向だと感じた。
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アメリカにおいて組織の権力を握った人間(企業のCEOや役員、学長、病院長、その他)の行動様式を紹介。いかにして権力を握るか、そして維持するか。 正しく生きるとか、だれからも好かれるといった理想論ではなく、現実の社会で権力を握ることを意識してどう行動するかという話。大切なのは人脈とイメージ作り、決意、自身、そして個人勘定を抜きにすること。
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社会的成功に関する常識や考え方がひっくり返った
努力すれば報われるとか、
有能な人が出世するとか
謙虚さが大事とかは、根拠がない。
社会的に成功している人は、
・自分をPRし
・権力や権限を持っている人に好かれるように振る舞い
・周りの評判を良くするように振る舞っている
もちろん努力も大事だが、
「正しく」努力する必要がある。
自分の考えをひっくり返して
「そうか」となった本
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やっぱり現実はこうだよね〜と思う本です。理想的なリーダーシップを描いたところで上に上がれなければ自分のやりたいことなんてできないし、最初からそれを主張していたら上になんて登っていけない。それぞれのポジションでいかの輝けるかがキー。真面目にやっていたら報われるなんてありえないですね。しっかり人とかポリティクスを理解しながらやっていけることが求められる時代になって来たんだなあと思います。
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権力を握る為に必要なことをうまくまとめて書いている。
権力を握るために必要なもの
①決意、エネルギー、集中、自己省察、共感力、闘争心、自信
②準備期間に労力を注ぎ込むこと。
③先行者ベネフィットを取る
④上司に教えを乞う、相談する
⑤認知的不協和
気持ちと行動が一致しない場合、気持ちを行動に合わせようとする
・話を遮る、続ける、怒りに有能さを感じる。
・共通の敵を作る。間を取る、論点を箇条書き、対比
・対立者の扱い:自分の影響がないところに置く