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人を循環させる仕組み
5人のコアメンバーがいればなんでもできる。
プロジェクトのきっかけに国際交流や公共施設のアドプトプログラムがあったのは興味深い。
道路を綺麗にするとまちから人がいなくなるという体験や、人口減少に対して、緩やかに縮むために年間5世帯が入居目標などは、縮退する都市を考えていく上で重要な視点。
勇気がでるし、魅力的な話だけど、現場を見てみないとわからないかな。
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原動力となっているNPOグリーンバレーについて。
その正確をひとことで語れば、「オープン&リベラル」だろうか。何事も否定から入らず、とにかく動き、面白いことをかぶせていく。いったん何か始めれば、ネガティブなことは言わず、できる方法をトコトン考える。一方で、他人に何か強制することはなく、メンバーや参加者の自主性に任せて押し付けない。合言葉は「やったらええんちゃう」(まえがきより)
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神山町のいろいろな取り組みとそのような状況にいたるまでの紹介。
人の存在が大きいということを改めて認識した。
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2014.05―読了
嘗て私にも些か縁のあった山里の町――神山
徳島県名西郡神山町-徳島市から西へ20kmばかり走ると東西にやや長い山里の町、神山がある。
町の中央部を東西に走る国道438号線に沿って鮎喰川が流れている。
国道をさらにどんどん西へと走れば四国第2の高峰剣山へと至るのだが、
昔、私が二度三度と訪れた所縁の旧家は、神山町のほぼ西端に近く、「上分川又」という山峡の在所にあった。
その神山町が、若きクリエイターや起業家が集い、移転ラッシュに湧く、創造的進化を遂げつつある町として、いま注目の的だ。
「神山プロジェクト―未来の働き方を実験する」は、その変貌ぶりを詳しく伝えてくれる。
20年後、30年後、果たして「世界の『神山』」となるか、ならぬか‥‥
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20140511 利益とか効率、生産性といった事と人がやる気になることとは関係無いという事が分かる。政策を考える人の志によってどちらにも転んでしまう。結局は楽しめるかどうかだと思うが楽しむ事にはいろいろ大変なことも多い。諦めないことも大事なのでは、というような事を考えさせられた。
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1haほどの畑でオーガニックな農業を実践しており、そこで取れた農作物を宿泊客に提供するというスタイルを取る。野菜屑や家畜の糞で堆肥を作り、化学肥料や農業には使わない。瓶や缶もボロボロになるまで再利用するので、プラスチック以外は全くゴミが出ない。すべてのモノが無理のない範囲で循環していく。そんな小さな循環型社会が成立していた。(p.109)
自分たちの手で山を整備することで、地域に対する愛着が生まれると考えた。
ヨーロッパを旅している時、自分たちの町を誇りに思っている若者たちによく出会った。歴史のある古い街並み。それを守り続けることが彼らのアイデンティティーの源だった。おそらく、それは神山でも変わらない。山の整備は、町の人々のアイデンティティーに間違いなくつながるからだ。(p.124)
道路脇に、「日本一美しい町」という看板を立てたところでイメージの押し売りにすぎない。本当に大切なのは、町を訪れた人が「なんかこの町は違うな」「何が違うのかな」「そう言えば、道路にゴミが落ちていないな」と、その人自身に気づいてもらうこと。そのためには、住民が継続的に道路の清掃を続けなければならない。それが「文化村」と呼ばれる地域の責務ではないか。(p.176)
都市化や過疎化で良質のコミュニティーが減りつつある今、神山のように住民同士が協力し合って未来を創ろうとしている地域はそれだけで魅力がある。私自身がいずれは東京以外で暮らしたいと思っており、神山のコミュニティーをうらやましく感じたのも事実だ。ただ同時に、こうも思った。地域に何かを与える人でなければ、ここには参加できないのだろう、と。(p.220)
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未来の働き方を実験する
って、あるけど
もしかしたら高度成長期・前の日本にあった
一億総事業主の進化系かもしれない。
ナリワイ系とも通じるのか?
来月、視察に行くんで確認しまっす。
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読了。
非常に素晴らしい、羨ましい。
過疎地であるはずの田舎、神山にアーティストを呼んで、企業を呼んで、良い場所を作っている。
若者達を呼んで職業訓練と言う名の神山塾をしている、空き家を提供しているコミュニティを作っている。
第一章(?)では神山にあるお店、企業、観光スポット
第二章ではお店なり企業なりの人の話だったり神山でやることの狙いだったり
第三章では神山という場を作っている中心にいるグリーンバレーとは何をして来たのか。
住んでる人、活動してる人はすごく綺麗に見えるのだけれど、お金があまり稼げてなかったり忙しくて大変、何をすべきなのかとかまだ出発点に立った人とかがちゃんと書かれてるので自分でもすぐに手が届きそうな場所という感じがする。
しかし、あとがきでもあるように、何か行動する人でないとその場にふさわしく無いような、コミュニティにタダ乗りしてはいけないような感じもしている。そのための神山塾なのだろうけど。
事を起こす時。神山という場所、もしくは神山のような事例を参考にしての場所作りがされている所、しようと思える所、そのような場所は充分に選択肢に入るし、むしろそっちの方が良いな。
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カフェオニヴァの長谷川さんが移住した経緯をはじめ、もともと別の地域で出会って今は神山町で活躍している皆さんの想いや頑張りを知ることができて、よい一冊だった。Hidden Libraryやソノリテ(NPOのバックオフィス)も気になる。
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文章的には、あまり出来がよくないと感じた。
本の構成や紙質(厚すぎる)が気になって読みづらく感じた。
内容に関しては、きっと面白い地域なんだろうなと思う。
サテライトオフィスは糸魚川でも実現されたらいいなと思う。
最後はやはり人。
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久々のリサイクルの仕事のために、
調べ物をしていて見つけた本。
図書館で借りたところ、
とても興味深く心惹かれるものだった。
地方がこれからもっと、これまで見過ごされてきた
魅力を発揮し、若い人の活躍の場となることを
願います。
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移住者が続々と増えている、創造的過疎の町、神山。そして、その神山で、何でも面白がって肩の力が抜けて活動をしているNPOグリーンバレー。
光ファイバーが整備され、サテライトオフィスの誘致に成功した事例という、シャープなイメージの裏に、人を受け入れる姿勢をコツコツと数十年も続けてきた理事長の大南さんの、町への愛情や情熱が伝わってきた。
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「移住・定住」の成功例として注目を浴びる徳島県神山町。
いま、本業であるところの新聞記者として「人口減少」について取材していて、ヒントを得たいと購入した次第。
といいますか、実は昨年、神山町のまちづくりでキーマンの大南信也さん(NPO法人グリーンバレー理事長)の講演を聞く機会に恵まれました。
移住者支援や空き家の再生、アーティストの滞在支援、人材育成、道路清掃など、そのどれもが斬新かつユニークで、目からウロコが76枚も落ちました。
本書は、特に若者がなぜ神山町に引き寄せられるのか、その秘密をグリーンバレーと移住者を通してひも解いており、大変に示唆に富んでいます。
私は特に「移住者の逆指名」という大南さんの発想に注目しました。
過疎の町・神山町には仕事がないので、仕事を持っている職人さん、それも将来子どもを持つ可能性のある若者を優先することにしたのです。
人口減少に悩むまちにとって、移住者は喉から手が出るほど欲しいですが、誰でもいいというわけではない。
持続可能な地域をつくるために敢えて条件提示しているのですね。
もちろん、「優先する」というだけで、条件に当てはまらない人は排除するというものではないことに留意する必要があります。
実際、神山町には多くのクリエイティブな若者が住み着き、それがまちに刺激と活気を与えることにつながっています。
たしかに人口約6千人のまちだからできるということもあるでしょう。
ただ、そのエッセンスはどこのまちでも参考になると、あらためて感じました。
要は、自分たちのまちのことは他人任せにせず自分たちで考え、そして何より行動するということ。
そう、阿波弁の「やったらええんちゃう」の精神です。
いい本だ。
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http://ec.nikkeibp.co.jp/item/books/226930.html ,
http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140227/260323/ ,
http://www.in-kamiyama.jp/
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のアーティストの移住などで生まれ変わった町、徳島県神山町の話。「日本の田舎をステキに変える!」というミッションのもと、様々な仕掛けを編み出したNPOグリーンバレーの力と遊び心には驚かされた。グリーンバレーが行ってきたことは、何も突拍子も無く、無茶苦茶なことではなく、できることを積み上げてきた結果だという。「モノ」ではなく、「ひと」に焦点を当て続ける。こうすることで町での面白いことは連鎖的に起き続けるのだと。神山町に行ってHidden Libraryを見てみたいと思った。