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帯に書かれている内容がクライマックスまでまさにそのまま続く感じでした。妹の結衣子は、帰省する時に、姉の行方不明事件を思い出す。読者は、結衣子の回想とともに、行方不明事件と、その後を知ることになる。事件の結末が明らかになり、行方不明事件に巻き込まれた万衣子にも複雑な思いはあるとは思うけれど、妹の結衣子の後味の悪さは何とも言えないのではないだろうかと考えてしまう。読んでいて、事件の当事者たちの身勝手さを感じてしまう一冊でした。ただ、どうしてこんなことになってしまったのか、当事者たちの考えに至る過程が、読んでいて弱い気がした。
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ラストには驚きましたが、読み終わった後に考える作品ですね。
家族ってなんですか。
血縁者とは。つながりとはなんですか。と考える作品でした。
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まさかの展開で驚いた。
最後は説明でまくし立てる感じがしたけど、真実を聞いても妹の結衣子はすぐに受け入れられないのは、やはり家族というのは血縁関係が全てではないということ。
そして家族はこれからもまだ続くということ。
本ものってなんだろうね。
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姉妹とは、家族とは、血の繋がり(継がり)とは何かを題材にした作品。
姉を誘拐された妹の心情の葛藤、疑心観、価値観が読み手の心を擽り(次は、次の展開は)と紙を捲る手を休ませない。
最後の展開の早さが好みの分かれ目でもあるだろう。
作中、本「物」ではなく本「もの」と表記されてる部分や豆をシコリの比喩として表してる等、言葉遊びも楽しめる。
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湊氏の新作本、図書館でかなり早くに入手。兄弟姉妹モノには弱いわたしですが、本作は、なぁ。あいかわらずの読後にじとーっと残る不快感。ある意味さすがですわな。
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正しい事が全てなのか?
知らなくても良い事もあるのでは?と思いました。
家族の絆。
それぞれの立場になればその立場で読めばまた違う見方も出来るのかもしれないです。
最後がイマイチ。
スッキリしなかったのでまた後日読むと違うのかなぁ。
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初読。図書館。レビューを見ると、この結末を簡単に予想している人もいたが、私は意表をつかれた。もっとホラー系にひっぱるのかと。お姉さんが帰ってくるまでは、細かいエピソードを積み上げて不安感をあおるミステリーの醍醐味という風でよかったんだけど。お姉さんが帰ってきて「探偵きどり」の疑惑は軽く、謎が解けてからテーマへのつなぎが早すぎて、苦悩を感じる間もなく、テーマの重みに違和感があった。家族とは「血」か「年月」かという二択テーマに、「年月だろ」とあっさり結論付けてしまう私には向かないのかも。
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13年前に起こった姉の失踪事件。大学生になった今でも、妹の心には違和感が残り続けていた。押さえつけても亀裂から溢れ出てくる記憶と訊ねることのできない問いを胸に秘めたまま…。
物語冒頭から姉の描写を「万佑子」と「姉」で使い分けて書き、そこに魂胆があることは織り込み済みで読み進めていく。時制を使い分けながらテンポよく読ませるが、さすがにこのオチはかなり強引、無理があるのでは?
(C)
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二年間の行方不明ののち、無事に帰ってきた姉。喜んでいいはずの事態なのに、それでも帰ってきた姉に違和感をぬぐいきれない妹。やがては自分だけ疎外感を覚えるようになる妹の姿が痛々しいです。
事件の真相には驚きというより納得でもあるのだけれど。一人置き去りにされてしまったような妹の気持ちが悲しくて。血の繋がり、家族の絆、本ものって何なのだろうなあ、と考えさせられてしまいます。たしかにこれは、答えの出ない謎なのかも。
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内容というか真相? はまあ想定の範囲内。ただその表現の仕方が湊さんだなーって感心させられる、そういう感じの物語でした。姉妹って、本ものって、なんだろう。姉妹仲良しの私としてはいろいろと思いに耽る部分もありつつ。
なんとなーくだけど八日目の蝉を思い浮かべるのは登場する人物の主要者がだいたい女性だからっていうのもあるんかな。
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一度行方不明になったあと戻ってきた姉に対する、どうしても拭えない違和感の正体は何なのか。
ホラー小説を呼んでいるときのようなドキドキ感と、早く結末を知りたいワクワク感で、一気に読んでしまいました。
ストーリーとは関係ないのですが、この本に出てくるケーキ店の名前が「白バラ堂」で、著者の別の小説に出てくるケーキ店の名前も確か「白薔薇堂」でした。これは、著者が広島県出身であることと関係あるのでしょうか。私は広島県福山市出身なのですが、福山でケーキ店といえば「白ばら」と決まっていたので、もしかして関係あるのかなと思いを巡らせています。
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いやその設定は無理があるっしょとは思うけどあえてそこには目を瞑るとして。
姉は結衣子に家族として受け入れてもらいたがってたけど、騙している相手に対してそれは勝手すぎ。
血が繋がってるとか愛情があるとか、そんなの理由にならないわ。
母親の身勝手さはいわずもがな。
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幼い頃に行方不明になり、二年後に帰ってきた姉への違和感。大学生になった結衣子が帰省し、明かされる真実とは。
設定にちょっと無理があるかなぁ…。そして主人公の蚊帳の外感、使われてる感が半端なくて可哀想。
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姉が行方不明になり、母に猫と一緒にあちこちの家を探させられて小さいころから仲間はずれだった「わたし」。
帰ってきた姉は姉じゃないと思い続けてた・・・
本当の姉と偽の姉が一緒にいる姿を見かけて・・・
ずっと家族が隠していた真実に気付く。
いくら実の親が望んだって、それまで暮らしてた家族を
そう簡単に捨てられるものかなって思う、今回ばかりはこの主人公のわたしに同情。
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本ものってなんですか?この言葉の破壊力はすごい。後味の悪い家族観という意味では、重松清の真逆な存在だ、湊かなえ。しかし、ネジの外れた女性を書く技術はピカイチ。子どもを探すために、もう一人の我が子を犠牲にできてしまうズレっぷりは胸糞悪い。そして、父になるという映画を思い出す。見たことはないが、同じ内容て視点と価値観を変えた作品であろう。いやー後味の悪い本。面白かった。