捕物帳でも怪異譚でもない世話物の味
2015/09/11 03:38
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
i霜島ケイでモノノケ・あやかし物と言えば「カラクリ荘」シリーズを連想してしまい、その江戸版かと思いきや、また新たな世界を見せられ感激。テンポの良い会話と心象風景とも重なる情景描写は相変わらず達者だ。
何より魅力なのは、主人公である千太郎がむしろ影が薄く、個性あふれる周辺メンバーの存在により、かえって際立つ存在となっていること。千太郎が今後どう自己主張?していくか楽しみ。
だが、本作・次作はようよう手に入れたものの、絶版になっており、シリーズ化はならないのかと、二作目を読む前から不安感が。また、もし復刊がなるものであれば、カバーと挿絵に西炯子氏との封殺鬼コンビ復活は、いかがなモノであろうか。愛蔵版・家宝として絶対に買う。
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しょしょしょ、正悟ーーーーーー!!!!!!!!叫
安定の霜島先生節でほんと面白かった……
千さーーーん!笑
男は顔じゃないねえ!
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時代ものでも霜島さんらしい、ボケツッコミが健在。
一番笑ったのが、初さんが千太郎に「一目惚れ」した話(笑)。
「お顔のさっぱりしたところ」
うん、たしかにさっぱりしすぎてるわ!
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主人公はのっぺらぼう…でも、親ばか(笑)。
続きが早く読みたいお話でした。
でも、その内、艶の外伝とか出そう。
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久しぶりの霜島ケイさん著書。南町奉行所定町廻り同心の柏木千太郎は、のっぺらぼう。冒頭から、江戸っ子はそんなこと気にしないって言われたら、そんなわけなかろうと突っ込みたくなる。なぜのっぺらぼうなのか、意思の疎通はどうしているのか、素朴な疑問を物語に絡ませてうまく説明してるのでストレス少なく読める。喜怒哀楽すべてを織り込んでいるので楽しく読めた。それにしてもモノノケ文庫とは随分とピンポイントで責めたもんです。
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いやぁ、すごい面白い、てか、可笑しい。一般の妖怪は妖怪として恐れる気持ちはある江戸っ子だけど、のっぺらぼうの同心・柏木千太郎はなぜか鷹揚に受け入れられてしまっている懐深い所がいいね。のっぺらぼうだから口が無い。だから筆談ってのも主人公がこれで良いのか(笑)?それも妙に可笑しい。次も読もう!
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Tさんのおすすめ。
可笑しかった。
いや、可笑しすぎる。
妖しののっぺらぼうが、江戸の町で堂々と同心を務めていること自体、
くすりと笑えるものがあるのに、
あとは目茶苦茶だ。
のっぺらぼうなのに髷は結えるし、
父母が人と狐なのはまだしも、
そのさっぱりした顔に一目ぼれした美人の奥方がいて、
さらに、多分人であろう娘がいるのもおかしい。
その娘に対する親馬鹿ぶりときては…。
電車の中で読むのは、やめましょう。
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(15-40) 江戸の同心がのっぺらぼう!つまりあやかしなのに江戸っ子たちはいちいち驚かず、ビックリするなんて田舎もんだねと馬鹿にするという捕り物帳にはビックリだわ。
これ、人前で読むのはやばいかも・・・、私は何度も笑ったもの。
でもコミカルなだけじゃなくてちょっとほろ苦かったりして、心に残る。霜島さんはやっぱりうまいなあ。
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のっぺらぼうの千太郎が、普通に同心をし、周りも受け入れてるってのに、はじめは、ちょっと慣れなかったんですけど、千太郎のことを知るにつれ、私も江戸っ子のように、受け入れてました。娘が千太郎の顔に書いた「へのへのもへじ」を自慢気に見せてるのとか、のっぺらぼうだからこその笑いもあったりして、面白かったです。
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江戸市井人情もの+妖怪というと、畠中恵の「しゃばけ」シリーズをまず思い出す。が、実は俺、このシリーズ途中で挫折してるんねんなぁ。理由はどこまで読んだか分からんようになったから(汗
ってとこで、若干の苦手意識があるタイプの小説だなぁという第一印象で読み始めたが、なんのなんの、これオモロいやん。「しゃばけ」シリーズよりもっと江戸市井に妖怪が根ざしているというか、妖怪を怪異と思わないパラレルワールドという感じ。何しろ主人公は「のっぺらぼう」の同心なんだから。
とはいえ、ドロドロした雰囲気は一切なく、むしろおとぼけ人情ものが前面に出ている温かい感じの小説である。まぁ日本の妖怪はのんきなヤツ(あずきあらいとか枕返しとか)が多いので、おとぼけ人情ものに違和感がないってのもあるんだろうな。落語にものんきな妖怪が出てくる噺もままあるわけで。
ってことで、「しゃばけ」は今のとこ中断してるが、このシリーズは追いかけてみたいと思うぞ。
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千太郎はのっぺらぼうのあやかしで、お江戸の同心とはなんと斬新な!!
のっぺらぼうなので、表情等がわからないのだか正悟や伊助のおかけで千太郎の人となりがわかりやすく、面白い。
ツッコミもやり過ぎてなく、くすりと笑える程度なので話の腰を折るような真似にならないところも良い。
短編が三作入ってるのだが、二作目がおもしろかったなー。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2014/03/post-9bf8.html