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四龍海城の文庫版。
男の子の友情が大好きなので
とても好きな作品。
お互いがお互いの心を
いつの間にか助けてる感じが
素敵で涙が出た。
終わり方に賛否両論あると思う。
私はもし続くなら…を想像して
勝手にハッピーエンドにしてる。
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1学期の終わり、夏休みの最中に転校してきた主人公の健太郎は、ひょんなことから、その土地に昔から「神隠し」や「人さらい」が行われる場所として伝えられている謎の城「四龍海城」に迷い込んでしまう。
海の上にあるその城の周りには境界が張られており、満潮になると陸への道も塞がって、勝手には出られないようになっている。唯一城から脱出する手段は城の門番に「出城料」を支払い、境界を越えること。
*
健太郎は城の中で自分と同じ年齢の少年、貴希と出会う。吃音のコンプレックスのせいで、今まで人との会話を避けていた健太郎にとって、貴希は自分の喋り方を笑わない初めての存在であり、訳もわからず城に迷い込んでしまった自分と同じような境遇にも親近感が湧いて、彼にとって初めて「友達になりたい」「もっと話をしたい」と感じる相手になった。
次第に友情を深めていく2人。
何としてでも2人で元の世界に帰ると誓った彼らの行方は…。
*
終盤、“友達”という存在に心を躍らせて、城から出た後、「これから」の未来に瞳を輝かせていく健太郎の心情とは裏腹に、「出城料」の正体に気付いてしまった貴希の、「城から出たいけど出たくない。」という相反する感情。読み手にはそのどちらともがダイレクトに伝わってきて、とてつもなく切ない、切なすぎてこの気持ちをどこにぶつければいいのか…なんとも言えないラストでした。
改めてタイトルを読むと、またどこからともなくラッパの音色が聞こえてくるような…夕陽に照らされる海の情景とも相まって、全体的にノスタルジックな雰囲気が、涙が出そうなほど印象的な作品でした。
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タイトル縛り7作目、「き」。
ファンタジー要素多めの青春小説だと思い読み進めていたら
突然胸を一突きされた感じ。
黄昏時に感じる切なさに今襲われている…
約束の土曜日を2人して迎えられる事を信じ、
本をそっと閉じました。
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中学生の頃に読んだ本。再読。名刺代わりの10冊にに入れるくらいお気に入りの作品。
読み終えてから題名見るとおや?ってなる。"君"って...ねぇ??
貴希は出城料がある状態で城に留まり続けるのかなとか、健太郎が出城料が何か知ってたら出城を拒んだのだかなとか考えだすと止まらない!
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なんとも切ないフィナーレ。核心に迫った貴希と思いを遂げたい健太郎と...。半端に残った記憶はこの後の人生を苛むのではないだろうか。
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中学生の頃に出会って以来、好きな本を聞かれたら真っ先に答えるくらい大好きな作品です。
読了後のなんとも言えない切なさやモヤモヤがすごくクセになって定期的に読み返してます。
読書をしているとたまに結末をちらっと見てから読みたくなることがあるのですが、この本は絶対に最初から読んでほしいです。
毎年「この本を超えるくらい好きな本に出会いたいなあ」と思っているのですが、きっと今年もこの本が1番好きだと思います。