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九州在住で、
当時あの場で何が起きていたのか
もっと知りたいと思い母から借りた本。
あの日は大学合格発表から数日後で
現在は私も医療従事者ですが
あの日、自ら被災しながらも奮闘した方々に
頭が下がる思いです。
検死にあたった歯科医師、
心のケアに向き合った心療内科医
等々、どのストーリーも
あの日私がテレビを通して
俯瞰したものなのかと思うと
無力さや自己嫌悪を感じます。
特に3章の福島県双葉郡の記録では
原発事故による影響が詳細に記されており、
岩手や宮城とはまた異なった
被災者の苦悩について知ることができました。
私は“同感”はできませんが、
この1冊を通して、あの日の実際を
少しでも知ることができ
“共感”に一歩近付けた様な気がします。
これからの医療従事者としての生き方、
あるべき姿を学ばせていただきました。