ビギナーズ倫理学 みんなのレビュー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ちこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は、古代から始まる倫理学の歴史をきっちりと押さえながら、現代的なトピックである「安楽死」や「動物の権利」などについてもよく理解できる倫理学の入門書です。倫理学は、古代ギリシャの時代から始まったとされ、後には社会契約説や功利主義といった倫理学上の重要な思想が生まれてきます。同書では、そうした基本的な知識については丁寧に解説していきますし、その知識を活かして、私たちが直面している現代的課題についても考える力を養成してくれます。同書の内容は、「10の中心問題」、「信念体系の社会的起源」、「ギリシャの都市国家」、「民主主義」、「中傷する哲学者たち」、「動物の権利」、「コックス医師とボイズ夫人の裁判」などといったテーマで議論が進行され、なかなか読み応えがあります。