紙の本
フォーク-オーケン46歳
2018/11/20 21:55
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投稿者:6EQUJ5 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大槻ケンヂさんも大好きで、著書は大体読んでいるつもりでしたが、この本は最近知りました。(発行は2014年3月)
四十を過ぎて、ギターの練習を始める物語。エッセイと小説の中間のような感じです。
軽妙な文章のなかに、身に詰まされる内容が織り込まれており切なさを感じます。さすがです。
特に、身近な人の死。避けられない悲劇。memento mori.
おそらく、この物語の書き始めた頃にAKB48の人気が出始めたので、この名称にしたのではないかと。ちなみに、AKB48、NMB48、SKE48など全て「エ」音のアルファベットで始まっているので、この本のタイトルもその法則に合っています(意図したものかどうかは分かりませんが)
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40にして惑わず、とは言うものの40を約半年後に控えた今でもまったく惑いまくりである。まるでこわっぱのような有様に呆然としているわけだが、大槻センパイも順調に惑っていて安心した。友や兄の死、そして惑いから解脱するためのツールがギターだったということ。コラムのようでいて途中から私小説めいてくるあたり、流石である。結末も美しい。
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オーケンさんの40代本。読むでしょそりゃ。
「憂欝とはつまり、集中力なのだ。」
これ、名言かな。
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長年、音楽を生業としていた著者が、ある時フォークギターに目覚める。そこから、ギターを通して得た色々な出来事。何事も始めることに年齢は関係ないと感じさせる印象も。エッセイ的に書かれている内容は、読みやすいのでは。
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あんなに魅惑的な曲と歌詞を作るケンヂ君が、
実は何一つ楽器ができないのでヴォーカルをやっている、
というのは不思議な気もする。
楽器屋に行く、町のスタジオで練習する、
ライブハウスやフェスで弾き語りをやる、
赤裸々すぎて面白い。
アコギの素材の違いによる匂いに関する文章は新鮮だった。
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内容(「BOOK」データベースより)
生まれてこのかた楽器などさっぱり弾けなかった男が、ギター弾き語りの練習を始め、ついには単独ライブに挑戦。笑えて泣ける、私小説的エッセイ!
大槻ケンジも筋肉少女帯も興味は無いものの、80年代~90年代の活躍は見ていたし、筋肉少女帯ギターリストはヤングギターにも良く出ていたので知っていました。
その大槻ケンジが40歳過ぎてからギターを始めるというなんとも興味深い本でした。バリバリメジャーミュージシャンなのに音楽の事が全く分からない、専門用語がちんぷんかんぷん。誠に親近感が沸きます、急激に心の距離が一方的に近づきました。
どんどんギターに嵌って行き、次々に新しいギターを手に入れる大槻氏。分かる、分かるよ、僕もお金と場所が有ればどんどん買うと思う。
そうこうしているうちに、古い友人や兄弟が亡くなって行き、次第に人間の人生や命に思いを馳せるようになる。そうだねそうだね、無常観の中で自分自身の立ち位置が気になって来るんでしょうね。僕よりちょっと先輩だけどなんだか分かる。
アコギ弾きの人には是非読んで欲しい本です。楽しいしなんだかしんみりします。
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才能、運、継続。
今まで過ごした時間と残された時間。
ある程度、歳をとるとメチャクチャな成長みたいなことはない。でも色々考えすぎずに新らしいことを始め、続けることにより、何が動き出す。そんな中で意外にいいこともある。
正義なんて幼稚。