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銀行を退職し警察に入り、「財務捜査官」として事件を担当した筆者の貴重な体験記。
「カネの流れはわかりづらいようでじっくり分析すれば自ずと浮かび上がってくる」。
反社会的勢力とは?という一項も参考になりました。
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銀行に求められている公正性は私が想像しているよりはるかに高かった。さまざまな権利を与えられているのでそれも当然と思う。
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元銀行員で10年間大阪府警で財務捜査官を務めた人物が書いた企業のコンプライアンス関係を書いた本。
読みやすく、分かりやすく書かれている。
現在、企業でコンプライアンスを担当する部門にいる人なら本書に載っていることは「釈迦に説法」なことである。
企業の基本原理から反社会的勢力への対応方策など基本的なことが網羅されている。
この本を読むべき人は、企業で初めてコンプライアンス担当になる人や、今まで企業としてあまりコンプライアンスを重視してこなかった中小企業の経営者といったところかな。
これから企業に就職する大学生にとっても企業にとってコンプライアンスがどのくらい重要なものかちょっとかじりたいという人が読むのもいいかもしれない。