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人間が特定の課題に取り組んでいない時、つまり脳が「余白」の状態にある時は、「後帯状皮質」(過去の出来事に関する記憶とつかさどる)など、脳の特定の部分が自動的に活動する。この余白状態が、思いがけない発見や気づきにつながる。
出来事が生じる時、そこには人間が練り上げた「計画」と、人間が全く制御できない「偶然」とが関与する。そして、両者の中間に「計画された偶然(セレンディピティ)」が存在する。それを呼び起こすための”条件”を整えることは、人間の力でも可能である。
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複雑性創造性のためのカオスの意味、余白の意味についてしるした本。個人的には好きな話で、推したい話
<メモ>
・余白、異分子、計画されたセレンディピティ
・人間の脳は余白があるときに効果的に働く。また異分子の存在により、常識が覆り、セレンディピティがおこる。
・カオスのポケットをつくること。
・デフォルトモードネットワーク→リラックス時に気付きや発見が生まれる。
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内容はタイトルの通りの本で、「穏やかなカオス」を人生や仕事に持ち込むことはプラスになるというのが本書の内容です。書かれているのは、ひらめきを生むような創造力を発揮するには、①思考の空白を作る②組織に異分子を混ぜる③計画的に偶然を起こすの三点ですが、そのことを証明する事例が結構面白い内容になっています。
例えば中世ヨ-ロッパに大打撃を与えたベストが極めて宗教的であったヨ-ロッパ社会の異分子であり、その結果ルネッサンスに繋がるヨ-ロッパの改革を生んだとの見解や、アメリカが日本に教育分野で成果が上がらないのは学習プログラムの問題ではなく、休み時間が少ないからとの見解はなかなかのものだと思います。
カオスという言葉にはネガティヴなイメ-ジがつきまといがちですが、創造や再生といった点から見ますと悪いことばかりではないのです。とはいえ極端なカオスは企業に混乱を生むので、穏やかなカオスを意図的に起こす仕組みを作ることが筆者が効果的だと話したいことだと思います。
組織にひらめきやイノベ-ションを起こしたいと思っている人には読む価値のある本だと思います。
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「ヒトデはなぜクモより強い?」の作者の続編。今度はイノベーションはどのようにして起きるのか、それを組織メカニズムとして読み解いた本。曰く、組織にひらめきを起こさせるためには「余白(穏やかなカオス)」、「異分子」、「計画されたセレンディピティ」の3つを導入することが極めて重要ということらしい。これだけ読むとなんのこっちゃ?となるのだが、この作者の特徴は多数の魅力あるエピソード、事例がちりばめられていること。
中世のペスト(余白)、裸でサーフィンをする女好きな遺伝子学者(異分子)、シリコンバレー(計画されたセレンディピティ)、どの事例も興味深く、なるほどそうだったのかぁーと思えるものばかり。
これを知って、組織に導入しないわけにはいかない。
がんばろう!
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ひらめきを生み出しイノベーションを起こすため「カオス」を活用することの意義を説く。ポイントは、余白、異分子、計画されたセレンディピティ。米軍へのアドバイスの実績やさまざまな企業やイノベーターの事例を取り入れ分かりやすく説明する。企業や組織に根付いた常識や慣習に、意図的にカオスを発生させる仕掛けを施すことで予期せぬ効果が得られるのだろう。
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数学的な「カオス」ではなくて、通常や日常ではない混沌や混乱状態のことみたい。ただ小さなカオスとも言っているのでカオスの淵かなとも思ったり。
歯車もぎっちり隙間がないと動かないように人間も余白がないとよくないらしい。
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イノベーションや優れたアイデアを生み出すには、余白と異分子が必要。3Mなどで言われている15%ルールではないが、本業以外の時間を設けておかないと新しいことに考えが及ばない。また、同質だけではなく異質を採り入れた多様性がこれからは求められる。一定レベルのインプットと検討をした上で、いつか訪れるセレンディピティに期待するということだろう。常に優れたアイデアが出てくるわけではないので、確率をいかに高めるかというアプローチには合点がいく。「余白」「異分子」「仕込」を意識したい。
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コンサルタントの方の本。余白、異分子、計画されたセレンディピティ。カオスのルール 数字の誘惑に負けない、制御されたカオス、余白の活用、異分子を迎える、セレンディピティを呼び込む。アインシュタイン、シリコンバレーなど事例多数。
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『ひらめきはカオスから生まれる』キーワードは、「余白」「異分子」「計画された偶有性」。
アメリカ陸軍の研修、アインシュタインが特殊相対性理論をひらめく瞬間、さらには任天堂の宮本茂さんの話まで。事例がどれもワクワクかつ、平易な文章で読みやすいです。
ペストを宿した一匹のネズミが、すべてをもたらしたのである。ネズミたちは、ヨーロッパ中を駆けめぐり、権威を覆し、社会のあらゆる面のその足跡を残した。新たな技術を導入した建築、科学と理性を受け入れた教会、知識の普及と拡大に不可欠の役割を果たした印刷機の発明。そしてなによりも、ヨーロッパは中世の暗黒時代から、輝けるルネッサンスへと導かれていくのである。p25
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余白やカオス、異分子という一見無駄や邪魔に思えるものの要素からセレンディピティは生まれる。
ぼーっとした時に脳に起こるデフォルトモードネットワークには前から注目していたが人間の思考にはいかに「余白」が必要かがよくわかります。
少し前に読んだ「乱談のセレンディピティ」と非常にリンクした内容なのであわせて読んでみるとさらに面白いと思います。
ただしカオスや異分子をやみくもに取り入れるだけではダメです。
計画されたセレンディピティ(乱談)が重要なポイントになります。
面白かったです。
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あるあるの英語エッセイ文章。翻訳も
要は組織でも個人でもカオスとか暇を入れることでひらめきが生まれるという話なんだけど、
特定の例しかとりあげていないからあまり科学的じゃないのと、そもそもの課題感が謎。これは誰向けに、何を解決してほしいから書いた作品なんだろう感がすごい
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・会議でなにかを質問したあと、すぐに指名せず、少し長く待ってみる。声を出さず、ゆっくり20まで数える
・会議を始める前に、全員にその日のテーマに対して1分間考えてもらう