紙の本
少女小説系ファンタジーもどき
2014/04/30 21:51
3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にい - この投稿者のレビュー一覧を見る
虚無的な世界観と少女小説的な展開にチグハグな印象を受ける
泥にまみれた美しさではなく、上澄みだけ見せてる感じ
何をしたわけでもないのに、いきなりチート能力に目覚めだすキャラクター達
なんだかぼや~とした設定と気の抜けた描写
ファンタジーの皮を被ったの少女小説じゃないかな?
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長い物語の始まりの巻。あとがき曰く「谷底の第一部」ですが!まだまだ谷は続くよ~ずーっと谷だよ~(わくわくわく)
粉屋一家が壊れた風車小屋を後にするところから始まる暗い暗い始まり。町を守るはずの軍が民を虐げる、その理由のやりきれなさがたまらないが、これを読むと幾多の物語で(現実でも)同じような立場の兵たちが義務を果たし続けることこそが作り事めいてみえてくる。
神や精霊、闇が力をもつ現実とは違う世界のお話だけど、人の心の醜さと美しさが一人一人の心の中でせめぎあう様子がとてもリアルで何度読んでも心惹かれる。紙の本で読めて嬉しい。
塗り部分の多い挿絵も作品の雰囲気に合っていたと思う。フィンの少年らしい外見を「そうだ、まだ十八なんだよなぁ」と大人の目で改めて見直したり、ネリスの田舎の娘らしい重たい三つ編みと髪を結わないレーナの対比もいい。第二部以降、成長した彼らのイラストが見られるかとまた楽しみ。
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小説家になろうの書庫化作品と聞いて「本物のハイファンタジーとかうっそだー」と半笑いで買いましたが、びっくりです。
なろう書庫化作品だと文章も設定も軽いものが多いのですが、これは確かにハイファンタジー。
滅多に見なくなった古き良き作品で、こういう話を求めていたので感動してしまいました!
派手な魔法は使わないのですが、そう言う話が好きでじっくり読みたい方にはおすすめだと思います。
逆に救国の英雄で俺TUEEE!!が好きな人には向かないかと思います。
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なろうで初めて読んだとき、あまりの文量に読みたくても読み切れない……と第一章で諦めてしまったので、紙媒体となって手元にあることが本当に嬉しいです。どれもこれも素敵すぎて書き表せないため、続きの感想はまた後日。
2014/05/07
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物語は勿論、舞台となる世界そのものをも、じっくりと味わって楽しめるハイファンタジー。権力争いによって国が衰退の途を辿り、それまで退けられていた闇の眷属が辺境で牙を剥く。その絶望的な状況の中、運命に押し流されそうになりながらも、自分の足で地を踏みしめ前へと進む主人公達から目が離せない。無敵のヒーローも、万能な魔法も出てこないけれど、続きが気になって貪るようにして読んでしまった。
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重い印象のファンタジー。ここのところ読んでいたライトファンタジーとはまるきり違う世界観。暗くて重くて「むー」と思いつつ読了。それでも、続きが気になって続巻の購入を悩んでいるところです。
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出だしはかなり暗い。
でも、それを我慢して読み進めていくと、フィンが希望を取り戻したあたりから、ググッと引き込まれて一気に読み終わってしまった。
複雑な世界情勢、闇の魔獣の謎、興味はいろいろ尽きない。
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Web版から読みました。
最初は暗くて取っ付きにくい話かと思ったけど、どんどん話に引き込まれます。
まだ幼げな主人公の正義感だけじゃない魅力的な人格と、暖かい家族がとてもいいです。
話がこれからどんな方向へ広がっていくのか、楽しみです。
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国が乱れた為に闇の獣が跋扈する世の中で、家族を守るため普通の少年フィンが否応無しに戦いに巻き込まれていく。そのなかで、フィンが特別な竜の力を得て…という冒険ファンタジーですが、その危険な冒険にもれなく守るべき家族や仲間がそろぞろいるというのが目新しいかも。主人公フィンのキャラが正当派優等生的に真面目すぎで、ちょっと面白みに欠けるかなあ。