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読書は娯楽、と公言しているけれど、読書傾向を見ると、やっぱりそこから何かを得たいのかな、と思うことがある。このところ「エッセンシャル思考」だの「ミニマリズム」だのと、捨てろ諦めろ系に手が出てしまう。
ようするに断捨離系でしょ、と行ってしまいそうだけど、何かが違う。
著者が若いから、かもしれない。著者たちは30前にずいぶんと物質やらぜい肉やらにあふれた生活をしていて、サブタイトルの「30歳からはじめるミニマル・ライフ」のよいお手本になっている。書き方が説教臭くなくていい。まあ、ミニマルな俺カッケー、みたいなところが鼻につく人もいるかもしれないが。
この本気に入ったら、アマゾンにレビューを書いてもらえると本当にうれしい、なんて書いてあるあたりも、力が抜けている。
テクニックとメンタルの両方が出ているが、全体的には啓発が多いか。ミニマリズムは不必要な過剰物を取り除くツールだ、としてテクニックを紹介する。たとえば、母親との別れ、残ったものを通じて、物質が感傷を媒介するわけではないことに気づく。どうしても感傷用に覚えておきたいものがあるなら、写真を取って捨ててしまえばいい。
「誰もが何かを崇めている。我々に残された選択肢は何を崇めるかということだけだ」これは本書に紹介されているデヴィッド・フォスター・ウォレスの言葉だ。人の多くが物品を崇める生き方を選んでいる。だから著者はミニマリズムを選ぶ、というし、読者もそういう気持ちだろう。
僕もだいぶ物質を崇めるのをやめられるようになってきたが、別の神がまだ見つからない。
ビビるのはあたりまえだし今もビビりながらやっている、と著者は言う。そういう甘美な誘いが危ない。いや、別にやったらマズいものじゃない、とは思うけど。
無駄なものを貯めこんで身動きできなくなっていくのは、動物としてみればおかしいが人間としてはそんなものかな、と思う。ミニマリズムは本能に逆らうものなのか、本能のままに生きるやり方なのか。自分にプレッシャーをかけるやり方としてはためになりそうだ(あ、やっぱり何かを得ようとしていたんだ)。
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実用的なミニマリスト生活術は必要最低限にとどめてあって、基本的には考え方の啓蒙や、自身の体験談がとてもフレンドリーかつ強い主張をもって語られます。
「ミッション」「パッション」「貢献」「マスト」などのキーワードが頻出したり、「誰もがうらやむ成功者だったけど、幸せじゃなかった」「母の遺品を全部デカい倉庫に入れたけど、ミニマリズムに目覚めて処分した」などの同じエピソードがパッケージを変えて何度も出てきますが、それはブログ記事をまとめたものなので、しょうがない部分かなと。著者がミニマリズムに目覚めた大きなきっかけだったり、重要な考えは何度も語られますので、その分印象には残ります。
ただ、「僕がこう思ったんだから絶対にいいはず!みんなもそうするべきって思うだろう?」といった、無邪気な押し付けを感じるかもしれません。
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不安、虚無感、孤独感、恐怖などの感情的がやってきて、死にたいとか思う時は、変わりたいと自分が心の中底から感じているから
行動や変化をやった方が良いことではなく最優先事項とする
このままだと生きてても死んでても一緒だなと感じる時は変かを求める末期。心が死んでしまってる
今までの生き方が間違っていたと認めるのは苦しいけど、その変化の先で良い方向に進める
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ミニマリストになる前とその過程、今している事が書かれている。
ミニマリズムで大切にしているのは健康、人間関係、執筆、他者貢献、パッションなど具体的に書かれているのは良い。
こちらもやる気になれる本だった。