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教養とは何か。全体的な構成としては知っている分野ばかりなのだけれども、割と細かい知識のところでは、抜け落ちているところ結構ありました。ちょっと息抜きに読むのにお勧め。こういう構成、授業に活かせたらいいなぁ。
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かつて学芸大学だったのは、みんな教育大学に変わった。東京学芸大学だけが、東京教育大学があったからkっ変えられなかった。文部省がすぐに役立つ学問をやらせようとしたことで、学芸がなくなった。
すぐに役立つことは、世の中に出て、すぐに役に立たなくなる。すぐには役立たたないことが、実は長い目え見ると、役に立つ。
歴史は新しい研究成果によって、つぎつぎと書き換えられていく。
歴史を学ぶことで、我々はどこから来たのかがわかる。
過去を見直すことで、学問は発展し成長する。
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おとなの教養の入門、という感じ。学びの取っ掛かりをくれる。
そっか大学の時の一般教養ってこんなに大事だったのかと今更知る。教養から始まって、学びを深めていくんだなと。
幾つかの分野が紹介されていたけど、個人的には宗教が気になるかな、今は。
あとヒッグス粒子に関する基本知識が今更なるほど!だった。
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宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人、という7つのキーワードで語られる「現代の自由七科」について、概略を述べた本。
概略とはいえ、ほぼほぼ要点を掴んだ導入にふさわしいボリュームで書かれています。すばらしい。
私自身詳しい分野と詳しくない分野があるのですが、自分の知ってる分野の記述を見る限りではそこそこ確からしい内容。
もっと深く学びたい人は個別に勉強すればよいので、まずは導入を、という人のための本でしょうか。
今読んでる本にもつながるのですが「人は、自分はどのようにして生きてくのか」を考えるにあたって必要となるべき知識なのでしょう。
今年の頭にいろいろ勉強した哲学史の話や宗教の話が少しずつリンクしていく。
【主に学んだこと】
・歴史とは強者がつくるものであり、また多分に政治的思惑が介入しうる
・宗教間の争いも、本質的には土地や資源をめぐる争いである
・科学の目的の変遷(神の偉大さを示す→純粋な好奇心)
・歴史の勉強の本質は「出来事と出来事の間にどういう論理や因果関係が見られるのか」を汲み取ること
これで全て理解したつもりは全くないので、引き続きいろんな本を読んで積み重ねていきたい。
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人間、宗教、経済等に関する最低限の知識を手っ取り早く身に付けるのに役立つ。ここで興味を持ったものについて専門書を読むという使い方がベスト。
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サブタイトルの通り、私たちがどこから来て、どこへ行くのか?それを私たち自身で考えるために、池上さんが、その考えるヒントとして7つの学問を挙げ、それについて大まかに書かれています。どの学問も分かりやすく勉強になりましたが・・・。それを上手に生かせるのは私次第だなと思いました。
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人間がどのように進化してきたかがざっくりと解説されている。より深く理解するには本書以外でも勉強が必要だが、概要であれば十分な内容。池上TVみたいに楽しく学べる。
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新聞に載ってたので、台風19号が迫る中、本屋さんに買いに行きました。
根本のところでは利益を生み出すために仕事をしていることは否定できません。つまり仕事をする人たちは、みんな自分の利益のために働いているわけです。(本文より)
あの池上さんだってこう言ってます。
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相変わらず池上先生の本は読みやすく、わかりやすい。
恥ずかしながら、知った気になっていることばかりでした。
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現代の教養としてリベラルアーツ
①宗教
②宇宙
③人類の旅路
④人間と病気
⑤経済学
⑥歴史
⑦日本と日本人
古代ギリシャのリベラルアーツ
①文法
②修辞学
③論理学
④算術
⑤幾何学
⑥天文学
⑦音楽
すぐ役に立つことは、すぐに役に立たなくなる。
147人のミトコンドリアDNAは、20万年前のアフリカにいた一人の女性に由来する。
ジッポン
ジパング
ジャパンになった。
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池上さんが現代の教養と考えるについて、エッセンスを気軽に学べる。
やや、中国に対する視線が偏っている印象はあるものの、幅広く興味を持てる良書
宗教、宇宙、人類の旅路、人間と病気、経済学、歴史、日本と日本人
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一見あまり関係なさそうな7項目を、「リベラルアーツ」「教養」という観点から一本軸を通して、読み物として平易に読めるように構成する。深堀りするには他の本で補う必要がありますが、学びたくなる動機づけとしては十二分な1冊。
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一番知っておきたいことを、簡潔で、分かりやすく解説。
さすが池上さん。
すぐに役立つことは、すぐ役に立たなくなる。リベラルアーツの必要性が伝わります。
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池上彰さんが考える「大人として知っておくべき教養分野」について概要を紹介した本。
アメリカでは、大学で学ぶ「教養」は「リベラルアーツ」とも呼ばれ、専門的な職業に就く人ほど重要視されるのだけど、日本では大学1-2年の間の一般教育は無駄と思われがちだった。
でもそのせいで、原発の仕組みや危険さが多くの文系一般人に伝わらなかったり、科学者の卵がオウム真理教などのエセ宗教にだまされたりすることが指摘されるようにになり、「教養」の大事さが見直される時代になってきた。
池上さんが本であげている7つの教養とは、「宗教」「宇宙」「人類の旅路」「人間と病気」「経済学」「歴史」「日本と日本人」。
「歴史」は僕の大好きな分野。以下のようなことを再確認した。
・「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」というビスマルクの言葉のように、歴史をどう捉えて自分の生き方にどう活かすかを考えることが大事。
・書物に残っている歴史は勝者が都合の良いように書かれたもの。語られていない敗者の歴史を想像することも重要。
・歴史は進歩し続けるとは限らない。国や時代それぞれの持つ歴史観によって何が進歩かは異なるから。
その他のテーマとしては、「宗教」「宇宙」「経済学」「日本と日本人」はこの手の教養本としてはオーソドックスなジャンルだが、あとの2つは少し意外。
これらを選んだ池上さんの意図を考えてみたい。
「人類の旅路」は、アフリカで猿から人間へ進化して、大陸を移動していった「人類史」のこと。
遺伝子や進化など「生物学」というと理系に限定されるし、人類の大陸移動や社会を作ってきた「地理・歴史・文化」の学問というと文系に限定されそう。
池上さんは理系と文系の両方が合わさることで、新しいものの見方ができるのだということを伝えたくて、「人類の旅路」というテーマを作ったのだろう。
「人間と病気」は、インフルエンザ・花粉症・ウィルスなどの仕組みと、人類の歴史でどのような病気が流行してきたか、についての知識。
これも「医学」という理系学問と、「歴史」という文系学問を合わせて考えて欲しかったのだと思う。
人間の生活の変化により病気も変化し続けてきてきたのだということを、改めて知ることが出来た。
この本で紹介されたような「教養」は、仕事や実生活にすぐに役立つわけではない。
それよりも、IT・経営・マーケティング・プレゼンテーション技術などの知識の方が仕事にすぐに役に立つことは確か。
でも、「すぐに役に立つことは、すぐ役に立たなくなる。すぐには役に立たないことが、実は長い目で見ると、役に立つ」らしい。
その言葉を信じて「教養」ある人間になるべく、今後もいろんな本を読んでいこうと思う。
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教養=リベラルアーツは「人を自由にする学問」の意。リベラルアーツを身につけていれば、人間はさまざまな偏見から、あるいは束縛から逃れ、自由な発想や思考を展開していくことができる。池上さんは現代の教養のテーマを、「自分自身を知ること」と定義する。そしてギリシャ・ローマ時代の「自由七科(文法、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽)」に対して、「現代の自由七科」として1)宗教、2)宇宙、3)人類の旅路、4)人間と病気、5)経済学、6)歴史、7)日本と日本人 を提案する。
各科の説明は分かりやすくまとめられており、今後深く学習していきたい人にとっての足掛かりになると思う。漠然と「教養を身につけたい」という思いがあったが、本書のようにテーマと分野を明確に設定すれば、体系的に学んでいけそうな気がした。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」のとおり、過去に学んでいないと、人間はいくらでも同じ失敗を繰り返す。過去の膨大な蓄積を現代に生かして、成長していきたいものだ。