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このシリーズ、通勤電車の中の読書に最適。お勧めします。
ただし、本書はまぁ普通の出来栄えかな。
いつも、目利きのお二人が、どんなお話を紹介してくれるかが楽しみですが、本書で、心に残ったのは、ジャック・ロンドンの二作かな。あと、周五郎の先品は、他の短編集にもよく取り上げられるものですが、やはり、何度読んでもいい。何と言うか、香気みたいなものが、感じられます。
今後も楽しみにしてます。
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楽しみなアンソロジー。
第1部
『動物のぞき』より
「類人猿(抄)」「しこまれた動物(抄)」幸田文
「デューク」江國香織
第2部
「その木戸を通って」山本周五郎
「からっぽ」田中小実昌
第3部
「まん丸顔」「焚き火」ジャック・ロンドン
「蜜柑の皮」尾崎士郎
「馬をのみこんだ男」クレイグ・ライス
「蠅取紙」エリザベス・テイラー
「処刑の日」ヘンリィ・スレッサー
第4部
『南島譚』より「幸福」「夫婦」中島敦
「百足」小池真理子
「百足殺せし女の話(抄)」吉田直哉
第5部
「張込み」松本清張
「武州糸くり唄」倉本聰
「若狭 宮津浜」倉本聰
解説対談―松本清張の代表作が倉本聰の手で時代物に!
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【収録作品】『動物のぞき』より「類人猿(抄)」「しこまれた動物(抄)」 幸田文/「デューク」 江國香織/「その木戸を通って」 山本周五郎/「からっぽ」 田中小実昌/「まん丸顔」 ジャック・ロンドン 訳/辻井栄滋/「焚き火」 ジャック・ロンドン 訳/辻井栄滋/「蜜柑の皮」 尾崎士郎/「馬をのみこんだ男」 クレイグ・ライス 訳/吉田誠一/「蠅取紙」 エリザベス・テイラー 訳/小野寺健/「処刑の日」 ヘンリィ・スレッサー 訳/高橋泰邦/ 『南島譚』より「幸福」「夫婦」 中島敦/「百足」 小池真理子/「百足殺せし女の話(抄)」 吉田直哉/「張込み」 松本清張/「武州糸くり唄」 倉本聰/「若狭宮津浜」 倉本聰/「松本清張の代表作が倉本聰の手で時代物に!」 北村薫 宮部みゆき
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「デューク」「その木戸を通って」「若狭 宮津浜」が好きでした。
シナリオ苦手だけども、「若狭〜」は雪の降る灰色、忍の静かな語りが浮かんできて、うるっとなりました。
個人的大当たりはなし。でもこのシリーズ毎回楽しみです。
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北村薫と宮部みゆきによるアンソロジー。
このシリーズ、打率高い!
松本清張の「張込み」と「霧の旗」が、倉本聰の翻案で時代劇になってるのにはビックリ(≧∇≦)
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北村薫&宮部みゆきが組んだアンソロジー集の1冊。
好みだろうけどお目当ての山本周五郎の「その木戸を通って」はすばらしい1編でした。
松本清張の短編を時代捕物帖にした倉本聰の脚本は、脚本に慣れていないので読みづらさはあったけれど、面白かった!
このシリーズ、読破したい。
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じわじわくる作品ばかり。
早くお二人の解説を読みたくて1作品毎に作品と解説と行き来してしまう。
1つとばしてしまったけれど、4作目という事で既読の作家さんもいるが、内容のインパクト大で誰がどの作品だったか。。
読み返せるよう手元に欲しい。。
幸田文「類人猿(抄)」「しこまれた動物(抄)」
→正にじわじわ系。読む年齢によって感じ方が違うかも。。
江國香織「デューク」
→少女漫画のようだ。。
山本周五郎「その木戸を通って」
→その後を色々想像してしまう。年配の方々がいい味を出している。
田中小実昌「からっぽ」
→背景がいっさい分からないけれど、主人公の感情がみずみずしい、というのはこういうのをいうのだろうか。。
ジャック・ロンドン「まん丸顔」「焚き火」
→氷点下の世界が衝撃だった。。
尾崎士郎「蜜柑の皮」
→本当、うまいモチーフやタイトルを作家さんは考え付く。。
クレイグ・ライス「馬をのみこんだ男」
→落語みたい、とあったが丁度柳家喬太郎氏気になっていたので!!いつか浅草に聴きに行きたい。。
エリザベス・テイラー「蠅取紙」
→恐い。。宮部さんの言う通り、子供に読ませたい。
ヘンリィー・スレッサー「処刑の日」
→世にも奇妙な物語 みたい。後味。。
中島敦「幸福」「夫婦」
→こういった作品を書いていたのが本当驚き。アーティストもアルバム曲で良い曲はあるし、代表作以外も読む楽しさと読書の速さが比例すれば。。
小池真理子「百足」
→辛い。。
吉田直哉「百足殺せし女の話(抄)」
→画像検索してしまった。イケメン。。
松本清張「張込み」
→読み辛いけれど(宮部さんもなのか~)それに勝る惹きこまれる展開。
倉本聡「武州糸くり唄」「若狭 宮津浜」
→どちらも辛い。。今の世の中が生きやすいとは人それぞれだけれど、女性が一人で身をたてられるのは幸せかもしれない。。
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ジャックロンドンの小説を初めて読んだ。大収穫。この人、死んだことあるのか?っていうくらい、切羽詰まっていく人間の心理描写が生々しい。
もう一つの殺人の話も、絶対許されない動機にも関わらずどことなく共感してしまう恐ろしさ。そして、最後、これで終わるんですか!?いいんですか?と久々に道徳観念から突き放された。後味悪いけど、ガツンと衝撃を受けてしばし酩酊。
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アンソロジーはこれだから面白い、ということを十分に感じました。読み巧者でもあるお二人の編んだものだから、これはどうしても始めから終わりまで、ずっと通して読まなければなりません。緻密に編まれたアンソロジーです。
一編一編の小説が味わい深い。なかなかのシニカルな感じが小気味よい。「動物のぞき」で始まり「若狭」で終わるまで、始めからそこに嵌められるために書かれたような気にさえさせる配列です。
山本周五郎、ジャックロンドン、中島敦、倉本聰がお気に入りです。尾崎士郎とクレイグライスがよいアクセントだと思います。
解説対談は食事で言えばデザートなんでしょうが、これはメインディッシュにも相当するような見事な味わい。豪華な対談です。
あぁ、読んだ!という感でいっぱいです。
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日本の二大アンソロジスト(北村薫×宮部みゆき)が、持ち寄った古今東西14人の〝読まずにいられぬ〟19篇の傑作短編集。 いづれも名編が出揃う中、敢えてのお気に入りは、江國香織「デューク」,山本周五郎「その木戸を通って」,ジャック・ロンドン「焚き火」「まん丸顔」,ヘンリィ・スレッサ-「処刑の日」,松本清張「張り込み」。そして、巻末の全作品の内容や結末に触れた(要・本編読了後)〝解説対談〟が、すこぶる愉しい読み物になっている。